ーあるだろ!?胸ん中の剣が!胸ん中の剣が重要なんだよ!!ここんとこの!!ここんとこの!!ー
概要
九太と熊徹が武芸修行を始めた際に、熊徹が九太に対して問いた彼自身なりの武芸のスタンスである。その時は上記のように「胸の中の剣」と述べていた。
当の九太は余りに抽象的で、尚且つ説明が伝わらず切羽詰まった感じの口調だったことから、「はぁ?そんなもんあるか」と受け流していたが…
以下、物語のネタバレ注意
物語最終盤、次期宗師決定戦の猪王山敗北によって己の闇に呑まれ怪物化し暴走した一郎彦を何とか鎮めようと渋谷の街で孤軍奮闘する九太。
これを知った熊徹は、自らの宗師就任が確定し八百万の神への転生の権を得たことを利し、大太刀の付喪神へと神化する。
そして彼は多々良や百秋坊といった大勢のバケモノたちに運ばれ九太と一郎彦の決戦の場へと辿り着くと、九太の胸に吸い込まれるかの如く彼と一体化し、文字通り熊徹は九太の「胸の中の剣」となったのである。
そして二人は一郎彦の闇を斬り伏せ怪物を打ち祓い、世界を闇の危機から救ったのであった。
このことから、上記の熊徹の持論はラストの展開への伏線の一つ(もう一つに多々良が百秋坊に「熊徹が転生するとしても精々付喪神くらいしかあるまい」と茶化した序盤のシーンがある)にして、同時に弱さと不甲斐無さに屈することなく、己の誇りを武器に闘う人の心の強さを表したフレーズであり、尚且つ本作最大のテーマでもあったといえる。
自らの弱さ、至らなさ、不甲斐無さに屈する余り凶行を働いてしまう「闇」とは、正に正反対の概念であるといえよう。
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類似フレーズ
人間讃歌(ジョジョの奇妙な冒険)、心を燃やせ(鬼滅の刃)、愛(ウィザーディング・ワールド) 、光明面(STARWARS)…いずれも人間の精神を讃美した単語であると同時に、作品の主要なテーマにもなっている他、その精神が能力の強化に作用する点が共通する。