概要
声:大神いずみ
第二妖怪・神楽
奈落一派に属する女性の妖怪。
奈落から生み出された「風」の分身であり、次女。
自我が強い性格で「風」にふさわしく自由になりたいと願い続けていたが、奈落に心臓を握られているため反抗を許されず、密かに心臓奪還を狙っていた。そのため犬夜叉の兄・殺生丸に度々接触し、奈落を倒すよう唆していたが、当初は利用するつもりで近付いた彼に、次第に惹かれていくようになる。
奈落打倒のために時には犬夜叉たちに奈落が不利になる情報を与えるなど反逆行為をしていたが、魍魎丸から琥珀(犬夜叉)を逃したのを皮切りに完全に離反。最終的に「自由にしてやる」と嘯く奈落に心臓を戻された直後に触手で貫かれ、心臓を瘴気に蝕まれてしまう。逃走し瀕死となった神楽は、彼女の死を感じ取って会いにきた殺生丸と再会を果たし、最期の瞬間に想い人に逢えた事を喜んで、風となり消滅した。
「(…天生牙では救えん)逝くのか…」
「ああ、もういい…。最後に…会えた」
「私は風だ。自由な風だ…」
神楽の死は殺生丸にも大いに影響を与えており、彼女の死を侮辱した魍魎丸に怒りを露わにしていた。
年齢は人間換算で17歳。
厚着していて目立たないがスタイルはかなり良い。
地味に胸を完全に露出した回数が一番多い女性キャラでもある。
扇を常に所持しており、その扇で鎌鼬を起こす「風刃」、それを無数に放つ「風刃の舞」、相手を竜巻で串刺しにする「竜蛇の舞」など風を操って攻撃を行う。この能力の特性から登場当初は犬夜叉も神楽相手に風の傷を容易に放たず、苦戦を強いられた。さらに死体を意のままに操ることのできる「屍舞」という技も使え、多数の死体を操って数的に優位に立つ、相手を騙して誘き出す、竜蛇の舞に骨ごと巻き込ませて攻撃に利用したりと用途は様々。
移動する際は髪飾りの白い羽を巨大化させて乗り物にし、風に乗って飛んでいる。
ワイド版19巻の作者インタビューで高橋留美子は
「神楽は人間タイプの妖怪。ずっと「自由になりたい」という希望を抱いていましたが
それは絶対無理だった、それでも彼女は一生懸命生きていたと思います。
神楽の最期に関しては、その数ヶ月前からずっと考えていて、いざ本当にその時を迎えた時は
なんかシミュレーションやり過ぎたかなという所はあります。でも盛大に送ってあげたい
みたいな思いは叶えられたかな。」とコメントを残している。