リーン(FF14)
りーん
第一世界に存在するヒューム族の少女。
「光の巫女」と呼ばれており、100年前に原初世界から来訪したミンフィリアの「生まれ変わり」。
より厳密には、「ミンフィリアの魂を抱えて生まれたミンフィリアによく似た人間」(後述)。
そのため彼女自身もミンフィリアと呼ばれており、本人の名前は不明。
原初世界のミンフィリアより大人しい性格であり、常に敬語を使う。
だが根はミンフィリア同様に気が強く、お転婆なところがある。
原初世界にてエンシェント・テレポでハイデリンの元へと飛び光の巫女となったミンフィリアは、原初世界へと訪れていた闇の戦士たちを連れ、原初世界から見ておよそ100年前の第一世界へと渡っていた。
(※ 元々第一世界と原初世界では時間の流れにズレがある)
ここで光の氾濫を食い止めるために力を使い果たし星海に還ったミンフィリアだが、その魂は光の巫女としての力を持ったまま生まれ変わりを繰り返していた。
光の巫女の力を持って生まれた、ミンフィリアの生まれ変わりの少女は「光の加護」を持つが故に罪喰いと戦っても罪喰いに変貌する事がなく、いずれもかつてのミンフィリアと同じく金髪に水晶色の目を持つ事から、生まれ変わるたびに「ミンフィリア」と呼ばれ続けていた。
そして、原初世界の光の戦士が第一世界に喚ばれてくる時代。
この時代にも「ミンフィリア」は生まれ変わっていたが、当時国是を転換していたユールモアによって、罪喰いに対する反抗の目となり得るミンフィリアは「保護」の名目で物心つく前に発見・幽閉され、他者と隔絶された幼少期を過ごす。
このため、彼女は両親の顔はおろか、そもそも自分がどんな名を付けられた人間なのかも知らない。
「漆黒」開始の3年前、第一世界から召喚(に巻き込まれた)サンクレッドにより救出され、以後行動を共にしていた。
闇を取り戻したレイクランドを目の当たりにし、「闇の戦士」に会う為に単独行動をとったところでユールモア軍に捕らえられてしまうが、光の戦士改め闇の戦士やクリスタリウムの防衛隊によって保護。
サンクレッドとも合流し、以後は第一世界に闇を取り戻す為の旅に同行する。非力な少女ではあったが、最低限の生き抜く術としてサンクレッドから双剣術を習っており、中盤からはある程度の戦闘能力を持ち、インスタンスダンジョンにもNPCメンバーとして連れていけるところがある。
自身を救い出し、世界を教えてくれたサンクレッドのことは父親のように思っており、光の戦士のことは偉大な先輩として慕っている。またエンシェント・テレポの影響で魔法が不得手になったサンクレッドの代わりに、ソイルに魔力を充填する役割も担っている。
置かれた環境ゆえに自己アイデンティティが欠如していたが、旅をする中で自己を確立し、自信を持てるようになる。
だが、承認欲求が強い面はいまだに残っている。
その後、光の巫女の力を不完全にしか発現できていない事で、「討伐すべき大罪喰いが見つけられない」という事態が発生。
実は、彼女は厳密な生まれ変わりではなく、ミンフィリアとよく似た性質を持つ人間にミンフィリアの魂が相乗りする形で転生しているようなもので、彼女の中には彼女自身の人格とミンフィリアの人格が同居している状態。
オリジナルのミンフィリア自身には憑依先の人間を乗っ取ろう等という考えは全く無いため普段は表に出ないが、「光の巫女」としての能力の主体はオリジナルのミンフィリアの人格の方であるため、「人格が2つあって主導がミンフィリアでない」状態である限り、光の巫女としての能力を十全に発揮できないのだ。
これを解決するには、自分の内に眠るミンフィリアと完全に一体化する事が必要だったが、それはすなわち「ミンフィリア」と自分、どちらかの人格が消滅するという意味を持っていた。
サンクレッドとの衝突、ウリエンジェの懺悔と助言、ランジート将軍の追撃を経て、廃都ナバスアレンにて彼女はミンフィリアと再会。
