いわゆるスタートとなる都市であり、プレイキャラクターの所属する国家でもある。
新生FF14では、初期クラスとして槍術士、弓術士、幻術士を選択するとこの国からスタートすることになる。
概要
エオルゼア主要部を占めるアルデナード小大陸の東部にある森林地帯「黒衣森(こくえのもり)」を領土とする都市国家。「森都」とも呼ばれる。
木々や巨岩の合間を縫うようにして道と木造の建物が建てられており、運河として利用される小川のそばには水車がついた建物などがある。
主産業は農業や林業、革の加工など自然の恵みによって得られるものが中心で、木工師ギルドによる家具・民芸品、革細工師ギルドによる革製品も有名。特に革製品のブランド「フェン・イル」はエオルゼアでも名前が知られており、ウルダハなどから買いつけに来る者が引きもきらない。
エレゼン族(フォレスター/シェーダー)ヒューラン族(ミッドランダー)ミコッテ族(ムーンキーパー)が多い。
元々黒衣森にはイクサル族という鳥の特徴を持った獣人族が住む土地だったが、550年ほど前に彼らが黒衣森に留まらず生活圏を拡大しようとした事に森の精霊達が怒り、呪いをかけて追い出してしまった。
一方で人々の祖先は精霊を恐れ、洞窟都市ゲルモラに隠れ住んでいたが、精霊と交信を続けるうちに居住を許可され、地表へと進出。そこから発展して生まれたのがグリダニアである。
このような成り立ちを持つ事から、精霊信仰が非常に盛ん。都市の運営自体にも精霊の意思が尊重されるという独特の文化があり、精霊の加護により守られる一方、禁忌を犯して怒りをかえば恐ろしい事が起きる。
グリダニアでは稀に頭に2本の角が生えているヒューラン族が生まれる事があり、彼らは精霊と交信する能力があるために角尊(つのみこと)として尊敬を集めている。角尊は総じて若い姿を保ち、その寿命は遥かに長い。
精霊の長たる大精霊の言葉を受けて「精霊評議会」が決定事項を各所に伝達するという方式で政治が執り行われており、「三重の幻術皇」の長女にして精霊評議会の議長であるカヌ・エ・センナが最高指導者となっている。
軍事強国であるウルダハや元海賊国家であるリムサ・ロミンサと比べると軍事力は乏しい。しかしイクサル族や密猟者などから黒衣森を守るため「鬼哭隊」「神勇隊」というレンジャー部隊が存在しており、これらの部隊が事実上治安組織も兼任している。
その後グランドカンパニーの「双蛇党」が設立され、この双蛇党が三国同盟におけるグリダニアの公式軍となっている。
調和を愛する隠れ里のような印象から、一見非常に平和に見える。
一方で余所者に対する警戒心は根強く、冒険者に対しても流れのゴロツキと見てよい感情を持たない者は少なからずいる。種族間のみならず、同じエレゼンでもシェーダーはあからさまに嫌われているなど、折に触れて暗い側面も見える。とは言え、これでも近年はだいぶマシになったとの事。
先の第七霊災により、黒衣森が少なからずダメージを受けた為に精霊の力が弱まっており、これに乗じて密猟者や盗賊など犯罪者の増加、気球でやって来たイクサル族による資源の略奪や襲撃など、抱えている問題が多いのはエオルゼアの他都市国家と同じくしている。
上にも述べたように、守護神として崇拝されているのは大地と豊穣の女神ノフィカ及びその分身と言われる森の精霊。
この精霊たちは排他的な考えを持っているらしく、ガレマール帝国の侵略によって国を失ったアラミゴ人が難民として流れてきた際にはその受入を明確に拒絶。これを受けたグリダニアの民も、怪我をしたアラミゴ人の介抱を「森の精霊の試練」として断っている。
もっともグリダニアとアラミゴは1西紀(約100年)前に「紅葉戦争」と呼ばれる戦いで双方に少なからぬ犠牲を出しており、アラミゴに対する感情は決して良いものではない。加えて精霊の意思に背けば必ず災いが起きる為、グリダニアの民としてその声に従うのは仕方のない事である。
かつて人々が精霊の許しを受けるのに非常に長い時間を費やした事を考えると、近年の冒険者や外の人間を少数ずつ受けれ入れている事や、三国同盟を承認している事は充分に歩み寄っているとも言えるのだが……
【グランドカンパニー】
【ギルド】