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アラミゴ

あらみご

アラミゴとは、ファイナルファンタジー14:新生エオルゼアに登場する架空の国家である。
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概要

アルデナード小大陸東北部に位置し、ギラバニア一帯を領土としていた。

国の象徴はグリフォン。ギラバニアに生息する魔獣であり、古くからこれを手なずけて使役する魔獣使いが存在していた。


歴史的に争いの絶えない土地であった為に軍事国家として発展。エオルゼア随一の強国であり、東方はガレマール帝国からの侵略を跳ね返しつつ、たびたび西方への進出を目論んでいた。

しかし本編開始の30年前にあたる第六星暦1557年、ガレマール帝国の侵略を受けて陥落。以来、属領『アラミゴ準州』として占領統治を受けている。


名前や設定自体は旧版から出ており、新生編でもアイテムや関連イベントという形で登場していた。

紅蓮のリベレーター』にてメイン舞台の一つとなり、アラミゴ解放を最終目的とした物語が展開される。


歴史

難民たちの移住と建国

アラミゴの歴史は今から1600年前に起きた水の災厄「第六霊災」から始まる。

極端な寒冷化という「第五霊災」を乗り越える為に「魔法」を手にした人々は繁栄したが、やがて国家間での戦争「魔大戦」へと至り、属性バランスが著しく乱れた。

その結果、各地で大津波が主要都市国家を襲い、河川は氾濫。マハ、アムダプール、ニームなどの諸都市で栄えた魔法文明は崩壊し、数多くの難民が発生した。そうした中、「十二賢者」と呼ばれる賢人が危機に立ち向かい、多くの人を救った。

そのうちの一人、北洋諸島の賢者ニュンクレフは巨大な方舟を作り多くの人々を救助しつつギラバニアへとたどり着いた。この時彼が最初に作った方舟は、現在でもギラバニア山岳地帯に残されている。

しかしそこには、アムダプールを放棄した避難民、マハを命からがら逃れた人々など、彼ら以外にも大洪水から逃れてきた難民が集まっていた。山岳地帯のわずかな恵みは分け合う余裕すらなく、遂には奪い合いによる血みどろの争いが起こってしまう。

これを見たニュンクレフは悲嘆と共に同志を伴いこの地を去り、低地ドラヴァニアへと逃れるとそこで新たな船を作り、海を渡って北洋へと帰還。これが後にシャーレアンの原型となった。

この時ニュンクレフが遭遇した難民の大半は、彗星の光に導かれて山へと逃げ延びて生き延びていた。この出来事により、彗星を司るエオルゼア十二神が一柱ラールガーは信仰を集め、後に「星導教」として同地に根付くことになる。


様々な部族や勢力、さらには隣接する北州イルサバード大陸からの人口大移動などが絡み合い相争う時代が続いた後、武力によってギラバニアはようやく統一され、王政による統治が開始される。初代国王はギラバニア東端部の塩湖のほとりに北州からの交通の監視・軍勢の撃退を目的とする堅牢な要塞を築き、これが都市国家「アラミゴ」の起こりとなった。


ギラバニアは植生が限られた過酷な環境であり、他国と比較すると資源に乏しかった。それ故にアラミゴはたびたび版図拡大による富国強兵を実行している。

軍としての規模は大きく、長槍術の猛威を振るったパイク兵、星導教の修行から派生したモンク、魔獣を調教して使役する魔獣部隊など、多数の兵力を有していた。


紅葉戦争(The Autumn War)

北州との交通の要衝にあたるアラミゴは国内の隊商路を整備し、商人からの通行料徴収により繁栄したものの、やがて海上貿易の拡大が通行量減少と収入減を招く事態となる。そんな中で「強健王」マンフレッド王が即位。版図拡大による経済勃興・民意向上を大義として掲げ、大規模遠征を行った。

第六星暦1468年、アラミゴ軍はグリダニア領との国境に位置するベロジナ川を渡河。ティノルカ(黒衣森)東部の領有権を主張し、これを拒絶したグリダニアとの間に「紅葉戦争」が勃発する。

