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罪喰い(FF14)

つみくい

罪喰い(FF14)とは、ファイナルファンタジー14:新生エオルゼアの追加ディスク「漆黒のヴィランズ」に登場する敵である。
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あいつらの目的は、喰うことと増えること。

実にシンプルで……

だからこそ交渉の余地もない、人類の敵だわ。


概要編集

「光の氾濫」が起きた後、第一世界に出現した存在。

英語では「Sin Eater」と表記される。


対話も不能、行動目的も推察不能。

ただ人々を襲い、喰らい、同じ怪物に変異させていくだけの存在に人々は恐怖するが、それまで存在したどの宗教にも答えは無かった。

やがて人々はそれらの怪物を「自分たちの罪を喰いにきたのだ」と考えるようになった。

ゆえに、「罪喰い」と呼ばれている。


石膏のような白い肌を持つ、神々しくも不気味な異形。

一見神聖な印象を与えるが、その実態は理性もなくエーテルを喰らうだけの存在であり、ヴォイドの妖魔と変わらない「怪物」である。ただ、ヴォイドの妖異は闇のエーテルに支配されていたものが、こちらの罪喰いは光のエーテルに支配されているというだけの違い。

(そのため、デザイン段階ではどうしても「天使」のようなイメージに寄りがちなものを度々「天使ではない」と修正していたのだとか)


その正体は「光の氾濫」によって膨大化した光のエーテルに飲み込まれた生物が変貌した姿。

元々、生物は生命活動の一環としてあらゆる属性のエーテルをバランスよく体内に内包し循環させている。

多少ならば外的要因でエーテルのバランスが偏っても自浄作用で元に戻るのだが、一定水準を超えてしまうと元に戻らなくなり、偏ったエーテルの属性が司る性質だけを残してそれ以外の性質が不活性化してしまう。

(この状態に「特定の蛮神への信仰」が焼き付けられたものが原初世界でいうテンパードである)

光属性のエーテルが司るのは「停滞」。光属性エーテルへの偏りが止まらなくなった「罪喰いになりかけ」の人間は、肌が石膏のような質感になって白くなるだけでなく、言動に自発的なものが少なくなり、一日中をじっとして過ごすようになる。


さらにエーテルバランスの偏りが酷くなると、肉体に変異が現れる。具体的には異形の化け物に変わる。

これもテンパード化の最終段階として(劇中にそのものは登場しなかったものの)語られていた現象であり、ここまでくると体内のエーテルの循環は完全に止まってしまっている=正常な生物としての生命活動は止まっている。

つまり「生き物だったもの」が光属性のエーテルに操られ動かされているだけの存在である。


このように原初世界でのテンパードと原理を同じくする現象であったため、魂のエーテルの変質を引き起こすような干渉をシャットアウトする「光の加護」を持つ者にテンパード化が効かないのと同じように、光の加護を持つ者は多量の光のエーテルに侵されても罪喰い化しない。




罪喰いは、エーテルを喰らうだけでなく、食らった生物を新たな罪喰いに変えてしまう能力を持っている。

正確には、罪喰いのエーテルによって生物の体内エーテルが光属性に偏重してしまった結果、罪喰い化してしまう。なので罪喰いに襲われなくても体内エーテルが光属性に偏重してしまった場合や、大罪喰いなどの強力な光属性エーテルに長時間さらされた場合も、罪喰い化してしまう。

逆に力の弱い下位の罪喰いであれば一度や二度襲われただけではすぐに罪喰い化はしない。


罪喰い化する際は本人にとって大変な苦痛を伴うらしく、罪喰い化する前に殺してくれと嘆願する者は少なくなく、そのような人々を引き取って最後の時まで世話をする「旅立ちの宿」という集落がある。

この場合旅立つのは、もちろんあの世である。


作中ではある一人の少女が罪喰いに変貌するイベントがあるが、かなり踏み込んだ描写がなされている。

苦痛に絶叫し、全身の穴という穴から白い汁を吹き出して溶け崩れ、羽毛を集めて固めたような繭から「孵化」するという、身の毛のよだつようなおぞましい光景に、少なからぬプレイヤーが衝撃を受けた。


