概要
日本で市販されている一般的な妊娠検査薬は、蓋のついたスティック状の形をしている。スティックには丸や四角の穴(=「窓」)が開いており、使用すると、そこに判定結果が浮かび上がるようになっている。
生理予定日の1週間後から使用できるものがほとんどだが、中には生理予定日から使用できるものもある。
判定結果が陽性の場合は妊娠している可能性があることがわかるだけで、「本当に妊娠している」のかどうかまでは検査薬ではわからない。そのため、できるだけ早く医師の確定診断を受ける必要がある。
検査薬で早期に妊娠(受精)が判明しても、着床せずに生理が来てしまう「化学流産」現象を防ぐためにも、検査薬は生理予定日より一週間以上後に使うことが望ましいとされる。
使用方法
検査薬で妊娠が判るしくみ
女性の体は、妊娠すると、おなかの中の赤ちゃんを育てようとする機能が働きだす。その変化の一つとしてhCG(human Chorionic Gonadotropin: ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)という名前のホルモンが、胎盤(おなかの中の赤ちゃんとお母さんの間で栄養分などを通すパイプ役)でつくられ始める。
このhCGは普通、着床(受精卵が子宮の壁の中に取り込まれる現象)してから初めて体の中でつくられ、生理予定日(妊娠4週目)頃から尿の中に出てくる。
更にhCGは妊娠2カ月から3カ月くらいにかけてたくさんつくられ、出産するまで出続け、妊娠の状態を維持している。普通は妊娠していなければ、hCGは尿の中には出てこない。
尿の中にhCGが含まれていれば、妊娠検査薬での判定結果は陽性、含まれていなければ、判定結果は陰性になり、これによって妊娠の検査ができる。
ただし、人によって妊娠のごく初期では、尿の中にまだ充分にhCGが出てきていないため、市販の妊娠検査薬では検出されず、判定結果が陰性となる可能性もある。
別名・表記揺れ
関連タグ
外部リンク
・妊娠検査薬 … wikipedia