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HollowKnightの編集履歴

2020-11-20 08:17:31 バージョン

HollowKnight

ほろうないと

『HollowKnight(ホロウナイト)』とは、Team Cherry制作のインディーゲームである。

概要

機種WindowsMac OS XLinuxSwitchPS4Xbox One
ジャンルメトロイドヴァニア/アクション同左同左同左
発売日2017年2月24日2017年4月11日2018年6月12日2018年9月25日
販売元Team Cherry同左同左同左
レーティングCERO-B同左同左同左

オーストラリアインディーゲームスタジオ『TeamCherry』制作のアクションゲーム。ジャンルはメトロイドヴァニア/アクション。


はるか昔に滅びたHallownest(ハロウネスト)というムシの王国を舞台とした美しくも残酷で謎に満ちた世界観や、"ムシ"を題材としながらかわいらしくデフォルメされたキャラクターたちが多くのファンを獲得した。

細かく描き込まれた背景やコミカルに動くキャラクターアニメーションなど、アートワーク部分は全て手描きである。


しかしキュートなキャラクターの見た目に釣られたプレイヤーを歓迎するのは初見殺しなアクション難易度

また世界観と設定は虫のリアルを含んでいるところも多く、自然の残忍さを目の当たりにする場面もかなりあるので、CERO-B程度の暴力表現と性的表現を覚悟してプレイした方が賢明でしょう。

さらに「先住民と開拓者の衝突」「宗教同士の争い」など、別の意味でリアルすぎるテーマも背景に潜んでいるなど、世界観は全面的にどす黒い。

だがそのギャップこそがこの作品のひとつの魅力であり、ダークファンタジー好きの心を掴む要素となっている。


あらすじ

朽ちゆく集落・ダートマウス(Dirtmouth)の地下に眠るのは莫大な古代の王国の、その成れの果て。

ある者は富を求め、ある者は栄光を求め、またある者は古き秘密の解明を求め、数多の虫たちは地下へと潜っていった。


プレイヤーはとある「空ろの騎士」となってその地底王国の淵を渡り、隠された神秘を解き明かし、そして邪悪な敵を制覇していきましょう。

(公式サイトから引用)


システム

ジャンルがジャンルなだけに、メトロイドやキャッスルヴァニアよろしくのサイドビュー型アクションプラットフォームゲーム。

主なゲームプレイは敵と戦いながら広大なエリアを探索すること、そして探索やボス戦の末に新たな能力やアップグレードを手に入れて行動範囲をさらに広げることである。

また探索がてらでさまざまのNPCに出会ったりクエストを達成したりすると、地上の村・ダートマウスにいるNPCたちの数も増え、アクセスできる店やクエストも増えていく。


最初の頃は行動範囲が持っている能力により限られているが、序盤で手に入る能力を一通り揃えたらほとんどのエリアへ行けるようになる。

それでプレイヤーが挑戦したい順番でチャレンジできるようになり、自由度が非常に高い。


各エリアにて製図家のNPC・コーニファー(Cornifer)から描きかけの地図を購入して地上で購入できる地図グッズを揃えば、ベンチで休む度に新しく発見した部屋やNPCが地図に書き足される。

また、必要なアイテムさえあればプレイヤーは地図にピンをつけて憶えていたい場所を自由にマークすることも可能になる。

地図を少しずつ書き加えて完成させることは、このゲームでは探索の楽しみの一つである。


主人公のライフが尽きると最後に休んだ場所(主にセーブポイントでもあるベンチ)に飛ばされてしまう。ペナルティとして、死んだ場所に未練の具現化・カゲ(Shade)が残こされ、そのカゲを倒して再び取り込むまでは魔力ゲージ・ソウルが割れたまま満タンにできなくなる。

また、ライフが尽きた時点で持っていた所持金もカゲと残されてしまい、カゲを倒すことでしか取り戻せない。しかもカゲを倒せる前にまた力尽きるとそのお金は永久に失われてしまうというややシビアな仕組みになっている。


