概要
ハイデリンの全てのドラゴンの始祖である幻龍「ミドガルズオルム」より生まれし「七大天竜」の一翼にして、人に仇なす「邪竜」。
新生エオルゼアの一部クエストや竜騎士のジョブクエストでも存在が語られているが、本格的な登場は蒼天のイシュガルドからとなる。
クルザスの宗教国家イシュガルドを相手に、千年以上にも及ぶ人と竜の戦争「竜詩戦争」を繰り広げている。
イシュガルドの建国神話によれば、かつてクルザスの地を支配しており、イシュガルド建国のためにクルザスの地を訪れた移民団と敵対したことがきっかけとされている。
周期的な休眠期と活動期を繰り返してはイシュガルド各地で破壊の限りを尽くし、エスティニアンの家族もニーズヘッグの襲撃によって命を落としている。
初代蒼の竜騎士・ハルドラスに竜の力の源である「竜の眼」を奪われており、イシュガルドを執拗に狙うのはこれを取り戻すためだと考えられていた。
しかし、エスティニアンが竜の眼を盗み出してイシュガルドから離れても、ニーズヘッグはイシュガルドに攻撃の狙いを定め続けており、このニーズヘッグの行動の真意を探ることが、蒼天の物語の目的のひとつとなる。
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ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 蒼天のイシュガルド ドラゴン ミドガルズオルム(FF14) イシュガルド エスティニアン
※以下、蒼天のイシュガルドのメインクエストのネタバレを含みます。
ネタバレ
蒼天のイシュガルド
実はイシュガルドの建国神話は捏造されたものであり、竜詩戦争の始まりは大きく異なっている。
かつて、聖竜フレースヴェルグと聖女シヴァの融和によって、人と竜が共に暮らす時代が存在していた。
だが、竜の強大な力に魅せられた人々は竜の力を我が物にせんと画策し、ニーズヘッグの妹であるラタトスクを謀殺し、その眼を奪い取ったのである。
ニーズヘッグにとってラタトスクは己の半身ともいうべき大事な存在であり、妹を殺された怒りと悲しみからニーズヘッグは人々を虐殺。しかし、ラタトスクの眼を食らって竜の力を得た人の反撃によって両眼を奪われてしまい、撤退を余儀なくされる。
その後、ニーズヘッグはフレースヴェルグに「ラタトスクが死んだのはお前のせいだ」と詰め寄り、フレースヴェルグに眼の片方を譲渡させ、失った目を補った(フレースヴェルグも人が竜を裏切ったショックから、彼の復讐に肯定の意を示していた)。
そしてラタトスクを殺したイシュガルドの民を永遠に苦しめるため、戦争を延々と長引かせ、戦いにつかれて竜の軍門に下った者たちを眷属にして支配することを画策。これが1000年以上も続く竜詩戦争の真実だった。
しかし、ドラゴンズエアリーに乗り込んできた光の戦士と、竜の眼を持つエスティニアンによって討ち倒され、ついに戦争は終結した…
かに思われたが、ニーズヘッグは既に己の意識を竜の眼に移しており、竜への復讐心を募らせているエスティニアンを支配しようと虎視眈々と隙を窺っていた。
そして光の戦士がトールダンを倒し、彼が隠し持っていたもう一つの竜の眼を奪還したことでようやく復讐から解放されたエスティニアンの安堵の隙をついて彼の肉体と精神を支配し、「邪竜の影」として復活を果たす。
その後はしばらく行方をくらましていたが、イシュガルドと聖竜の眷属による人と竜の和解の会合を襲撃し、人々に宣戦布告。邪竜の眷属とイシュガルドによる全面戦争に発展する。
イシュガルドに味方をしたフレースヴェルグと激突し、彼を打ち負かすが、フレースヴェルグに眼を託され、その力を得た光の戦士の前に敗北。
光の戦士とアルフィノ、そして散っていった仲間たちの意思の助力によってエスティニアンから竜の眼が引きはがされたことによって、ニーズヘッグは完全に消滅することとなった。
「これがヒトの意思…我は…」
紅蓮のリベレーター
ニーズヘッグは消滅したものの、その眼は依然力を蓄えており、アシエン・エリディブスを介して竜の眼を手にしたイルベルドによって蛮神神龍の核として利用される。
その後、光の戦士が神龍を討伐したことで力が霧散した竜の眼が排出され、エスティニアンの手によって破壊された。
また、エスティニアンはニーズヘッグに憑依された際に変異した槍を今も使い続けており、槍からニーズヘッグの力を引き出すことが可能になっている。
漆黒のヴィランズ・竜騎士レベル80クエスト
このクエストでは、竜詩戦争が起こる前のニーズヘッグの心情が描かれる。
力を失った父・幻竜ミドガルズオルムに代わり、星の守護者になることを望んだニーズヘッグは、誰よりも強い存在であろうとしていた。
そのため、竜よりもはるかに弱い存在である人間を軽視しており、人と竜が対等に生きる時代を快く思わず、妹・ラタトスク以外の相手に心を開こうとしなかった。
そしてある時、ニーズヘッグはラタトスクに「人を殺してやりたい」と己の心情を漏らしてしまう。
それはニーズヘッグからすれば一種の軽口のようなものだったのだが、ラタトスクは純真すぎるがゆえにそれらを包み隠さず人に打ち明けてしまい、それを聞いた人々は「ドラゴン族は人を殺し、星の支配者になろうとしている」と曲解。竜への不信を抱いた人々は、竜への対抗手段を求め、竜の力を奪おうとラタトスクを謀殺したのである。
妹を殺された怒りと、その発端が自分の軽率な言葉にあるというやるせない事実。己を含めた全てを許せなくなったニーズヘッグは、復讐に狂うことでしか己を保つことができなかった。