「第一次ティノルカ会戦」では、アラミゴの勇将ギルバルドを相手に、グリダニアの総大将バンシュロンが善戦。ところがバンシュロンは和平交渉の後に病に倒れて死亡、後任の指揮官の失策も手伝ってグリダニアは撤退を余儀なくされた。

この時の真相については、吟遊詩人のジョブクエストLv60~70で明らかとなる。


翌1469年、リムサ・ロミンサウルダハイシュガルドの三国から援軍が派兵。反攻作戦が開始される。

「第ニ次ティノルカ会戦」では、イシュガルドのチョコボ騎兵とグリダニアの弓兵の連携により、アラミゴの主戦力だったパイク兵を封じた上で勝利。吟遊詩人による援護もあり、前線から戦を見ていたマンフレッド王も負傷により軍を引き上げる。こうして最終的に、紅葉戦争はグリダニアおよび連合軍の勝利で収束した。

この時イシュガルドの騎士ベルトラン・デュランデルはウラヌス号という名チョコボを駆って斥候として活躍。彼の報告によって連合軍は窮地を脱し、逆転勝利へと繋がった。負傷しながらも主を背に乗せて駆けたウラヌス号は戦死したが、その血統は現代まで継承されている。


なお、これをもってエオルゼア六大都市国家の領土はほぼ第七星暦現在にみる形となり、皮肉にも統一通貨導入などある程度の協調が進む形となる。


暴君台頭

その後「アラミゴ最後の王」「暴君」「廃王」など様々な称号で呼ばれるテオドリック王の統治下では、数多の血が流れる事となった。


テオドリックは、当時国教として大きな影響力・発言権を持つに至った「星導教」の強権を自身の治世においては障害になると判断し、宗教勢力からの王権独立を目的として「ラールガーの主人である星神ニメーヤから王権を付与された」と主張。ラールガーのみならず他の神々の崇拝を禁じた上、ニメーヤの代理人たる自分自身を信仰するよう強要し、これを王による絶対的支配の論拠とした。

当然ながら星導教はこれに反発し、アラミゴ各地で反乱が勃発。しかしテオドリックの狙いはそこにあり、反乱を主導した高僧を捕らえて拷問にかける。そして自身の廃位計画を聞き出したとして、今から25年前の星暦1552年、大軍をもって総本山「星導山寺院」を包囲。非戦闘員の僧侶や信者、戦乱で焼け出された避難民、地所耕作のために雇われていた農民、一切を問わずに虐殺した。

かくして星導山寺院は廃墟となり、継承されていたモンクの秘伝も歴史の闇に消えた。


邪魔者を排除して絶対的な強権を得たテオドリックは、暴君の名に相応しい恐怖政治を断行する。末期には王位が狙われているのではないかと疑心暗鬼になり、王位継承権を持つ王族を次々と処刑、その財産を没収した。

こうした暴虐を見るに見かねた王妃は王太后や貴族と手を組み王を謀殺しようとしたが、計画の直前になって貴族のひとりが裏切ったために失敗、一人残らず処刑された。その後莫大な財宝の行方はついぞ知れず「廃王の黄金伝説」となり、冒険者の間で語り継がれていた。


エオルゼア同盟軍によるアラミゴ解放の後、解放者アレンヴァルドアルフィノらが行った調査にて、この「廃王の黄金伝説」は事実であったことが判明。

更には処刑だけに留まらず、捕らえた敵対者を呪術で魔物の姿に変え、簒奪した金銀財宝を隠す「古代都市スカラ」の遺構へ番犬代わりとして送っていたという、より惨たらしい真実も判明した。

なお、発見された財宝類はアラミゴ復興への資金源として用いられることとなった。


滅亡・属州化

かくのごとき暴君に対し、アラミゴでは革命を待望する声が上がる。

「自由か、死か」という標語を掲げて立ち上がった革命の指導者カーティス・ヘクスト(イダとリセの父)、理不尽に抗い弱者を守る為に結成された赤魔道士部隊「紅の疾風」などが先頭に立ち、反乱軍はその規模を拡大。

