概要
型式番号PMX-002。ティターンズの試作型偵察用モビルスーツ。
パプテマス・シロッコがジュピトリス内で設計・完成させたカスタムメイド機「PMXシリーズ」の1機。
同時期に開発・運用されたアイザックやEWACジムなどと同様に偵察・索敵に特化した機体であるが、ミノフスキー粒子の影響が薄い環境下での偵察を目的としたアイザックと異なり、特に高濃度ミノフスキー粒子領域内での運用に向く。
その性質上、積極的な戦闘に使用される機体ではないが、過去に運用された偵察型モビルスーツとは違い、シールド付きシザー・クローの装備によって格闘戦にも対応可能となっている。
一説にはパラス・アテネ、ジ・Oとの連携を想定していたとも言われ、遠距離から索敵を行い、それによって得た情報を他の機体に伝達する部隊の「目」としての役割を担っていたとされる。
主なパイロットはサラ・ザビアロフ。
実戦に於いてはその情報収集能力でシロッコの乗るジ・Oを補佐したが、カツ・コバヤシの乗るGディフェンサーからシロッコを庇った結果、撃墜されている。
バリエーション
グサ
型式番号AMX-012。
漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に設定のみ登場。
「ネオ・ジオン製のボリノーク・サマーン」と解説されているが、開発経緯といったボリノーク・サマーンとの関連性の詳細は不明。
ギラ・ドーガの前段階の機体とされ、形状はボリノーク・サマーンを基本としつつ、機体各所にギラ・ドーガなどのジオン系MSの意匠が見受けられるものになっている。
余談
名前の由来はズングリした機体が熊のようであり、乗員が女の子であることもあってこれらが登場する童謡『森のくまさん』からもじって、「ボリノーク・サマーン」と命名したと「月刊アウト」のインタビューでデザイナーが答えている。