ベオグラード軍の兵士「腕が…固まっちまった…、もう引き金すら引けねぇ…、俺は…、死ぬのか…?」
難民「あれは…何だ…、ボロボロの人間が動いている!死体じゃないのか?!」
概要
E.L.I.Dとはドールズフロントラインの世界における最大級の脅威である。
正式な病名は「広域低放射性感染症候群」である。
コーラップス液により引き起こされる放射線病に似た症状である。
コーラップス液は高濃度の原液を浴びてしまうと直ちに人体が崩れ去るが
浴びた液が低濃度だと人体に含まれるケイ素を変異させ異形へと変身させる。
そして厄介なのが感染者に近寄るとそこから連鎖感染する性質。
これにより被爆を逃れても安心できない。
被爆当初ならば適量のアドレナリンを投与することで進行を妨げられるが、
それも気休め程度にしかならないときもある。
病状の悪化が進めば手遅れとなり、死を待つだけとなる。
明確な治療法は皆無。救いはない。
しかし完全な免疫を持つ人物も存在していたそうである。
進行度別症状
1.発症初期
体の表面にあざが浮かび発症者は体調不良を訴える。おもな症状は、関節痛にせん妄症状、頭痛や倦怠感が確認されている。体力のない年少者や老人はこの段階で死亡する。
まだある程度は手の打ちようがある。
2.間期から終期
体表のケイ素が鎧のように変異、ライフル弾すら弾くようになる。体が強張り関節が動かなくなる。体内では白血球及び、免疫細胞が急増。耐久力が格段に飛躍する。
発症者は慢性的な痛みに耐えかね自我を失う。
姿はカビの生えた死体のようになり幾重にも出来たヒビと皺、落ちくぼんだ眼窩が特徴。
ここまでくればもう立派なゾンビである。死んでいるわけではないが。
本能のまま衝動的に周りの生命体を襲うようになる。
3.末期 E.L.I.D完全変異化
もはや生命体の面影はなくなり文字通りの化け物と化す。
人の頭部がくっついた肉塊のような姿に変わり戦闘力と耐久力が上がっている。
パン屋少女にて登場。正直言ってトラウマ物である。
ドルフロ本編には登場しない。(メイン画像参照 注,あんなに可愛くありません)
種類
ノーマルタイプ
攻撃手段は素手、しかし徒党を組んで襲撃してくるので油断はできない。
ガンナータイプ
軍の兵士が罹患した姿、銃を所持しているのでノーマルタイプより厄介。
スマッシャー
E.L.I.D最強の個体。通常の4,5倍の体躯と筋力を持っており、異常な耐久力を持つ。
地鳴らしで広範囲攻撃をしてくるほか、咆哮を挙げてノーマルタイプを呼び出してくる。
文字通りこちらを擂り潰してくる強敵。マップ上にいたら警戒しよう。
汚染地域
E.L.I.Dそのものとは無関係なマップ上のエリア
緑色の毒々しいガスに覆われており、戦闘時に影響がない代わりに該当エリアに一ターン以上とどまると、部隊がダメージを受ける。E.L.I.D患者がいる可能が高い地域でもある。
ストーリー内では
ドールズフロントラインの世界の混乱の元凶の一つ、この病気のせいで人々の大半が死に絶えた。また、各都市にはこの病気の侵入を防ぐための巨大な浄化装置を備え付けているところもある。
また、M4A1の起爆した爆弾により正規軍の兵士の大半が発症。プレイヤー側を襲ってくる。
指揮官も発症しかけるが、人形たちとカリーナのおかげで九死に一生を得た。
しかし、正規軍のエゴール大尉と反逆小隊のアンジェリアも被爆。
見るに堪えない痛々しい姿となってしまった。
ちなみに正規軍の本来の仕事はE.L.I.Dの駆除、それがE.L.I.Dを大量に生み出す原因と
なったのは何とも皮肉である。
ちなみにドルフロの30年後を描いたゲーム「パン屋少女」でもまだこれが脅威となっている。
地獄は続いていたのだ。
余談
ローディング4コマで59式がFNCに妖精ドローンの説明をしている際、指揮官が召喚儀式に失敗して呼び出してしまった怪物はE.L.I.Dではないが、4コマではE.L.I.Dだとごまかそうとしていた。ちなみにショートアニメ「狂乱篇」ではこの台詞はなくなっているが、代わりに指揮官が食べられてしまった。どちらにおいても終始モザイクがかけられていて、全貌はよくわからない。
指揮官の呼び出したE.L.I.D?「TE!KE!LI!LI!」
あれ?コレって…。
関連イラスト
関連タグ
新型コロナウイルス‥‥少なくともE.L.I.Dよりはまだマシと言えよう。
みんなのトラウマ‥‥パラデウスと並んで最悪の敵である。こいつらは保護する側だが。
ベオグラードの報告書
「この頃、組織犯罪が減っておりスラムの数も減少。E.L.I.D初期患者の姿も見受けられない。良い報告ばかりだ。脅威は去った。この都市にも安寧が訪れた。」
この出来事の裏にはある理由があった。その真相は…。