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概要編集

古語で「ラズ(radz)」は「多様性」、「ハン(han)」は「都市」を意味する。


エオルゼアの東、三大州はイルサバード大陸の南方に位置する「サベネア島」を領有する都市国家。都市そのものは島南部にそびえる大岩のうえに築かれている。

エオルゼアではひんがしの国など東州オサード小大陸周辺諸国と比較して「近東」と呼ばれ、東方貿易の重要な中継拠点となっている。


特産や名物編集

錬金術発祥の地であり、長い歴史を通じて数多の偉人や発明品を世に送り出してきた。

ラザハンでは「アルキミヤ製薬堂」が昼夜を問わず稼働しており、種々雑多の錬金薬を製錬する釜が大小様々ずらりと並ぶさまは圧巻である。これから派生し蒸留酒の多彩さも知られている。

これとは別に、錬金術の大家「デミール家」が築き上げた集落「デミールの遺烈郷」では、現在でも最高水準の錬金術師が研究を続けている。なおゾディアックウェポンのクエストに登場するジャルザーン・デミールは、名前からわかる通りデミール家の出身である。

また絹織物は希少価値の高さから珍重され、国営の「ルヴェーダ製糸局」では蚕の飼育から製糸、染色、機織までを一手に担っている。かつては門外不出とされていたが、その後ウルダハでも絹織物産業が発展した為、現在は自由に出入りが可能となっている。

このほか、工芸も高い水準を誇る。


武の舞「クリークタンツ」が生まれたのもこの地であり、踊り子のジョブクエストは「ファルシャム舞踊団」がリムサ・ロミンサで興行を行うのをきっかけとして開始される。

また島内には踊り子の祖カジャーヤが初めて舞を披露した「カジャーヤ演舞場」があり、ラザハンの酒場「メリードズメイハネ」でも踊り子のショーが見られる。


設定や都市名自体は初期から出ており、異国情緒溢れる装備シリーズのほか、錬金術に関連した場面で様々なアイテムが登場している。

暁月のフィナーレ」にて、遂に訪れる事が可能になった。


気候・風景編集

サベネア島は高温多湿の気候で、植生や生態系などインド東南アジアのそれに近い雰囲気を持つ。これについては長年吉田P/Dが「サベネアのためにとっておいた」と語っており、力強くも色鮮やかなフィールドとなっている。

産出する「巨人石」は硬度に優れて魔力を帯びており、これが露出した地層が独特の色合いを添える風景が広がる。本島中南部の「ギガントガル採石場」にて継続的に採掘が進められ、特産品として国内外で珍重されている。

南部はそれでも沿岸部を中心に開けた平原や野原が多いが、北部は「ヴァナスパティ」と呼ばれる、修行のための寺院が点在する広大な樹海が広がっている。また、南部の中でも内陸に入ると、古くからの遺跡・寺院が数多く残る森が広がる。


なおサベネア島の周囲は水深が浅いため、外洋交易船は南部沖合の小島アルネア島に停泊し、小舟で港町イェドリマンに渡ってからラザハンを目指すという流れが成立していた。しかし「終末の塔」が沿岸航路沿いの小島ナルネア島に出現した事で情勢が不安定となり、貿易が停滞した事で民の暮らしは悪化の一途をたどっている。


都市内は「メーガドゥータ宮」をはじめ、目もくらむような原色の色遣いが特徴的。とりわけ屋根付きの回廊市場「バルシャーン・バザール」の美しさと賑やかさは一見の価値あり。

入口に掲げられた「真眼」の国章は神々の眼を意味し、あらゆる心理を見抜くものとされる。


歴史・政治編集

サベネア島に最も早く移動してきたのは象型の獣人・マタンガ族であったと伝わっているが、一方で七大天竜の一人である星竜ヴリトラも、早くから現在のラザハンがある大岩に暮らしていた。やがてアウラが入植した際に、マタンガ族でも温和な性格のアルカソーダラ族と同盟を結び、好戦的なガジャースラ族を追放。ガジャースラ族は恨みを抱いてアジムステップへ渡り、同地のアウラ・ゼラと敵対するようになる。島に残ったアウラ族はアルカソーダラ族と混住し、またヴリトラも尊崇しつつ良好な関係を築いていった。

さらにその後、ヒューラン族が侵攻しアルカソーダラ族・アウラ族と対立するも、ヴリトラの介入により和議が成立。この際大岩に街をつくることを求め、これがラザハンの成り立ちとなった。こうして異民族による移住や侵略の末、複雑に融合した文化を持つに至る。


こうした背景もあってラザハンを支配する君主はヴリトラだが、対外的な交渉窓口などの問題もあり、表向きは代々アウラの「太守」によって統治され、ともに民政・外交を行ってきた。現在の太守はアヒワーンで、軍事組織「星戦士団」が街の治安維持から非常時への対応までを担う。

軍事力はさほど大きくはないものの、発展を遂げた錬金術を強力な後ろ盾とし、貿易の重要拠点としての立ち位置を確保。対外的にはガレマール帝国との間に相互不可侵条約を締結しており、クガネには大使館もある。また各国もラザハンに駐在武官を置いている。


信仰編集

人の姿をした「マヌシャ神群」、獣の姿をした「ムリガ神群」を信仰する。

これらを併せて「神獣」と呼ぶ。


神話によると、かつてマヌシャとムリガは相争っていたが、ムリガはマヌシャの持つ「知恵」を、マヌシャはムリガの持つ「力」を求め、自分の頭を彼らの頭と挿げ替えた。

これにより知恵と力を兼ね備えた神々が生まれ、長い事続いていた不毛な戦いに終止符が打たれた。

以来マヌシャ神群は獣の面をつけ、ムリガ神群は人の手足を模した姿を取り、互いを称えあったという。


とりわけ人気なのがマヌシャ神群の「三姉妹神」であり、知恵を司る長女マグ、富を司る次女ドグ、技巧を司る三女ラグが様々な職掌から祀られている。

ムリガ神群は自然を司る神が多く、象(ガジャ)の頭を持つ神はアルカソーダラ族の祖として大切にされている。

またドラゴンを崇めており、太守と竜が盟約を結び、もって守護神となったとされている。これこそがヴリトラであり、表向きは「盟友たる竜」として語られ、太守の窮地には必ず遣わされると信じられている。


神々の最初の訓え編集

メインクエスト中盤、サベネア島に「終末の災厄」が到来して地獄絵図となる中、生き残った人々から聞かされる「神々が人に与えた言葉」。

サベネアの民の人生観を表しており、絶望的な状況の下でも立ち上がる力を与えている事が解る。


産まれし者よ聞け。

生とはただ美しきものにあらず。

生ける者は苦痛を知り、災難を知り、絶望を知る。

あらゆる辛苦は降りかかり続ける。

焼けた道を行けど褒章はなく、道の傍らにはいつも、死が口を開いている。

それらはお前を恐れさせ、嘆かせ、苛み、悩ませるだろう。

だが、目を閉じてはならぬ。

かくのごとき生を見据えよ。

お前を打ちのめしている辛苦は、しかし、お前を弱くはしていない。

ひとつひとつが、焼けた鉄に振り下ろされる鎚に似て、

お前を、強き剣と成すだろう。


関連タグ編集

ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 暁月のフィナーレ

ハイデリン ヴリトラ(FF14) 終末の災厄

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