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イシュガルド

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いしゅがるど

イシュガルドとは、ファイナルファンタジー14:新生エオルゼアに登場する国家の一つである。

概要

中央部のクルザス地方を領土とする宗教国家。「蒼天のイシュガルド」の舞台でもある。

最高権力者は戦女神ハルオーネを主神とする「イシュガルド正教」の頂点に立つ教皇。

現在の教皇はトールダン7世。

千年前に「約束の地」を求め、民を率いてイシュガルドに辿り着いた「豪胆将」トールダンの前に邪竜ニーズヘッグが襲来。

七日七晩の死闘に末にトールダンと十二騎士の半数が死亡するが、トールダンの息子「征竜将」ハルドラスによってニーズヘッグは倒され、その後生き残りの騎士達によって国が興されたという神話がある。

支配領域のクルザス地方は穏やかな高原地帯だったが、第七霊災の影響で急速に寒冷化、少なからぬ犠牲が生まれる。

さらに数十年から百年単位で覚醒と眠りを繰り返すニーズヘッグの配下であるドラゴン族の攻撃が追い打ちをかけ、近年までエオルゼア軍事同盟に正式参加できない状態だった。

ある理由から追われる身となった光の戦士達が、友たる騎士に保護され、客人として迎えられた所から物語は始まる。

時折モノローグが挿入されるが、これはエドモン・ド・フォルタン伯の回顧録からの抜粋となっている。

寒冷化とドラゴン族の脅威、ドラゴン族に与する「異端者」らにより厳しい環境にある。

建国の祖たる十二騎士の末裔である貴族が住まう上層は魔法障壁で安全が保たれているが、一般人が住まう下層ではたびたび深刻な損害が起きている。

身分にともなう貧富の差も著しく、貴族社会に対する反発からレジスタンスを結成する向きもあるが、異端者として告発されれば最後、待っているのは死である。

裁判も被告と原告が戦い勝敗を決める「決闘裁判」であり、永久凍土の如き旧弊な体質を体現している。

イシュガルド四大名家

イシュガルドを代表する大貴族。

「征竜将」ハルドラスと共に邪龍を討った偉大なる騎士の末裔でもある。

アインハルト家

アートボルグ砦群を管轄。

代々鍛冶と工業を司る家であり、対竜兵器を開発・製造する「スカイスチール機工房」を構える。ガーロンド・アイアンワークスとの協力で一人乗り用の小型飛空艇「マナカッター」を製造するなど、技術力は高い。

反面最近は落ち目であり、要塞を喪失して奪還を外部の冒険者に依頼するなど、内実は厳しい。

デュランデル家

ホワイトブリム前哨地やアドネール占星台を管轄。

代々星見を司る家であり、星を見て竜の動きを読み、不穏の兆しあれば警鐘で伝えることを職掌としてきた。

友好関係にあるゼーメル家と並び保守派の筆頭格。元々は改革派だったが、十数年前に継嗣である長男が外遊先で行方不明になり、一転して保守派となった。

ゼーメル家

ハルドラスとともに戦った「シルヴトレル・ド・ゼーメル」を祖に持つ家。

元々はこれといった特徴は無かったが、嘗て築城を得意とする家門を取り込んだことで、家の紋章にある塔にも示されるように築城を司る家となった。

デュランデル家と並ぶ保守派であるため、フォルタン家やアインハルト家とは折り合いが悪い。

フォルタン家

ハルドラスとともに戦った「フラヴィアン・ド・フォルタン」を祖に持つ家。

キャンプ・ドラゴンヘッドを管轄。四大名家の中では特に目立つ改革派で、イシュガルドの他国への門戸開放の必要性などを強く訴えている。

また冒険者など外部の戦力の受け入れにも積極的。

イシュガルド正教の教皇を護る親衛隊で、建国神話になぞらえて十二名の騎士で構成されている。

実力主義で採用されている為、およそ騎士とは呼び難い人格の持ち主もそれなりにいる。

関連タグ

ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 蒼天のイシュガルド エオルゼア

※以下「蒼天のイシュガルド」のネタバレがあります。

建国神話および戦神ハルオーネの名を借りたイシュガルド正教は、千年前の「罪」を隠蔽する為の欺瞞であった。

かつて人とドラゴンは共生し、寿命こそ異なれど豊かな時代を謳歌していた。

しかし些細な行き違いと、ドラゴンの眼に宿る「力」を欲した「豪胆将」トールダンにより、七大天龍の一翼・詩竜ラタトスクを殺害。トールダンおよび麾下の騎士は彼女の眼を奪って食らうという大罪を犯す。

愛する妹の死に激怒した邪竜ニーズヘッグはただちにトールダンに復讐を果たすが、トールダンの息子である「征龍将」ハルドラスによって両目を奪われた。

騎士の半数はこの戦いで死亡、ハルドラスも自分達の罪を悔いて王位継承を拒否、ただ一人の竜騎士として生きる事を決めて立ち去る。

ハルドラスに忠を誓い、身分を捨てて市井に暮らす道を選んだ騎士も立ち去り、残された四人の騎士は「この忌まわしき戦争を知る者は我らだけで十分」として、偽りの建国神話を作り上げたのだった。

