概要
作者はうしだゆうじ。
宇宙世紀0090年、『機動戦士ガンダムZZ』と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の間の時代の物語。
掲載誌が特殊で(一般書店で流通する雑誌ではなく、バンダイが模型店や玩具店用に刊行していた小冊子「模型情報」ならび、改名後の「MJ」)、単行本(および資料が掲載されているMS図鑑)こそ出てはいるものの、映像化や関連商品の発売が殆ど無かったのもあり、当時は知る人ぞ知るマイナー作品だった。
ゲーム『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズに登場して急激に知名度が上がり、準公式作品へと成りあがった。上記の単行本も復刊されたが、連載当時の流行がモロに出た作風に評価は分かれるところである。
『機動戦士ガンダムF90FF』においてはムーンガンダムやクライマックスU.C等の公式、非公式作品と共に正式に宇宙世紀年表へと組み込まれており、確認できる範囲ではムーンクライシス等とは異なりほぼそのまま組み込まれている。
また、単行本には一年戦争後を舞台とした『ダブルフェイク』の前日譚と、宇宙世紀0180年代頃を舞台とした『アルマリア』の短編2本も収録されている。
ただし、後者は宇宙戦国時代等の設定が定められる以前に発表された作品な為、現行の宇宙世紀作品とはパラレルな世界観となっている。
また、「模型情報」誌上には、本作のメカデザインを担当した福地仁によるデザイン紹介コーナー『MS90'S』も連載されていたが、ここに掲載された機体の中には本編未登場のものも複数含まれている。
2024年12月10日には、Dガンダムがガンプラとしてリリースされることが決まり、X(旧twitter)上でもいわゆる祭り状態となった。掲載していた雑誌が雑誌だけに、ここまで反響があるとは予想外とも言えるかもしれない。
(その反響はピクシブ百科事典でも同様で、ダブルフェイクを含むダブルフェイク関係が翌11日更新の注目記事に入る展開となった)
キャラクター
ダリー・ニエル・ガンズ
CV:草尾毅(SDガンダムGジェネレーションF)
本作の主人公。デブリとなったジャンク品の回収やコロニーの補修を行う企業・モノトーン・マウス社に勤める民間人。大のガンダム好きであり、趣味がこうじてジャンク品の寄せ集めから大型モビルワーカー〈Dガンダム〉を作り出す。
連邦軍と反連邦組織「カラード」との戦闘の余波で、補修中のテキサスコロニーを壊されたのに腹を立て、Dガンダムを持ち出して戦闘に介入したが、それが元で紛争に巻き込まれる羽目になる。
そもそも軍人ではないので「敵」「味方」の観点がなく、誰であろうと1人の人間として接する。
劇中終盤で、混戦の中で乗船から宇宙空間に投げ出された恋人を救う為に、戦場にいる全ての人に呼びかけ捜索を依頼(よりかは命令)して戦闘をやめさせた。
「俺の女だ、死んでも探せ!」(ダリー談)。
アルヴェニシカ・キースト
CV:こおろぎさとみ(SDガンダムGジェネレーションF)
旧ジオン系テロリスト『カラード』属する女傑。
メカニック
モノトーン・マウス社
地球連邦軍
カラード / ネオ・ジオン
関連タグ
機動戦士ガンダム MSジェネレーション:本作同様、掲載雑誌が特殊だった作品。ガンダムGT-FOURという可変MSが登場。
アストレイ:コズミック・イラ世界でジャンク屋が駆るガンダム、及びその物語。知っている人からはこの作品と関連付けられもする。