概要
夫が単身赴任中で一人住まいの主婦・駒沢花の食生活を描く。
花は自炊をするが、凝ったものや珍しいものではなく、作るのはタイトルの通り"ズボラ"なものばかり。
ドラマチックな展開をせず、主人公の日常と心理描写に重きを置く点は、同原作者の『孤独のグルメ』と共通しており、宣伝でも"女版『孤独のグルメ』"と銘打たれている。
単行本の帯には谷口ジロー、ジョージ朝倉、今日マチ子、TAGROがコメントを寄せている。
駒沢花について
今作の主人公。
主婦。福岡に単身赴任中の夫"ゴロさん"に代わって、家を預かる。
夫婦仲は円満で、たまに夫が帰るのを花はとても楽しみにしている。
子供はいない。
作品そのものを象徴するように、ズボラな性格。
整理整頓は苦手で、家全体が散らかりっぱなし。あちこちにモノが溢れている。
性格のわりには食に対する執着は強く、ありあわせの食材、もらいもの、レトルト食品などから、いかにおいしいものを作り出すかを考え抜いている。
テンションが上がると独り言が多くなり、調理や食事の合間に実況が入る。よく駄洒落を言う。
味に満足がいくと、恍惚の表情で幸せをかみしめる。
周辺の人物
ゴロさん
駒沢花の夫。福岡に単身赴任中。
花いわく、見てるだけで食欲がわいてくるほどの食べっぷり。
高円寺カップル
入籍せずに同棲を続けている。
本屋の店長
花の勤務する本屋の店長。
たまに繰り出される長話は、花のストレスの素。
夫人の作るお汁粉が絶品。
花の両親
ともに健在。実家に二人で暮らす。
ミズキ
花の大学時代からの女友達。花と二人で"ハナミズ"と呼ばれていた。
現在はイラストレーター。
余談
本作の作画担当である水沢悦子氏は絵柄から某漫画家と同一人物ではないかという憶測がある。