概要
第一世界のコルシア島に位置する都市国家。
原初世界ではリムサ・ロミンサに相当。
海上の岩礁上に作られた要塞都市であり、「光の氾濫」後も存続した。かつては罪喰いとの闘いの先頭に立ち、精強の軍隊を擁していた。
しかし20年前、先代元首の息子であるドン・ヴァウスリーが後を継いで以降、ユールモアは政策を転換。選ばれた市民のみを迎え入れ、門戸を閉ざし、享楽の日々を送りながら緩やかな滅びを待ち続行けている。
罪喰いとの闘いにも消極的となる一方、代わりに「罪喰いに襲われる事のない豪奢な生活」を保障するようになる。そのため、各地から富豪や貴人、安全を求める人々が集まっている。
闇の戦士は、合流したアルフィノと共にこの国家の調査に向かうが……
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ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 漆黒のヴィランズ 第一世界 アルフィノ
アルフィノ「これの何が楽園か……ッ!」
その実態は楽園ではなく、ヴァウスリーによる独裁国家だった。
罪喰いを制御できるヴァウスリーこそが法であり、道徳であり、絶対であると定められ、意に沿わぬ者は存在すら許されない。
財産を供出する事で地位を得て、享楽と安寧の内に滅びを待つ事を選んだ「自由市民」も、彼らへの奉仕で生きる事を許される「労役市民」も、そのことを何ら不思議に思っていないまでに、政治体制は腐りきっている。
財を持たず、労役市民としてユールモア入りを希望する人々が形成するスラム「ゲートタウン」、上から落ちてくるモノを生活の糧とする「廃船街」など、煌びやかな楽園の足元には陰惨な現状が置かれている。
時折労役市民を募集しに来る道化師達による「メオル」なる食料の無料配給がたびたび行われているが、一度ユールモアに入った者が出てくる所を見た事がないと言われている。
それは不要になった人間が自由市民・労役市民を問わず罪喰い化され、更にはその肉が「メオル」として配給されている為である。
しかし、ヴァウスリーの正体が大罪喰いの一体「全能者イノセンス」であることが判明して以降、事態は急転。
漆黒本編終了後には都市再建の模索が始まり、紆余曲折の果てに、アルフィノが世話になっていたチャイ夫妻の夫であるチャイ・ヌズが新たな元首に選出。
しかし、立候補したわけでは無く、完全に他薦のまるで外れくじを引かせるような形での選出で、妻のドゥリア・チャイや大勢の人々からは過大な責任を負わされて逃げ出してしまうと思われていたが、闇の戦士との交流で意識が変わったチャイ・ヌズは、最初こそ戸惑ったが、大企業の御曹司であった自身の観点から国を「倒産危機にある巨大な企業」と見立て、その再建の一手としてユールモア近辺のライト村やアミティー村の人々との交流を深め、冷え切っていた関係を修復。彼らの協力を取り付けてユールモアの改革に着手した。
その姿に市民たちからの信頼を得て行き、かつてヴァウスリーの下に居た腹心の官僚すらも感銘を覚え、協力を約束。
そして元首就任の演説にて、自身はあくまで体制が整うまでの「元首代行」として国の舵をとり、今後は元市民や下層部の住民らによる合議による共和制の体制を取ることを宣言し、新たな「理想の国」を目指し、コルシア島の住民たちと共に前に進んでいく事となった。