遂には王を守るべき親衛隊「骸旅団」(むくろりょだん)が裏切り、反乱軍側についた事で革命は成功。今から25年前の星暦1552年、アラミゴ王宮に追い詰められたテオドリックは自害し、廃王となった。


ところが、この一連の反乱劇は、ガレマール帝国軍第XIV軍団軍団長ガイウス・ヴァン・バエサルの支援を受けたものであり、全てはアラミゴを弱体化させるための計略だった。

人々を扇動し、革命後の混乱に乗じ、さしたる抵抗を受けることもなく帝国軍は侵攻に成功。この時の戦いでカーティスは死亡、「紅の疾風」も身内の裏切りにより瓦解、守るものを失った「骸旅団」は残党が盗賊化するまでに零落した。


こうしてアラミゴはガレマール帝国の属州となる。その後属州を統括する総督府がアラミゴ王宮におかれ、ガイウスが臨時属州総督を務める事となった。

グリダニアとの国境に巨大防壁、通称「バエサルの長城」が築かれ、これに刺激されたシルフ族が自衛の為に蛮神ラムウを召喚するに至っている。

しかしこれ以上のエオルゼア侵攻は、アラミゴ陥落に衝撃を受けた残る諸都市による軍事同盟の成立、および銀泪湖上空戦での帝国軍旗艦撃墜もあり、戦線は膠着状態におちいった。

その後、「新生エオルゼア」にてガイウスが生死不明となる。以後はゼノス・イェー・ガルヴァス率いる第XII軍団により統治される事となった。


帝国統治下では、アラミゴ人の大半は市民権を持たない最下層の身分に置かれ、搾取される忍従の日々を送る事となる。古くからの文化は破壊され、信仰は禁じられ、時に理不尽な暴力に晒される事となった。

その一方、帝国の支配下で生まれたアラミゴ人の中には「帝国人」としてガレマール帝国に忠を誓う世代が成長。本国からは「蛮族」と蔑まれる現況を変革する為に功績を上げようとしたのが、フォルドラとその仲間達で、アラミゴ人で結成される部隊「髑髏連隊」は、同じアラミゴ人にも容赦ない事で恐れられ、同時に売国奴として蔑まれた。


他方、こうした状況から逃れる為に、多数のアラミゴ人が亡国を捨てて脱出。難民となった彼らはグリダニアやウルダハへと逃れ続けた。

しかしグリダニアは先の「紅葉戦争」の遺恨や、森の精霊による拒絶を受けて難民の大半を受け入れ拒否。結果として彼らはウルダハへと流れ、そのウルダハでは城塞外や辺境にスラムめいたコミュニティを作って移住する。

しかし何も持たない貧民に対する目は厳しいもので、治安の悪化を懸念する声も強かった。事実とある貧民窟では禁制の麻薬・ソムヌス香の原料となる夢想花を栽培しており、その日の糧を得る為に犯罪に手を染める者は少なくない。

雇用対策として娯楽施設「マンダヴィル・ゴールドソーサー」オーナーのゴッドベルト・マンダヴィルはアラミゴ難民をスタッフとして採用するなど、長期的な視点から救済を図っている。しかしいたずらに金をばらまいても何らの救済にならないのは自明の理であり、根本的な解決──対帝国の要たるアラミゴの解放、および難民の帰還という手段は、第七霊災の影響もあって長らくとれずじまいだった。


『蒼天のイシュガルド』以降

「蒼天」終盤、「鉄仮面」ことイルベルドによるアラミゴ人レジスタンスへの扇動により、「バエサルの長城」強襲が発生。エオルゼア三国のグランドカンパニーに偽装した革命軍が長城に乗り込んだが、イルベルドに協力したユユハセ達によって帝国の魔導兵器が起動、レジスタンスは全滅した。


