フルネームは「ミンフィリア・ウォード」。27歳。
旧FF14
「十二跡調査会」の会長。
新生FF14
優しげな瞳に確固たる決意を覗かせる、ヒューラン族(ハイランダー)の女性。
第七霊災の混乱が未だに残るエオルゼアの地にて、新時代の英雄を探している。
超常の力にも詳しいようだが……。
賢人ルイゾワが立ち上げた「救世詩盟」と彼女が会長をつとめる「十二跡調査会」が合流した組織・「暁の血盟」の盟主。
プレイヤーの分身たる光の戦士とは、物語の序盤、最初に訪れた国ごとに異なる人物の仲介によって出会う事となる。
来歴
ミンフィリアという名前は彼女の正体を隠す為の偽名。本名は「アシリア」。
帝国属州となったアラミゴの出身で、元難民。
母はアラミゴで死亡し、父ウォーバートンと共にウルダハに逃げ延びた。
12歳の時、ウルダハでパレードを父と共に見物していたが、見世物にされていたグゥーブーが暴走する事故が発生。
父はアシリアを庇って死亡し、現場に居合わせたミコッテ族の歌姫、フ・ラミンに引き取られて育てられた。
この時サンクレッドと知り合い、彼はウォーバートンを助けられなかった負い目から彼女の世話を焼く。結果、アシリアからは兄のように慕われるようになった。
なおこの事故については旧版におけるウルダハのイベントとなっており、錬金術師のジョブクエスト(Lv70)で真相が明らかとなる。
アシリアは生計を立てる為に採掘師の道を選ぶが、17歳になった頃、たびたび幻視(過去視)を体験する。
これを機にサンクレッドの恩人である賢人ルイゾワと手紙のやり取りを開始し、20歳の時に「同じ異能を持った者を集め、その力を正しく使う方法を探し求める組織」を立ち上げる事を決意。
ルイゾワのアドバイスにより、表向きは「エオルゼア十二神の奇跡を調査する組織」として「十二跡調査会」を設立、会長となった。
その2年後、ネール・ヴァン・ダーナスによる「メテオ計劃」が明らかとなり、ルイゾワは月の衛星ダラガブの落下を阻止するためにエオルゼア十二神を呼ぶ「神降ろし」を断行する事をミンフィリアに告げる。
しかし「神降ろし」をしてしまえばエオルゼアの民全てが十二神のテンパードとなってしまう為、これを止める為にルイゾワは命を捨てる覚悟を固めていた。
決意を聞かされたミンフィリアは動揺するが、ルイゾワから自分の死後に新たな組織「暁の血盟」を立ち上げて盟主となるよう頼まれる。
その後全てが終わり、生き残った賢人達に真実を伏せたまま彼らを説得、ここに「暁の血盟」は結ばれるのだった。
それから5年の歳月が流れ、新生編がスタートする。
人物
普段は西ザナラーン・ベスパーベイにある「砂の家」におり、エオルゼア各地に散らばって活動する仲間たちを支援している。
光の戦士と同じく「超える力」の持ち主であり、特にハイデリンの星の声を聞きとる力に長けるが、戦闘能力はない。
この力が帝国に狙われる危険もあり、基本的には砂の家から動くことはない(というよりできない)。
こうした事情から、光の戦士はメインクエスト中に事あるごとに交通の不便な砂の家まで往復する羽目になる。
当初はクエスト報酬にテレポなどの交通費が含まれていなかったため、プレイヤーからは「電話(リンクシェル)ひとつで気軽に呼び出すくせに、交通費をくれない上司」と思われていた。
「もしもし…聞こえる?ミンフィリアよ」という台詞は公式でもネタにされている。
ただ、本人も流石に気にしていたのか、後日パッチでベスパーベイまで無料で転送できる転送券をくれるようになった。
また「石の家」に移行してからは交通費+αと思われる額と、別途相応の報酬(マテリガ等)も頂けるようになった為、光の戦士達からの不満もやや和らいだ。
関連イラスト
関連タグ
ルイゾワ ウリエンジェ サンクレッド パパリモ イダ ヤ・シュトラ
ポプテピピック:アニメ版第2シーズン第10話のスクエニパートに登場。CVは沢城氏だったが出番が数秒のみで彼女の声優としてのキャリアからこの扱いに仰天した視聴者も多かった。
