概要
ダチョウのような球状の胴体を持つ多頭の鳥獣類で、通称「怪鳥ゲロルド」。外見は媒体によって微妙に異なる。
初登場作の2007年版読み切りでは腕と一体化したコウモリ状の翼と三本の頭を持っており、別名も「三つ首の怪鳥」となっている。
危険度AAの「バタリアン緑地」で登場。しかし象熊が目当てのトリコは相手にせず、首に噛み付いたテリークロスが相手した。
連載版では首が五本になったが、そこから先は毛で覆われてなく、足の爪は蹄状に2つに割れている。捕獲レベルは15で、「空から来た死神」の異名を持つ。
野生では山岳地帯に棲息しており、五つの首すべてにそれぞれ命令系統があるため嘴での目潰し攻撃や長い首での締め技など、多種多様な攻撃を同時に繰り出すことが可能であり、更に攻撃しては翼で上空に逃げるヒット&アウェー方式な戦法を得意とする。
リーガル島のグルメコロシアムでエレファントサウルス、ガウチ、シルバーバックと共に登場。後からやって来たバトルウルフのクローンに他の猛獣と共にバトルフレグランスの影響で凶暴化し襲いかかるも歯が立たなかった。
トリコがアクリル板を壊したことで外へ出ようとするも、マンサムのフライパンチで中に叩き戻され、その後怒り狂ったデビル大蛇(アニメではデーモンデビル大蛇)に飲み込まれてしまった。
後にグルメタウンでは「怪鳥ゲロルドのケバブ」の屋台が登場。トリコはケバブの肉を丸ごと買って食べていた。
上記の2007年版読み切りを原作とした劇場版第一作「開幕!グルメアドベンチャー!!」ではゲストキャラクターのペックの村を襲ったボス級ポジションに昇格。デザインは読み切り版と本編を足して2で割ったような外見となっているが、捕獲レベルは(個体差による最低値といえど)6に落ちている。
高山という低酸素かつ低気温の環境に生息しており、そこで鍛えられ引き締まった肉は脂肪を多く蓄えた霜降り状態という設定が追加された。
作中では象熊によって居場所を追われ、飢餓によって捕獲レベル6以上の獰猛さを見せたが、「多数の首を支える体は一つだけ」というの弱点を突いたトリコが五つ首の猛攻をくぐり抜けて繰り出された3連釘パンチを胴体に受けて倒された。
翌日、象熊捕獲のためにタラン平原に出向いたトリコ達の前に別個体…どころか、生きる場を追われた数えきれないほどの大群と遭遇。脅威であったはずのゲロルドが「被害者」でしかなかったことを痛感させる光景となっていた。
ゲーム版ではデータカードダス「イタダキマスター」のみに登場し、カード化もされた。