概要
『桃太郎電鉄昭和・平成・令和も定番!』にて登場する、貧乏神の変身する姿の1つ。「キングボンビー最凶形態」というキャッチコピーの元、その存在は発売直前まで長らく伏せられていた。
その正体
何と、キングボンビーの顔が付いた禍々しい紫の列車である(遠隔でキングボンビーが喋る)。製作者曰く、プレイヤーの鉄道経営に興味が湧き、自身も今流行りの特別車両を自作し経営に乗り出すとのこと。
……当然ながらまともな鉄道経営など彼がするはずも無く、取り憑いたプレイヤーにサイコロ3個を投げさせ、進む度に炎を巻き起こすデストロイ号で周辺の物件駅を次々に燃やして爆走する。これには秘書も「おまえいったいなんてものを作ったのだ!」とドン引きし突っ込む始末である。なお年数が進むと振らされるサイコロの数が4個に増える。
物件を破壊するのはこれまでのハリケーンボンビーと似ているが、『局所的』かつ『全プレイヤー』に被害が及ぶことが大きく異なっている。
デストロイ号の近くにある独占駅や高額物件がある駅はほぼ確実に潰されてしまい、無差別に吹き飛ばすハリケーンよりも被害が甚大になることがある。更には他プレイヤーでの進行でも自分の物件まで容赦なく破壊されるため、被害を食い止めるのは極めて困難(空路や航路に逃げることである程度リスクは抑えられるか)。
しかも最低3回行動するため登場時を含め3回悪行をするまでは被害を覚悟しなければいけない。
ただし、この形態にはキングにはない決定的な弱点が存在している。それはハリケーン同様、物件にしか手を出さないため、現金への被害は完全にゼロということである。そのため、この形態の間は物件購入を控えれば被害を抑えられる。
また、銀河鉄道カードがあるならそれを使って銀河に逃げてしまえば被害を完全に抑えることが可能(さらに言えば、銀河到着直後に移動してもらい、次のターンに余裕をもって到着、ということもできたりする)。
デストロイ号への変身を逆手に取って自ら取り憑かれにいき、相手の資金源になっている駅を狙うのも1つの戦術として考えられる。ただし、悪行中はとりつかれたプレイヤーを強制連行で引き回しながら物件駅を破壊していくため、必然、プレイヤーは勝手に長距離を強制移動させられることになるのは注意(他のプレイヤーがいる駅を通行してもデストロイ号は移らない)。
BGMはヒャダイン氏が作曲を手がけた新規曲『悪魔のデストロイ号』が用意されており、激しいギターの焦燥感溢れる曲となっている。場合によっては相手を一気に蹴落とす処刑用BGMになるかもしれない。
ちなみに、プレイヤーの機関車が海路ではフェリー、空路で飛行機に変化するように、デストロイ号も海路と空路でしっかりと形態が変化する。
「高額物件を執拗に消す」、「独占駅を丸ごと破壊する」、「誰彼構わず被害を出す」といったこれまでのボンビーを掛け合わせたかのようなその悪行は、まさに『最凶形態』と呼ぶに相応しいだろう。
とはいえ物件以外には何の被害も及ぼさない為、あらゆる方向からプレイヤーを潰しにかかる通常形態が下位互換になったわけではない。
なお、全物件制覇などのやりこみプレイが困難になってしまう為か、32年目以降はこの形態に変身しない仕様になっている。
桃太郎ランドに関しても問答無用で消し飛ばしてしまうが大抵買えるのは終盤になる為まずお目に掛かれない。
また一度変身すると5年間は現れなくなる他、2年間はキングボンビーに変身することもなくなるようだ(ただし、ポコンには変身する)。
余談
『桃太郎電鉄HAPPY』のパッケージには大きくキングボンビーの顔が付いた汽車が描かれており、これが元ネタであるとも言われる。