「新生エオルゼア」ネタバレ
蛮神タイタンを光の戦士が倒した直後、砂の家は帝国軍の奇襲を受ける。
この襲撃で少なからぬ団員が命を落とし、協力者としてシルフの森からやってきたノラクシアも犠牲になってしまった。
兵士を率いて登場したリウィア・サス・ユニウスを前に、咄嗟にミンフィリアは投降の意思を見せ、自分の身柄を渡す代わりに無関係の人間を殺すのをやめるよう告げる。
その後ウリエンジェ、パパリモ、タタルを始めとしたメンバーと共に、帝国軍に捕らえられてしまった。
ガイウス・ヴァン・バエサルはミンフィリアの持つ「超える力」に興味を持っており、彼女に「協力」をもちかけ、帝国の魔導技術力でこれを解明する事を考えていた。
これに嫉妬したリウィアからは手ひどく痛めつけられ、足蹴にされている。
後にイダ、ヤ・シュトラ達と合流した光の戦士達がミンフィリア達を救助。
再び灯った「暁」の炎を掲げてエオルゼア三国の指導者達に呼びかけ、帝国軍に対する一大反攻作戦「マーチ・オブ・アルコンズ」が発動する。
結果、アルテマウェポンを切り札としたガイウスによるエオルゼア征服は失敗。第七霊災を超え、ここに新たなる「第七星暦」が始まるのであった。
その後、国家や個人からの過干渉を避ける為、三国いずれからも距離を置いたモードゥナの「石の家」に本拠地を移転。
新たなる蛮神問題の解決やドマ難民の受け入れ、不死であるアシエンの討滅、門戸を閉ざす皇都イシュガルドからの救援要請など、様々な問題が発生する。
そんな中、イシュガルドでの戦勝祝賀会の席でナナモ暗殺事件が発生。下手人とされた光の戦士や暁の血盟は、一転地を追われる事となる。
祝賀会の会場からの脱出に成功したミンフィリア達だったが、追手はすぐそこに迫っている。ヤ・シュトラが発動した「エンシェント・テレポ」によってサンクレッドとミンフィリアは光の中に消え、以後消息が分からなくなってしまった。
「蒼天のイシュガルド」ネタバレ
メインクエスト中にヤ・シュトラ、終了後にサンクレッド、イダ、パパリモと、「暁の血盟」のメンバーの消息が次々と明らかになる。しかしミンフィリアの行方だけはどうしても解らなかった。
そんな中、シャーレアンから助っ人としてやってきたクルルが、ミンフィリアの行方を推察。観測施設「逆さの塔」を超えた先、惑星ハイデリンの中心「星の海」にて、ついに光の戦士の前に姿を現す。
しかしその装束は大きく変わり、瞳にはクリスタルと同じ青い光が宿っていた。
追手から逃げる最中にハイデリンの「声」を聞いたミンフィリアは「エンシェント・テレポ」に自ら巻き込まれ、エーテルの流れを通じてハイデリンのもとへたどり着く。
だが、辿り着いたときにはハイデリンは既に力の大半を失っており、光の加護を持つ者達に声を届ける事すらできない状態となっていた。
そこでミンフィリアはハイデリンと一体化し、ハイデリンの声を代弁する「光の巫女」となる事を決意。以降は「星の代弁者」として、光の戦士たちの前に現れることになる。
ハイデリンと一体化したことで機械的な口調となっているが、ミンフィリアとしての意識も残っており、暁の面々と再会した時には本来の口調で話している。
その後ウリエンジェの策によって、闇の戦士達の光のクリスタルをハイデリンに還元することによってハイデリンに余裕ができ、分離に成功する。
しかしこの時同時に第一世界で起きた「光の氾濫」の惨状を知り、これを止めて世界を救うべく、闇の戦士たちと共に第一世界へと向かって旅だった。
その去り際、「石の家」で忙しく過ごしていたフ・ラミンは愛しい「娘」からの別れの言葉を聞き、一瞬手を止めて涙を流すのだった。
「漆黒のヴィランズ」
cv:市ノ瀬加那
光の巫女「ミンフィリア」
第一世界ではミンフィリアの名を持つ少女が登場する。
第一世界に渡ったミンフィリアは、闇の戦士達と共にナバスアレンにて「光の氾濫」をノルヴラント外縁で押し留めることに成功。
しかし、そこで命を使い果たし、アルバートを残して闇の戦士ともども消滅してしまう。
