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オヴィラプトルの編集履歴

2020-12-27 17:04:46 バージョン

オヴィラプトル

おゔぃらぷとる

中生代白亜紀後期のモンゴルに棲息していた小型の雑食性恐竜で、オヴィラプトロサウルス類を代表する恐竜である。

概要

とさかを持つ鳥のようなとても奇妙な顔つきの恐竜で、学名は「卵の掠奪者」を意味する。

これは初めて見つかった化石と同じ場所から恐竜の卵の化石が見つかった為、記載者が「恐らく他の種の恐竜(プロトケラトプス)の巣を襲っている最中に災害で死に、共に埋没した為であろう」と推測した事に由来する。

 

ただし近年の研究で、共に出土した卵の化石は実はオヴィラプトル自身の卵であった事が判明し、少なくとも「卵=プロトケラトプスのもの」とする記載者の推測は間違いであった事が明らかになった。

が、国際命名規約により一度命名した学名は余程の事がない限り変更できないとされているため、今でも「タマゴドロボウ」という不名誉な名前で呼ばれている次第。

まあそれをいったら名前に「ラプトル」とつく恐竜たちは全員「ドロボウ」呼ばわりされているわけだが……。


全長1〜3メートル程度の小型の恐竜で、フラミンゴのようにしゃくれた顎、短い尾、発達した前脚が特徴。顎には2本の牙状突起を除き、全く歯がない。

また、類縁種の化石に関する研究から、羽毛を持っていたと考えられる。


食性については長らく謎だったが、見つかった化石の中に少なくとも1体、腹腔にトカゲの化石を伴う事(死ぬ前に飲み込んだ獲物とみられる)、また顎の構造が原始的な角竜に似ている事から、小動物や木の実などを食べる雑食性だったとする考えが根強い。

実のところ、卵を食べていた可能性も全く否定された訳では無い。

但し種に拠り産卵の時期にズレがあるとは言え、卵はかなり季節限定的な食資源であり、常食と言うよりは副次的なものであったろう。

貝類を嘴でこじ開けて食べたと言う説も提唱されたが(この説に則り『コンコラプトル(貝泥棒)』と命名されたオヴィラプトル類が存在する)、オヴィラプトルの頭骨は空隙が多くて「嘴で貝を咥えてこじ開けられるほど頑丈な構造では無く」、「無理に貝を咥えてこじ開けようとすればその圧力で頭骨が著しく損傷して死んでしまう」という理由から現在は有力な説とはされておらず、むしろ貝を食べるなら足などで殻を壊し中身を吸っただろうと思われる。


近縁種はモンゴル中国アメリカヨーロッパから発見されている。


こぼれ話

オヴィラプトルが属するオヴィラプトロサウルス類の特徴として、頭骨全体を覆う程発達したトサカの存在が挙げられる。

北アメリカ産の「キロステノテス」やモンゴル産の「リンチェニア」など、頭骨本体とほぼ同等の大きさを持つトサカを発達させた種も少なくない。

然しながら、一般に(種としての)オヴィラプトルと言われる、トサカの発達した化石は近縁の「シチパチ」という種の化石である事が多く、(種としての)オヴィラプトルの頭頂部に大きなトサカがあったかどうかははっきりしていない。

実はオヴィラプトル化石産出例がかなり珍しい事にも起因している。近い将来、オヴィラプトルの「トサカがある」復元図が修正を迫られる可能性もあるかも知れない。


関連タグ

恐竜 羽毛恐竜 オヴィラプトロサウルス類


関連キャラクター

ゴーシュ・ル・メドゥ:本種をデザインモチーフにしたキャラクター。

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