2020年9月現在、単行本未収録の内容。
概要
銃の悪魔が人間の死体に乗り移った姿。
顔の上半分は拳銃に変化しており、後頭部からは撃鉄が、左腕からは自動小銃が生えている。
能力
顔ないし左手の銃口から破壊エネルギーを発射。
家を数件なぎ倒すなど強力であるが、あくまで魔人であるため、銃の悪魔本体に比べれば威力は低く、不死身でもない。
作中での活動
作中人物いわく、銃の悪魔が激戦の果てに逃亡し、真近に居た人間の死体に乗り移って発生。
魔人としては例外的に、人間の精神を残している。しかしその意識は変性しており、自分や周りの者が子供に見えている。
そのまま近親者の家に訪れ、遊びのつもりで無邪気に砲撃。意思疎通を試みるも、一切の会話が通じず、住宅街を巻き込んで破壊を繰り広げる。
最後の最期に、変性した意識のままで相手の悲しみを悟って遊ぶ(戦う)気を無くし、胴体を破壊されて死亡した。
正体
ある人物の成れの果て。
このため、彼を倒した者は何を食べても吐いてしまうほど、大きなトラウマを背負うこととなる。
全ては悪魔の差し金であった。
余談・考察
人名を明記したネタバレが含まれます、ご注意下さい。
※以下はファンの考察であり、明言されていない。
その根拠は憶測の域をでないものもあるため、説のひとつとして捉えて欲しい※
ファンの間でまことしやかに囁かれる噂がある。
彼の容姿や言動は銃の魔人になることを示唆していたのではないか?
早川アキは、契約していた悪魔の関係上、独特のヘアスタイルで過ごしている。
この悪魔を使役しないようになってからも、その髪型を崩すことはなかった。
しかしそれは、魔人になったときの撃鉄の為だったのではないか?
次に、彼の下の名前をアルファベットに起こそう。
「A・K・I」となるのだが、ここで彼の先輩が、しばしば呟いた台詞を思い出してもらいたい。
「アキくんは死なないでね」
言いかえるならば
「AKIくんは47ないでね」。
Iの字を横に倒すと、有名な自動小銃になる。
魔人となって腕に融合したのはむしろ別な銃に近いが、AK-シリーズは自動小銃でもビッグネームである。
早川アキを銃の悪魔、その半身として扱うなら、「AK-47」は銃の魔人になる比喩とも受け取れるだろう。
もちろんこの台詞をいった本人は、銃の魔人になる未来を知っていたはずがない。
しかし姫野は、作中で一番といっていいほどアキを気にかけていた人物である。
そんな彼女が残した言葉にこめられた、「死なないで欲しい」という願いの外側には、
「銃の魔人にならないで欲しい」つまりは「悪魔の手に落ちないで欲しい」というダブルミーニング…
作中がこめた、読者にのみ受け取れるメッセージがあったのではないだろうか?
その真相は定かではない。
ただひとつ確かなのは、彼の心は無垢なまま眠ったという結果だけである。
せめて安らかに…