インスタンスダンジョン「殺戮郷村ホルミンスター」では、罪喰いに襲われた集落が舞台となり、ヒトも家畜も問わずあらゆる生物が罪喰い化して襲いかかってくる。

遠目に点在する羊のように見えたモノがおびただしい数の「繭」だと気づき、鬱になったヒカセンもいるとか。

しかもこのダンジョンの中ボスは、上で述べた「主人公の目の前で絶叫を上げながら罪喰いに変貌した少女」である。他のプレイヤーではなくNPCを代わりにパーティメンバーとして編成できるコンテンツサポーターでこのダンジョンに挑んだ場合、NPCにアリゼーを選択する事ができるが、アリゼーを連れて行くとこの中ボスに対峙した時点で「あの少女が変貌したもの」であると気づく。

(アリゼーは主人公と共に少女が罪喰いに変貌する様子を目撃しており、その上少女との付き合いは主人公よりも長かった)



なお上記では光か闇かの違いだけで妖異とは本質的に同じと書いたが、光と闇の性質の違いに起因する違いはある。

妖異は「活性・発展」を司る闇属性であるため、他者のエーテルを喰らって自らが強大になろうとする傾向が強い。また上位の存在に従う性質はあるがそれは力の差があるからというだけで、常に成り代わって自らが上に立とうとする。

罪喰いは「停滞・鎮静」を司る光属性であるため、他者にエーテルを押し付けて増殖こそするものの、自らが強大になろうとする傾向が見られない。そのため上位存在との入れ替わりも起こる事が無く、上位存在に従うのは本能である。

また、属性の違いに起因するものかどうかは不明だが、罪喰いはごく一部の例外を除き言葉を発する事が無く対話・意思疎通が一切不可能だが、妖異はよほどの低級個体でもない限り会話能力を残している者が多く、個体によっては契約による取引も成立するという違いがある。


中級の罪喰いや、ロールクエストに登場する「四使途」と呼ばれる特殊なはぐれ罪喰いは

「スフィア」と呼ばれる球体を呼び出し、高速で攻撃する個体も存在する。


大罪喰い(Lightwardens)編集

イノセンス

罪喰いの上位個体。

自らのテリトリーに強い光を振りまくことで第一世界を侵食しており、その結果ノルヴラントは夜が来なくなってしまう「無尽光」で満たされている。第一世界のバランスを取り戻すには、大罪喰いの討伐が必要不可欠である。

他の罪喰いを従える力を持ち(罪喰いそのものが強力な特定個体に付き従う性質を持つ)、大罪喰いによる襲撃は必ず大規模な群れでの襲撃になる。


唯一幸いな事に、大罪喰いは数が限られており、下位個体と違って放っておくと勝手に増えたりする事は無い。

しかし大罪喰いを倒してしまうと、大罪喰いの体から膨大な光が放出される「光の放出」が始まってしまう。放出された光は自身を倒した生物に取り憑く性質を持ち、取り憑かれた生物から新たな大罪喰いが誕生する。

つまり、何度大罪喰いを倒しても新たな大罪喰いに生まれ変わるだけであり、完全に消滅させることは不可能。それどころか、大罪喰いを倒した個体=それまでより強力な個体を依り代とすることで強化されるという問題を孕んでいる。


そのため大罪喰いが現れてから100年余り、人類はまともに大罪喰いに反攻する事ができなかったが、「光の加護」と呼ばれる力があれば放出された光を相殺することが可能であるとされ、水晶公が召喚した光の戦士……もとい闇の戦士によってそれが証明された。


大罪喰いが討伐されると、その大罪喰い個体が支配していた地域に限られるものの、光が強すぎるバランスが崩され、闇が戻ってくる。

つまり、「夜」や「曇り・雨」と言った昼夜や天候の変化が生じるようになる。

(逆に言うと、ノルヴラントの世界はその地域の罪喰いを倒すまでは時刻に関わらず雨も降らない晴れの昼間で固定されており一切空模様が変わらない。)