チャームというアイテムを手に入ることで主人公に様々な特殊効果を付加させるようになる。

一時に装備できるチャームの量はスロットという形で表現されており、チャームごとに必要とするスロットの量(コスト)が違う。チャームの効果と組み合わせでシチュエーションに応じてプレイスタイルを変えることが可能で、スロットを増やしてチャームを集めれば自由にカストマイズできるようになる。しかしベンチでしか装備しているチャームを変えられない。


最後に、プレイヤーは何も知らない状態でスタートするため、NPCの話や各地の石碑から情報を集めることがまたこのゲームのひとつの楽しみ方になっている。

シナリオは直接語られない部分は多いため、世界観やキャラクターにまつわる考察と解読に心を込めるプレイヤーも多い。


登場人物

0129

ボロい釘を引っさげてハロウネストに現れた小さな騎士。名前も性別もなく口も利けない。

とある「呼び声」に反応してやってきたと他の登場人物から推測されており、その目的と役目はストーリーの進展につれ徐々に明らかになる。


相手の話を聞くことしかできずコミュニケーションの手段が限られており、また性格の描写がやや解釈を必要とする。

ファンの間の呼称は「放浪者」「小さき亡霊(リトルゴースト)」など。



黄蜂小姐姐~0625

赤いマントに身を纏った凛々しい女の子の虫。主人公を「小さき亡霊」と呼ぶ。

ストーリーのキーパーソンの一人であり、主人公の前に立ちはだかる手ごわいボスの一人でもある。

亡国ハロウネストの守護者として、針と糸で主人公の覚悟を問う。一部のエンディングを迎えるには彼女を味方にする必要がある。

ストーリーの進展につれ彼女の正体、過去、生い立ちを知ることができる。


基本的に気高く真面目な性格だが、戦闘中に年相応に楽しく笑うこともたまにある。

続編「Silksong」の主人公役を務める。



0624

身の丈に合わない大きな仮面を帽子にするダンゴムシの旅人。男性。

ハロウネスト各地に会うことができる。

未知のものに強い憧れを持つ性分で、好奇心に勝てずハロウネストに潜ってきた。

ハロウネストには初めて来たはずなのに妙に詳しく、記憶にはないはずの知識を持っているなどミステリアスな一面も。

あくまで傍観者役だが、一応釘の扱いに慣れている。


明るくおっとりした性格で主人公を「友」と呼ぶ。公式日本語版では侍風な口調をしている。

ファンの間では癒し要員とされることが少なくはない。



夢見の守護者

ハロウネストを永続させようと人柱(虫柱?)にされた三人。

王国が滅んだ今でもその役目のために眠り続ける。


役目に選ばれた三人は、

クラゲの女性、教師モノモン (Monomon the Teacher)

種族不明の画家の男性、監視者ルリエン (Lurien the Watcher)

クモの国・暗闇の巣を統べる女王、獣者ヘラー (Herrah the Beast)

それぞれの人柄、夢見の守護者になった事情などはプレイヤーの探索次第で断片的に明らかになる。



  • ホロウナイト (The Hollow Knight)

HK Log 2

ハロウネストを救うために犠牲になった騎士。

純粋なる器」とも呼ばれる。


名前から察する通り、この物語のキーパーソンの一人であり、

多くの謎に関わっている人物でもある。

その正体も生い立ちも、犠牲になった理由もその犠牲が空しかった理由もすべて解き明かせば、

ハロウネストが滅んだ原因を知ることになるだろう。


用語集

ムシの国家・部族・集団

  • ハロウネスト (Hallownest)

作品の舞台となる洞窟のよそから来た「蒼白なる者」の手で設立された王国。その名前は「聖なる巣」の意味を持つ。

様々の種族の住民がいたものの、カブト虫やダンゴムシは特に多かった。

古の時から蒼白なる王(The Pale King)白いレディ(White Lady)という王族夫婦により統べられ、また二人に直接仕えていた五体の偉大な騎士がその軍を率いた。

