概要
自動車で、郵便局が郵便物を収集・配送するものと、鉄道の車両で、郵便局の最寄りの駅同士を結んで郵便物を配送（および、同乗している郵便局員による仕分け）するものに分けられる。日本での鉄道の郵便車は、荷物車(ユニ)さらには客車(ハユニ)との合造車の他に1両まるごとの郵便車も製造され、客車だけでなく電車、気動車も製造された。なお、1両まるごと郵便車の場合は国鉄ではなく、郵政省の保有とされた。
日本では、鉄道の方の郵便車は1986年に廃止され、コンテナを貨物列車に積んだ輸送に切り替えられている。このとき、郵便専用車は国鉄保有ではなく郵政省保有だったため、荷物車のように他用途に転用(クモハ123など)されることは一切なく、全て廃車解体され、クモユ143のように新造からわずか4年で廃車解体されたものもあった。
ポストバス
スイスやオーストリアなどにおいては全国をくまなく走っている点に着目し郵便自動車に旅客を便乗させるポストバスというものが存在する。オーストラアでは国鉄バスが郵便託送を請け負う形であり、日本でもバスのワンマン化が進むまでは広く見られた。現在でもわずかに見ることができる。（参考）
近年ではクロネコヤマトも「ひとものバス」という類似した制度を取り入れ始めた。
一方スイスではスイス郵政グループが直接運営しており、ポストバス本来の姿を今に伝えている。最近ではイギリスでもこの制度を新たに採用した。
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