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闇(バケモノの子)の編集履歴

2021-02-12 22:00:49 バージョン

闇(バケモノの子)

やみ

アニメーション映画『バケモノの子』に登場する不穏な存在。

ー人間はひ弱が故に胸の奥に闇を宿らせるという!若し闇に漬け込まれ手に負えなくなったら…ー



ー誰だって皆んな等しく闇を持ってる!蓮くんだって抱えてる!わたしだって!ー


ーわたしだって抱えたまま今も一生懸命もがいている!だから簡単に闇に呑まれた貴方なんかに蓮くんが負けるわけがない!ー


ーわたしたちが負けるわけないんだから!ー


概要

本作の世界線の人間が、心の内に宿すとされる存在。


猪王山曰く、バケモノが人間と交流を絶ったのはこの「闇」を恐れたためであるとされる。単純に当時のバケモノたちが「闇」の存在を理由に一方的に袂を分かつことにしたのか、それとも当時の人間たちがこの「闇」を凶器にバケモノたちに牙を剥いたのかは定かではない。


劇中では、バケモノらの指す「闇」が具体的に人間のなにを示しているのか明確に触れられていないが、描写では俗に言う弱さや負の感情といった存在に該当すると思われる。


一部の人間はこの「闇」を原動力にして異能を使用出来る能力者が存在する。能力は身体強化といった単純なものから、物体を触れずに念じて動かす念動力、バケモノ界から人間界という異なる世界を移動出来る瞬間移動、自らの姿を巨大な怪物に変貌させる変身能力など、多種多様である。しかし「闇」を源としている故に、いずれもバケモノの扱う念動力と違って攻撃的且つ凶暴な性質がある。使用者の「闇」が強まる程能力が強化される作用があり、本人がその気になれば単体でも世界を滅ぼすことも可能であるため、正に世界の脅威であるといえる。作動中は胸部の辺りに「穴」と呼ばれる白い円形の光りが出現し、その周囲には黒い禍々しいオーラが生じる。


どのような条件で発現するかは不明だが、劇中に登場した能力者はいずれもバケモノと密接に関わっている。


人の心の強さを表した「心の剣」とは、正に対を成した概念であると言えよう。


尚、記事冒頭に記載した闇に関しての猪王山と楓の台詞は、前者の猪王山は闇への恐れを述べているのに対し、後者の楓は闇を宿しながらもそれに臆することなく立ち向かってゆく強さを言及しており、双方の対比が著しい。


考察

劇中では異能についての正体はこれといった言及はされていない。


しかし上記の通り異能者二人はバケモノ界で暮らしていたことから、バケモノと人間の交流によって齎される可能性はある。実際ネット上では「人間もバケモノから習えば念動力を習得できるのでは?」という考察もある。但し一郎彦は兎も角として、九太は念動力を習える環境ではなかったことから、この説に矛盾が生じる(そもそも念動力自体がある種の他者へのパフォーマンス程度の目的にしか使用しない可能性があり、大半のバケモノには素質があっても使用する必要がないと思われる)。


これから浮上する可能性としては、九太と一郎彦が元より異能の持ち主だったということである。


実際赤子の頃の一郎彦が遺棄されていた場面を見直すと、籠に寝具や玩具、置き手紙が丁重に配置されていたことや、猪王山に拾われた時点での彼の生後は9ヶ月だったことから、実の親は一郎彦に対して恩愛を抱いていたことが伺え、尚且つ生活も大して困窮していたわけではなかったと思われる。にも関わらず、それも児童養護施設に託さず自活能力もない赤ん坊の彼を路上に置き去りにするという犯罪行為をしてまで手放したのは、他者には容易に頼れない事情があったと見られ、それが一郎彦の持つ心の闇を源とする異能が原因であれば説明がつく。もしこの仮説通りの場合、あのまま彼が人間界で生活していたとしても、世間からは異能を危険視され迫害を受けていたであろうことが想像に難くない。また後述の闇の異能者を狙う一派の存在も関係している思われる。置き手紙にはそうした事情が記されていたと考えられ、それを読み事を把握していただろうにも関わらず猪王山が卯月に実親が一郎彦を置き去りにした理由を「よっぽどの事情があったのだろう」と曖昧に説明したのは、彼が世界の脅威になり得る存在であることを伏せたかったからなのかも知れない。拾い主がバケモノの猪王山で、尚且つその後生活する世界が極一部の者とはいえ念動力の使い手が存在する故に一郎彦の異能力を誤魔化せるバケモノ界だったのは真に幸運だったといえる。ただしバケモノが人間よりも優れた種族である故に、人間にとってバケモノとの交流は陰鬱になりがちな節が強く、「闇」が深まってしまうリスクもあった。また、彼が不穏分子であることを露呈させないためには、人間であることを隠し通すことが必然であったために、一郎彦の闇堕ちを助長させることになる。


九太の母方の親戚たちが彼を引き取ろうとしたのも、九太の持つ異能力が目当てで、尚且つ彼らは闇の異能をバックに富を築いてきた一族なのかも知れない。またそのうちの一人が九太のことを「うちの家系唯一の男の子で大事な跡取り」と述べていることから、闇の異能は男性のみ、若しくは男性の方がより強力なパワーを発揮できる可能性がある


ただしこれは飽くまで一考察に過ぎないため、結局のところは上記の通り闇の異能が如何なる条件で発現するかは不明である。しかしながらバケモノと人間が交わりを絶った原因は他でもなくその闇の異能であることは間違いないため、本作最大の敵が人間の心の「闇」であることは明らかである。更に九太が異能を発現した際には彼の「闇」が自我を持っていることを示唆する描写もあることから、人間を闇堕ちさせ凶悪な怪物へと変えることで、人間界、バケモノ界に災いを成す第三勢力が存在する可能性もある


関連タグ

バケモノの子 鯨(バケモノの子)ある人物が闇堕ちの末に変貌した怪物。

心の闇


類似異能

シンビオートMARVEL)、暗黒面STARWARS)、闇の魔術ウィザーディング・ワールド)、血鬼術鬼滅の刃)…いずれも能力者の負の感情が原動力の能力。

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