王国の民は蒼白なる王の放つ光によってムシは知恵を与えられたと信じていたようで、残されたサインや文章からハロウネストは「世界で最初で唯一の文明」だと自称していたことが判明する。

発明と技術革新を愛する王の下でさまざまな技術を次々と開発し、それらで民の生活を支えて長らく栄えていた国であり、隣国の部族との衝突が多かったものの、滅亡寸前までは黄金期の真っ最中だった様子を伺える。

しかし階級の隔てが洞窟の様々の文明の中で一番激しかった。

現在は洞窟全体がハロウネストと呼ばれることは多いが、厳密に言えば洞窟の中心の部分だけがハロウネストの土地だった。


  • 蛾の一族 (Moth Tribe)

蒼白なる王の放つ光に魅了されてハロウネストに取り込まれた洞窟の先住民。

ハロウネストの文化では墓守の役目を担い安息の地で葬式を行い死者を見守っていた。

一部の例外を除き平和主義者の一族で、「夢」を通して歴史と美術と霊性を中心に日々を送っていた部族だ。

他の先住民の部族たちに比べれば元の文化の痕跡が極めて少なく、また先見者(Seer)と呼ばれる老婆以外に生き残りは存在しない。


  • カタツムリの一族 (Snail Shamans)

ムシの身に宿るソウルを扱う術に長けていた魔術師・霊媒師の一族。

他の種族のように寄り集まって村を作る習慣がないのか、ハロウネストの各地に塚を作っている。

主人公が冒険で手に入れるソウルを消費して使用する魔法は彼ら由来のものである。

現在は蛾の一族と同じように生き残りは一人だけであり、各地の塚では果てたカタツムリたちが魔法の源とともに眠りに就いている。

ハロウネストが”病”に侵されていた頃、王国は彼らの扱うソウルの魔術に着眼点を置き、ソウルの聖域という場所にて研究を行っていた。その結果が実ったかどうかは、言うに及ばずであろう。


  • 暗闇の巣 (Deepnest)

クモの国。先住民のクモとよその地からやってきた糸紡ぎクモの共存から生まれた文明。

彼らは蒼白なる王を拒絶し、独立を守るために長らく王国と戦っていた。

ハロウネスト滅亡の世代は貴族生まれの王と平民生まれの女王の手で統べられたが、その王はあまりにも若くも他界したことでその女王・獣者ヘラーは独りで国の手綱を握っていた。

ヘラーが王国との交渉の果て、とあるモノを引き換えに夢見の守護者の一人になった。


  • カマキリの一族 (Mantis Tribe)

クモ同様に蒼白なる王を拒絶した部族。他の文明と違い汚染に抵抗できる。

独特的な技術を開発しており、義理と名誉を尊ぶ文化を持つ。また武術を高めている。

ハロウネストをクモの侵入から守る代わりに独立を許してもらうという契りの元に、王国が滅んだ今でも暗闇の巣への扉を守っている。

現在は三姉妹の王によって統べられるが、元は弟一人を交ざった四兄弟の王族だった。

しかしその一人の弟はハロウネストに刃向かうために汚染を受け入れたため、彼を造反者として追い出してしまった。

リアルのカマキリに詳しい者なら見た目から判明できるように、三姉妹の王と造反者の長は四人ともトランスジェンダーである


  • コケキンの一族 (The Mosskin)

高貴の者ウヌの夢から作られた植物みたいなムシ。緑の道に住んでいる。

部外者が道から逸れなければ土地を通ることを許してはいるものの、ハロウネストと緑の道の半分を我が物にした白いレディを快く思っていない様子が伺える。


  • キノキンの一族 (Mushroom Clan)

知恵を持つキノコの部族。

蒼白なる王が持つとされた予知の力を理由に彼を受け入れたが、ハロウネストに対する警戒心を最後まで緩めることはなかった。


  • ハイヴの一族 (The Hive)

女王ヴェスパ(Hive Queen Vespa)により支配されるハチの巣。

ハロウネストの土地に住んでいたものの、自然を拒絶することを愚行だと王国の永続には反対し巣に篭りきった。


  • スイツキの一族 (The Flukes)

