CV:リリー・フランキー
概要
非常に温厚な性格であり、突如として熊徹と生活することになったバケモノとは対をなす人間の子供・九太に、無関心で冷たく接する多々良とは対照的に弟子のすべきこととして彼に洗濯や炊事、掃除などの家事を教え込む。やがて彼が熊徹の動作を真似するなどして武芸の実力を付けていくのをきっかけに、次第に共に修行して成長していく熊徹と九太を多々良と共に見守るのが生きがいとなっていく。九太からは「百さん」と呼ばれている。
物語終盤で九太が闇に侵され狂暴化し世界を滅ぼそうとする一郎彦との戦いに出立しようとした際に、それ以前に一郎彦が熊徹に重傷を負わせたことからそんな彼に復讐すると思い込み、また虫の息の熊徹の身を結果として放っておいてしまっていることに珍しく激昂して彼を怒鳴りつけたが(なお多々良はこの時まで彼が怒ったところを見たことがなかったらしく、ここで彼が激昂した際には大いに動揺していた)、それが却って九太の姿勢を正すことになり、彼が二人に事情をちゃんと説明したあとでそれまで見守ってくれたことに対する礼を言ったことで九太が一人前になったことを悟り、多々良と共にそれを見送った。
その後九太が付喪神に転生した熊徹と共に一郎彦を鎮静化させたのち人間界で新たな目標を目指すために街を去った後は、二人が過ごした熊徹庵の跡地に多々良と共に茶屋を開業し、訪れる客に茶を振る舞う傍ら彼らのことを話している。