登場した大罪喰い編集

ホルミンスターを襲っていた罪喰いの群れを率いていたもの。

寝そべった大男の首からさらに別の上半身が生えているかのような姿をしている。

レイクランド地方を支配していた個体。


先代の妖精王ティターニアその人。

かつて妖精郷イル・メグには別の大罪喰いがおり、妖精王を筆頭として戦いを挑んだ結果討ち取る事に成功したのだが、「光の放出」を受けた結果、討伐を成し遂げたティターニア自身が新たな大罪喰いになってしまった。


虎系の顔をしているケルベロスといったような、三つ首の猛獣。

キタンナ神影洞の最奥部にいる。

ラケティカ大森林を光で覆っている元凶の個体であるが、地形的に大きな谷で分断されている地域に棲息していたため、目立った襲撃の被害を出しておらず、そのせいで長い間居場所が特定されていなかった。


マリカの大井戸の最奥部に潜んでいる大罪喰いで、アム・アレーン地方の光の元凶。

人面の巨大なコインの周囲に多数の羽根が生えているようなおよそ生物とは思えない姿をしている。

こちらも外部に目立った襲撃などを行っていなかったようで、光の巫女として覚醒したリーンの探知によって居場所が判明した。


コルシア島地方の大罪喰い。

この正体については重大なネタバレになるため、リンク先記事を参照。




余談だが、各大罪喰いの名称はイノセンスとティターニアを除き新約聖書における「4つの愛」に由来している。

フィリア=隣人愛、エロース=性愛、ストルゲー=家族愛

また、あと一つの無償の愛=アガペーに相当する大罪喰いは現状存在しない様子。

イノセンスとティターニアは本来の大罪喰いを倒したり取り込んだりしてなった存在であるため、その倒されたどちらかの罪喰いがアガペーである可能性はある。


余談編集

センシティブな作品

pixivでは「もし光の戦士が罪喰い化したらどうなるか」を描いたイラストが数多く投稿されている。


関連タグ編集

ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 漆黒のヴィランズ 第一世界

『シン』:FF10に登場。同じく「罪」を意味する名を持つ敵。更にシンをシンたらしめる仕組みは、大罪喰いのそれと共通している。









※以下、漆黒のヴィランズメインストーリーのネタバレを含みます






























































ネタバレ編集

罪喰いの光の真実編集

実は大罪喰いの光は光の加護で相殺されているわけではなかった

単に光の加護によって罪喰い化が抑えられているだけであり、膨大な光のエーテルは全てそのまま光の戦士の体内に蓄積されたままであった。

そのため、視力を失った代わりにエーテルの流れを視ることによって他人を判別しているヤ・シュトラは、そのあまりに多すぎる光のエーテル量から、再会した光の戦士を「人間の姿をした罪喰い」と勘違いしていた。

(ヤ・シュトラと再会した時点で既に大罪喰いを2体討伐しており、大罪喰い2体分の光のエーテルを抱え込んでいた)


最後の大罪喰い「イノセンス」を倒し、その光を吸収したことでついに光の戦士は限界を迎え、罪喰いへと変貌しかけてしまう。

しかしこれこそ水晶公の狙いであり、光の戦士に蓄積した罪喰いの光をクリスタルタワーに吸収し、その力で別次元の扉を開いて滅びゆく第一世界から脱出しようとしていた。


……が、実はそれもまたであった。

詳細はこの頁参照(※リンク先ネタバレ注意)


メオル編集

ユールモアで市民に無償で提供されている食物。

見た目は白く丸々とした塊で、パンのようにも桃のようにも見える。


実はメオルの材料は罪喰いの肉である。

メオルを食した人間は、罪喰いの光をその身に取り込んでしまっている。通常はエーテルを均衡化させる働きにより排除されるが、長らくメオルを摂取すればするほど、エーテルは偏重化。そしてヴァウスリーの「罪喰いを操る能力」によって、意のままに操られてしまう。

そして前述のとおり、罪喰いは人間を含む第一世界の生物が変化したものである。つまり第一世界の人々は知らず知らずのうちに自分達の世界の住人を食べ続けてきたという事になる。


ちなみに吉田Pによれば、「メオルはパンみたいな味」とのこと。

またコンビニ「セブンイレブン」の「塩バニラクリームのパン」が、デザイン的にとても良く似通っていたため、一時期ヒカセン達の間で話題になった。

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