王族の水道に住み着いているムシ。

そのほとんどは感染されきっており、いまだに知恵を保つ固体は一人のみ。


  • 愚者たち (Fools)

王国のはずれにある巨大な抜け殻の中に「愚者の闘技場」(Colosseum of Fools)にて戦いに酔いしれる者たち。

ダートマウス、洞窟に出会うティソ(Tiso)も愚者として戦いたくてハロウネストにやってきた。


  • グリム巡業団 (The Grimm Troupe)

灯火が点いたら現れ、悪夢と炎の儀式を行い各地を巡るピエロの集団。

グリム族とも呼ばれる。団長・グリム(Grimm)と一部の部下以外はみんな傀儡。

儀式を行うためにグリムの子(Grimmchild)は召喚者に託される。


  • 神を求める者たち (The Godseekers)

「嵐の地」という遠い国からやってきた神を求む者(ゴッドシーカー/Godseeker)という固体の精神の中で生存し続ける一族。

神を求む者はとある聖なる任務を達成するためにハロウネストにやってきた。


その他の用語

ハロウネストにおけるもっとも一般的な武器。剣や槍のように使われる。

釘鍛冶の手で作られ強化されており、釘師という名の剣士がその武道を高める。

主人公からはじめ多くのムシは釘を振るうが、ホーネットは例外でを武器とする。

また続編「Silksong」の舞台となる遠い国のPharloomではピンがもっとも一般的な武器である。


  • 汚染 (The Infection)

ゾンビ化と似ては異なる”病気”。ハロウネストが滅んだ原因に深く関わっている。

感染された生命体を叩けば血の代わりにオレンジジュースみたいな色の液体が出る。

また長らく感染された生命体、感染に抗った生命体の体から琥珀色のゼリーが癌みたいにはみ出てくる。美しくもグロテスクな光景である。

感染の浅い個体は夢を見ているようなそぶりを見せ、体のまわりにオレンジ色の霧がする。

また、一部の感染された者の目は琥珀色に光る。

この「汚染」の正体と原因を突き止めることができれば、

ハロウネストが滅んだひとつの理由を理解できるだろう。


  • マスク

主人公のライフがこれで表現される。四つのかけらを手に入ればライフゲージがひとつ増える。初期はマスク5つで、9つまで伸ばすことができる。

蛾、キノキン、ハチ、スイツキ以外の文明には仮面をつける文化が存在した。

顔のない種族には顔として仮面をつけていた。

また、顔のある種族とて、見えている顔が仮面か素顔かわからない者が多い。

仮面作りのムシが言うには、仮面でムシの自我を操る禁断の術も存在している…。


  • ソウル

このゲームの魔力みたいなもの。銀色に光る水みたいな見た目。

物理攻撃で敵を打てばちょっとだけ吸収する。また古代文明から残された黒い偶像を釘で打てば多く吸収することができる。

しかし文字通りムシの魂がこれでできているため、ちょっと不穏な考察を招く。


  • スタグ

クワガタムシ。英語でいうスタグビートル。

王国では公共交通の手段として、客人を背中に乗せては駅から駅へと走り続けた大型のムシ。

大昔はたくさんいたが、現在は一人だけのお爺さんなスタグだけしか残っておらず、最後のスタグとして主人公をさまざまな場所へと連れて行ってくれる。しかし老いた彼は覚えている駅にしか運んでもらえないので、駅を見つけたらそこにある鐘を鳴らして呼び出す必要がある。


  • 高貴な者 (Higher Beings)

神や精霊みたいな、一般のムシとは違う特別な存在。

多くは巨大な生き物の姿だが、例外も存在する。

作中に登場するほとんどの高貴な者は国や部族などひとつの文明の中心であり、神のように崇められることが多い。

しかし彼らはそれぞれ信徒とは違う関係を築いている。例えばある場合は母と子供、またある場合はアーティストと作品、またまたある場合は傀儡師と傀儡…。

そんな中では一人だけ、本当に信徒たちをどう思っていたかは不明な者もいた。


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