その後はイシュガルド正教の限られた者のみが真実を知りながら、罪を認めても今更何も変える事は出来ないとし、以後千年もの間真実は隠蔽される事となる。

聖女シヴァとの種族を超えた愛をはぐくんだ聖竜フレースヴェルグは、自分の甘さが同胞の無残な現状をもたらしたのだと考え、ニーズヘッグが望むままに己の左眼を差し出す。贖罪と同時に、やはり妹たるラタトスクの死を招いた人間への失望から、彼はニーズヘッグの暴虐を見逃し、自らはドラヴァニア雲海の支配領域に姿を消した。

なおニーズヘッグの力を宿した目の一つはハルドラス以来「蒼の竜騎士」と呼ばれる筆頭の竜騎士が継承し、残る一つはハルドラスが所持するも、その力に魅入られる形で一体化。死後も不朽体として長らく棺に保管される。

かくして力を取り戻したニーズヘッグは「永遠に終わらない人と竜の争い」による人間への復讐を開始。

憎き十二騎士の末裔が膝を屈する事を願い、何度も覚醒と眠りを繰り返す中でイシュガルドに災いをもたらし続けた。

なお平民の中にも竜の血の影響を受けてドラゴン化する者が多数存在しており、彼らも十二騎士のいずれかの血を引いている事、絶対的な身分の差がまやかしでしかなかった事が後に証明される。

トールダン7世および蒼天騎士団は「千年の祈り」を基として、建国神話を再現した蛮神「ナイツ・オブ・ラウンド」として全国民をテンパード化した上で恒久の平和を実現し、ドラゴン族との因縁に終止符を打たんとする。

彼らなりの「正義」を求めた結果の計画は、しかし光の戦士達によって破られ、蛮神は消滅、千年越しの真実は明らかにされた。

揺れるイシュガルドをとりまとめる教皇代理をアイメリクが務めるが、体制が変わるのを良しとしない一派による暗殺未遂事件や、ドラゴン族への恨みを抱く遺族による暴動などの難問が降りかかった。

紆余曲折の末にドラゴン族との歴史的な和解は果たされ、更にアイメリクが王権を放棄した事で、政治体制は貴族院と庶民院の合議による共和制へと移行。

その後イシュガルドは改めてエオルゼア軍事同盟に参入し、新たな時代へと進み始める。

また、それと同時に貧富の格差を是正すべく「蒼天街」と呼ばれる居住区域を、冒険者の職人らの手を借りつつ再建。

移住を希望した貧困者への税の減免などの優遇措置を取り、雲霧街の人々を誘致することに成功している。

また、竜人の姿となってしまった元異端者の受け入れをきっかけに、人間の職人の技に興味を持ったドラゴネット(子供の竜)の一団が来訪するようになり、交流を持つようになった。

その他にもたまにグナース族のウデキキが出入りするなど、門戸は意外と広く設けられている。

パッチ6.1でハウジングエリア「エンピレアム」が実装。たまに「幸せの青いゾウ」が登場し、名物となっているらしい。

パッチ5.3において、デュランデル家当主であるシャルルマン・ド・デュランデル伯爵が登場。当初は他国に対する偏見の強い頑固ぶりを見せたが、出店交渉に同道したフランセルや光の戦士と言葉を交わし、実際にその目で他国を見るうちに態度を軟化させ、蒼天街復興に協力する事となる。

パッチ5.5ではお得意様取引の対象となり、貴族として範を示すべく、ルーシュマンド記念病院でボランティアとして働く事となった。平民の少女マエリと共に、互いの得手不得手を補いながら入院患者の世話とリハビリに奮闘する。

また、病院には記憶の大半を失ったエレゼンの男性が入院しており、5.3時点では顔を隠されているが、病室にその姿を確認する事ができる。

その後、辛うじて記憶が戻った男性は「ヴァンドロー」と名乗る。

偶然か、その名はかつての蒼天騎士団の総長と同じ名であった。

暁月のフィナーレ」では、世界各地に終末の災厄が到来する少し前に「ヴァンドロー」が行方不明となった事が判明。

その後、終末の災厄が本格化し、イシュガルドでも深い絶望感から終末の獣に転じてしまう人々が続出。更にはその中でも強力な個体である「偽神獣」も出現。襲撃を繰り返し、かつての脅威であったドラゴンに似た姿であるのも影響し、さらなる絶望を与え続けていた。

ラザハン駐在のイシュガルドの武官からの依頼を受け、偽神獣の調査・討伐に訪れた光の戦士はアイメリクと共に調査を開始。

ドラゴンに似た偽神獣の出現と、騎士団総長と同じ名の謎のエレゼン…

一見、それぞれが孤立した事象に見え、点と点が繋がらないように思えたが、調査を進める中で思いもよらぬ形で線が繋がって行く事となる…

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  • イシュガルドにヒカセンの石像ができた時の話

    竜詩戦争終結30周年を祝う年に、ヒカセンの石像をファルコンネストに飾るお話です。ヒカセンが召喚士なら立派なツノもついている……はず。蒼天街関連のネタと捏造設定を含みます。ヒカセンの性別や容姿の設定は特にないので好きに読んでください。よろしくお願いします。

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