イルベルドはアシエン・エリディブスから渡された「竜の眼」により、自分の命ごと同胞の「絶望」を捧げる事で蛮神「神龍」を召喚。パパリモの犠牲により一時的に神龍は拘束され、エオルゼア軍事同盟は、対蛮神兵器「オメガ」を起動して神龍を排除する事を決定する。

大きな脅威はいったん鎮まったが、ガレマール帝国がこの出来事をエオルゼアからの侵略と認知した事で、いよいよ衝突が避けられなくなる。かねてよりの問題を解決し、何よりもアラミゴを帝国から奪還する事を目的として、遂に解放戦争の戦端が開かれた。


暁の血盟」および光の戦士の参戦、アラミゴ解放軍の勝利、ゼノス自らの介入による解放軍の壊滅、解放軍を立て直す間の攪乱としての東方属州ドマでの反攻作戦。

様々な出来事を経て、最終的にこの戦争はアラミゴ解放軍・エオルゼア同盟軍側の勝利に終わる。かくして、20年に及んだ帝国による属州としての歴史に、終止符が打たれた。


帝国の統治から脱したアラミゴは、アラミゴ解放軍を中心とした暫定政権を発足。同時にエオルゼア軍事同盟に参加し、改めて帝国との最前線に立つ事となった。

その後、各地の集落や組織、種族から代表者を募って会議を開催。国政の方向性を巡って議論を繰り返したが、イシュガルドの庶民院という先例に倣う形で議会「アラミゴ代表者会議」を発足させた。

帝国人としての教育を受けてきた世代や難民との軋轢など、多くの問題を抱えるアラミゴであるが、傷つきながらも少しずつ前へ進もうとする姿は『暁月のフィナーレ』ロールクエスト(ヒーラー)でも描写されている。


風土

ヒューラン(ハイランダー)のほか、ギラバニアにルーツを持つルガディン(ローエンガルデ)などが住んでいる。

他にミコッテ(サンシーカー)のメ族の集落「ピーリングストーンズ」のほか、半人半蛇の種族・アナンタ族が形成した集落がある。


岩がちかつ気候・土壌の双方に恵まれない当地の特産品は良質の岩石だったが、帝国支配後は一転して価値がなくなり、これを生業としていた民は困窮した。結果、痩せた岩がちの土地を耕しての農業や、狩猟で得た魚や獣肉などで糊口をしのいでいる。

他方、ロッホ・セル塩湖湖畔の集落ソルトリーで産出される塩は、その独特の風味からかつて好事家の間では高値で取引されていた。アラミゴ解放後、これに着目したウルダハのナナモ女王は砂蠍衆ロロリトとの「商談」の末、製塩業によってアラミゴを復興させる一助とする。

また、帝国との前線となったように、北州イルサバード大陸へ抜ける陸路交通の要衝であり、隊商向けの宿場町や整備された街道もいくつか存在している。


各地に帝国による要塞や監視所が置かれ、古い建物が瓦礫の山と化し、魔導兵器の残骸が転がるなど、痛ましい風景も広がる。ただし全ての建物が破壊された訳ではなく、「赤のジグラート」「スキズム開山堂」などはかつての姿を留めている。

またアラミゴ王宮は往年の美しさを留めつつ要塞化されているが、屋上庭園に帝国式の改造は入っていない。かつてテオドリック王がグリダニア出身の王妃の心を慰める為、グリダニアの植生を集めて作った庭園は、その美しさで帝国人さえ魅了し、高位官僚をもてなす目的で保全された。


『蒼天』終盤の神龍とオメガの闘争の後、オメガはギラバニア辺境地帯に墜落。山一つをぶち抜いて墜落した結果形成された「ヤーンの大穴」は、後に8人レイドコンテンツ「次元の狭間オメガ」の舞台となる。


関連人物

ミンフィリア、イダ(リセ)は旧版当時にハイランダー女性が実装されていなかった為、ミッドランダーで造型されている。


関連タグ

ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 紅蓮のリベレーター

ハイデリン エオルゼア ガレマール帝国

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