cv:西田雅一
概要
イシュガルド四大名家のひとつフォルタン家のとてもイイ騎士。
以下、メインクエストに関するネタバレがあるため、「ネタバレ……イイ……すごくイイぞ……!!」と言う人だけご覧ください。
オルシュファンのイイ解説
本名は、オルシュファン･グレイストーン。
「銀剣のオルシュファン」の異名を持つ。
新生編メインクエスト後半に訪れることになるクルザスのイケメンNPC。
クルザス高地のキャンプ・ドラゴンヘッドを任されている。
この地はイシュガルド四大名家の支配する土地なのだが、鎖国中の事情や風土から余所者に対して風当たりがきつく、蛮神ガルーダへと至る為の飛空艇を探しに来た冒険者はどこに行っても適当にあしらわれてしまう。
そんな中で友好的に冒険者を受け入れてくれるのがオルシュファンであり、彼が属するフォルタン家の人々なのである。……イイ、すごくイイ。
フォルタン家は千年前に邪龍討伐をした「建国十二騎士」ことフラヴィアン・ド・フォルタンの末裔であり、オルシュファン本人も騎士である。
しかし彼は現当主エドモン卿の過ちから生まれた私生児であり、正妻の反対もあってフォルタンを名乗る事は許されなかった。
しかしエドモン卿のはからいにより、異母兄のアルトアレール、エマネランと一緒に育てられ、四大名家にして友好関係にあるアインハルト家の子供達とも親しく交わっていた。
特に長女のラニエットとは皆で騎士ごっこをして遊んだ事、四男のフランセルが誘拐されそうになった時に窮地を救った事などが語られている。
異端の疑いをかけられたフランセルの命を冒険者が救い、アインハルト家の名誉を守った事に対して深く感謝。その後、ストーンヴィジルに不時着した飛空艇エンタープライズを取り戻すきっかけを作った。
性格も騎士そのもので、汚名を着せられ処罰されそうになる友人を信じ、助けようとするとてもイイ人物……なのだが、ひとつ困った趣味と言うか癖がある。
それは何よりも「冒険者の鍛えられた肉体」が好きなこと。
種族もジョブも、もちろん性別も関係なく、冒険者の肉体を見ては「……イイ、すごくイイ……」と呟いてしまうことである。
キャラクターが女性の場合は完璧に[[セクハラ]であり、そうでなくても物語中で実際に主人公にドン引きされる場面すら存在する。
……が、彼は「鍛えられた肉体」が好きなのであって、けっして性的な意味ではない。
彼の性癖は、愛人という立場ゆえに日陰の存在で居続け、若くして世を去った母親への思いに由来している。
「私の母は、美しく正しかったが、弱い人だった。 ゆえに私は、屈強なもの、たくましいものが放つ生の躍動が、たまらなく好きなのだ！」
おかげで他の家からは「変わり者」、冒険者達からは「ヘンタイ」とこっそり思われたりしているが、そんなことは気にせず彼は我が道を進んでいる。
そんなオルシュファン様………イイ、すごくイイ。
単純なネタキャラではなく、新生編終盤に政争に巻き込まれて追われる身となった冒険者たちを「フォルタン家の客人」として遇し、あえて手出しがしにくいイシュガルドに匿う。そして全てを失い絶望の底にあったアルフィノの心までも救ってみせた。
新生編は後半からドロドロとした生臭い話が多く、本音と建前の矛盾を抱え込んだ人物で入り乱れる。
そんな中、理想の騎士たらんとする彼は異質ともいえる存在であり、優しさと懐の深さとを兼ね備えた人物として、ユーザーからの絶大な支持を得ることとなった。
拡張パック蒼天のイシュガルドでは彼の活躍が増え、冒険者との共闘まで実現。
その雄姿にユーザーが歓喜したことは言うまでもない。
反面変人ぶりが控えめになったのを残念がる声もなくはないが……
とてもイイ関連タグ
ブロントさん…エレゼンとエルヴァーンの種族的特徴の類似、銀髪ショートヘアのイケメン、ジョブがナイトなど共通項が多いため、しばしばネタにされる。
この先、「蒼天のイシュガルド」のネタバレを含みます
イシュガルドとドラゴン族の間に千年続いた「竜詩戦争」における、ドラゴンに対する人間側の裏切りが判明する。建国神話やイシュガルド正教そのものが偽りであった事、それを利用しつつ口を閉ざす教皇を詰問すべく、アイメリクはあえて単身教皇庁に向かう事を決断した。
その後予想通り彼が戻らない事から、冒険者達は教皇庁への強行突入を決行。オルシュファン、エスティニアン、ルキアがこれに同行した。
冒険者達が蒼天騎士団と戦う間に、オルシュファン達は捕らえられていたアイメリクを無事救出。飛空艇で逃亡をはかるトールダン7世を追い詰める。
しかし搭上に潜んでいた蒼天騎士団団長・ゼフィランが、冒険者を魔力の槍で狙う。いち早くこれに気づいたオルシュファンは盾をかざして主人公をかばったが、尋常でない力は盾を貫通、致命傷を負ってしまった。
瀕死のオルシュファンはくずおれて悲しむ主人公に微笑みかけて「英雄に……悲しい顔は似合わぬぞ……」と告げる。
そしてぎこちなく笑顔を浮かべてみせる「友」に対し、「やはりおまえは……笑顔がイイ……」と告げ、息を引き取った。
我が子の死を知らされたエドモン卿はこらえきれずに声を上げて泣き崩れ、幼い頃から見守ってきた家令や執事、キャンプ・ドラゴンヘッドの部下達も深い悲しみを露わにした。二人の異母兄もそれぞれの言葉で悲しみと怒りを表し、出自はどうあれオルシュファンが皆に愛されていた事が解る。
オルシュファンの死は、アイメリクはもちろん、アルフィノ、タタルといった様々な人々の人生に大きな影響を残すことになった。
四面楚歌の中、主人公の友であり続けてくれたオルシュファンの死は、ユーザーに大きすぎる衝撃を与えた。
ショックを受けて引退したヒカセンもいたとか、いなかったとか。
自ら信じる騎士の姿を貫いた彼の最期。
その重さは、主人公のセリフに「オルシュファンの仇を討つ」という選択肢を出現させるに十分なものであった。
ドラゴン族を滅ぼし、永遠の平和を実現すべく「新たなる神」にならんとする教皇と蒼天騎士団が向かったのは、古代アラグ帝国によって数多の蛮神が封印された「魔大陸」アジス・ラーだった。
最終決戦の地へと向かう冒険者に、エドモン卿はオルシュファンの盾を託す。我が子の魂を連れて行ってほしいという切なる願いを受け、冒険者達は魔大陸へと向かうのであった。
蛮神「ナイツ・オブ・ラウンド」を光の戦士が討ち、千年の欺瞞から解き放たれたイシュガルドには変革の風が吹く事となる。
静かに、だが着実に変化が起きてゆく皇都を見下ろす地に、彼を知る者達の手でオルシュファンの慰霊碑が作られた。
そこには光の戦士を庇って貫かれた盾が、彼の者により手向けられている。
クルザスの人々曰く、そこにオルシュファンは眠っておらず、今日も穏やかにイシュガルドの地を見守っているのだという。
