蜂須賀先生
はちすかせんせい
CV:浜田賢二(ノンクレジット)
概要
のどかが長期入院していた頃の主治医。親身になって励まし続けてくれた彼の言葉はのどかの心の支えになっており、退院後も手紙のやり取りを続けている。
名前が初めて出てきたのは第33話だが、それよりはるか以前の第11話でのどかのモノローグでセリフ付きで登場している(この時は顔は描写されていない)。
この時の「ごめんね・・・。今すぐに君を治してあげる事ができなくて・・・ でも、僕達は諦めない。だから、のどかちゃんにも、諦めずに戦ってほしい」というセリフは入院中にのどかの心を支え続けた希望であり、のどかがプリキュアとしてビョーゲンズと戦える勇気を得ている原点となったことが描かれている。
のどかはたびたび「病気だった自分は色んな人に助けられたから、今度は自分が助けたい」と語っているが、その「自分を助けてくれた人」の中で一番大きな存在がこの蜂須賀先生であり、現在ののどかのアイデンティを形成した人物とも言える。
本編に実際に登場したのは第33話。
すこやか中学校にて、のどかとの待ち合わせで再会。
まとまった休みが取れたので、元気になったのどかの顔を見に来たくなって、『沢泉』に宿泊して花寺家との食事会のためにすこやか市を訪れる。ところがその食事会の席上で、実は休暇ではなく病院を辞めた事を告白。のどかの謎の病気に何もできなかった自分の無力さを痛感したという彼の言葉に、のどかは衝撃を受け動揺する。自責の念に駆られ、「それはビョーゲンズの仕業だからどうしようもなかった事」と説明したくとも、テアティーヌに相談しなくては迂闊に秘密を打ち明けられないとラビリンに窘められ、苦悩するのどか。
だが蜂須賀が病院を辞めたもう一つの大きな理由は、外国の研究機関に転職するためであった。退院の日、のどかから感謝の手紙をもらった彼は感涙し、何もできなかった自分でものどかの心を救うことはできたのだと自己を肯定することができた。そして彼は後悔することは止めて「諦めずに戦い続ける」ことを決意。
臨床医は治療法が確立している患者を助けることができる。だけど、のどかのように原因不明の病気に苦しむ患者を救うならば研究医になるしかない。もちろん、どちらが上というわけではないが、彼は後者の道を歩む決意をした。それがのどかの治療を完遂できなかった医者としての責任だと理屈ではなくそう思ったのである。
二人はお互いに相手に対して何もできなかったと思いながらも、それぞれの励ましによって前へ進む手助けをしていたのだった。のどかと先生は手を取り合って感謝を交わす。
そして、のどかは「私がもう少し大人になったら、私が先生に会いに行きます」と約束して、先生の旅立ちを祝福して送り出した。
だが、出発した先生は車での移動の最中にトンネル内にて、メガパーツでパワーアップしたダルイゼンに目を付けられギガビョーゲンにされてしまう。
大切な先生を狙ったダルイゼンに怒り心頭ののどかと、そんなのどかの姿にイラつくダルイゼンとの間で激闘が繰り広げられるが、最終的にプリキュア達みんなの活躍で先生は救い出された。
旅立つ彼の車を見送りながら、先生との再会の約束を果たせる未来を作るためにもこの地球をビョーゲンズから守らなくてはと固く心に誓うのだった。