それから15年後。
罪喰いに襲われるフッブート王国に、金髪とクリスタル色の瞳を持ち、光の加護により罪喰い化に耐性のある少女が出現した。15年前の出来事を記憶する者から「ミンフィリア」と呼ばれた少女は、当時のユールモア軍に合流し、数多くの罪喰いを討伐する。
だが激しい戦いによって彼女たちは命を落とし、そしてまた新たな肉体にミンフィリアの魂が宿るというサイクルを繰り返していた。
本編に登場する「ミンフィリア」は、本編開始の10年前、国是を罪喰いとの共存および滅びを待つ事に転換したユールモアに「保護」という名目で地下に幽閉。
歴代の「ミンフィリア」の指南役であったランジート将軍から、厳しい監視を受ける事となる。
しかし、光の戦士が第一世界に辿り着く3年前にサンクレッドに救出される。
漆黒のヴィランズのOPでの一幕がそれである。
物心付く前に世界から隔絶された彼女はまともな教育も訓練も受けられず、世間知らずで自己を持たない少女になってしまった。
サンクレッドによって一般常識と双剣術を教えられるが、アイデンティティだけはどうしようもなく、彼に依存するようになる。
自己肯定感が低く、承認欲求が強い。
その想いは主に親代わりでもあるサンクレッドに向けられるが、サンクレッドが自身を通して転生前のミンフィリアを見ていることには気がついており、それが自己肯定の低さに拍車をかけてしまっている。
また、ミンフィリアの人格と転生後の人格が一つの肉体に同時に存在していることから「光の巫女」としての力は機能不全を起こしている。
その為、最終的にミンフィリアに意識を明け渡すか、本来の人格として生きていくかの二択を迫られることになる。
それはすなわち、どちらかの消滅を意味していた。
サンクレッドの決意、暁のメンバーの後押し、光の戦士の背中を見続けた事によって、彼女は自己を確立、廃都ナバスアレンにて自らの体を取り戻す。
「ミンフィリア」は少女に未来を託し、その旅路を祝福して消滅。少女はサンクレッドから「新しい名前」を与えられ、本来の容姿を取り戻す事となった。
メインクエストクリア後、ミンフィリアに関する新たな物語が追加された。
第一世界での出来事を聞かされたフ・ラミンは、旧知であるアマジナ鉱山社のセセルッカ・ポポックリ兄弟からある知らせを受けたと語る。
アマジナ鉱山社はウルダハの上下水道の整備計画を担当しており、その中で崩壊した「シラディハ水道」の復旧工事中に、瓦礫の隙間から見覚えのある「石」を発見した。
それはかつてアシリアであった頃のミンフィリアが、採掘師として初めて採掘した「猫目石」だった。アシリアはこの石に多少なりとも価値があると知ると、得意げに笑った後でフ・ラミンに猫目石をプレゼントしたのだという。
その後第七霊災を超えて第七星暦に入り、ミンフィリアは「砂の家」から「石の家」へ本部を移転する事に悩んでいた。そこでフ・ラミンが彼女の背中を押す為、「新たな歩み」の象徴である猫目石を返したのだという。
ナナモ女王暗殺事件に巻き込まれ、シラディハ水道まで逃げたミンフィリアだったが、前述の通りエンシェント・テレポに身を投じて星の海へと至る。この時猫目石を落としたものと思われるが、それまで手掛かりを求めて何度も捜索したにもかかわらず、何ひとつ発見できなかった場所から今になってこの石が発見された事に、フ・ラミンは運命を感じ取る。
あの子が、その歩みを誰かに継いだと同時に現れた、この猫目石。
私には……その役目を終えたからこそ、
こうして手元に戻ってきたように思えて仕方ないの。
光の戦士と共に、フ・ラミンは東ザナラーンの聖アダマ・ランダマ教会へと向かう。
そこにはミンフィリアの父ウォーバートンの墓があった。
今や形見となった猫目石をその墓におさめ、フ・ラミンは静かに鎮魂の祈りを捧げる。
ずいぶんと、遠くへ行っちゃって……。
でも、ようやく、あなたは休むことができた。
だから……。
ゆっくり、おやすみなさい…………アシリア。