ミンフィリアから「光の巫女」の権限を完全に移譲され一体化し、完全な覚醒を遂げた。以後、本来の髪と目の色を取り戻す。
そして妖精語で「祝福」を意味する「リーン」という新たな名前をサンクレッドからもらう事となった。
覚醒後は、光のエーテルの操作に関して特筆した能力を発揮できるようになった。
これによって罪喰いの気配を感じ取れるようになったり、罪喰い化をある程度抑制できるようになる。
アーモロートにおける最終決戦後、光の暴走によって壊れかかっていた闇の戦士の魂が何かによって「補われている」と語り、驚いていた。
「漆黒のヴィランズ」アフターストーリーにて登場するクロニクルクエスト「希望の園エデン」においては、第一世界の大半を占める「無の大地」の果てに、「始まりの大罪喰い」の存在を感知する。
サンクレッド、ウリエンジェ、闇の戦士と共に現地に向かい、そこで巨大な飛空艇のような大罪喰いを発見。「エデン」と名づけたそれとの闘いを経て制御に成功すると、エデンの「船長」とも呼べる立場となり、停滞した「属性」を励起して世界を再生するため、無の大地を奔走する。
その過程で出会った少女・ガイアとは衝突や紆余曲折を経て親友となり、人間的にも大きく成長する事となった。
なお、彼女は「リーン」という名しか貰っていないが、設定本では「リーン・ウォータース」名義で記載されている。
ウォータースというのはもちろん、サンクレッドのファミリーネームである。
どのような経緯で名乗る事になったのかは明らかにされていない(設定本に登場しているのみであるため)が、サンクレッドも「自身の名さえロクに知らない孤児」という出自は共通しており、ウォータースの性も賢人ルイゾワという恩人から与えられた性である。
自身の娘も同然の存在であるという以外にも、そういう生い立ちを持つ者としての共通点から、同じファミリーネームを与えたと考える事ができる。
「暁月のフィナーレ」
メインクエスト中盤、「エルピス」の手掛かりを求めて第一世界に渡って来た光の戦士と再会。
光の戦士と暁の賢人が原初世界へ帰還した後、クリスタリウムの新イベント「水晶祭」を開催した事、(『希望の園エデン』を完了している場合)ガイアと一緒にあちこち駆け回った事が明らかとなる。
ハイデリンと縁深い「光の巫女」の特性ゆえに、具体的ではないものの何か良からぬ気配を第一世界でも感じつつある。
「終末の災厄」の影響が鏡像世界にも及び、このままでは鏡像世界も滅亡する事を知るとショックを受ける。しかし原初世界でどうしようもない時はレポリットから提示された「アーテリスからの大撤収」を実行するように伝え、こちらはこちらでどうにかすると決意を露わにし、同時に光の戦士や暁のメンバーが決してあきらめない事を知っていると伝えた。
その後、パッチ6.5「光明の起点」で再登場。
闇に沈んだ鏡像世界・第十三世界において、大妖異「ゼロムス」を創造して原初世界との次元の壁を破る野望を持つゴルベーザを止めるべく、光の戦士たちと交流を持ち希望を取り戻した半人半妖・ゼロが「闇でない力」を得るために第一世界に来訪。
本来闇のエーテルのみで生きる妖異が光のエーテルに触れれば生命の危機に直結するはずなのだが、半分は人間であるゼロにそれを実現させるべく、ゼロが光エーテルを取り込むための補助を担当。
微細なエーテル制御を成し遂げ、ゼロは妖異でありながら光と闇を併せ持つ存在に成った。
大妖異ゼロムスを討滅した後は、その膨大な闇のエーテルをメモリアに封じた結晶を光の戦士が第一世界へと持ち込み、未だ光属性に偏り過ぎているままの第一世界のバランスを元に戻す一助にするため、リーンに手渡されている。
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