フクイサウルス
ふくいりゅう
日本産恐竜の代表格として有名な恐竜。
データ
白亜紀前期の日本に生息していた植物食恐竜のひとつ。体長4.7m。
同時期にベルギーやイギリスに生息していたイグアノドンとは近縁種だが、こちらの方がより進化しており、頭骨にはハドロサウルス類に近い特徴もあった。
また近い時期の中国やモンゴル周辺にはハドロサウルス類にごく近縁なプロバクトロサウルスが住んでいたため、彼らはイグアノドン類の中でも進化した、ハドロサウルス類の祖先筋にあたるグループなのではないかと考えられている。
1989年に福井県勝山市で発見された種で、学名が決まる前は「フクイリュウ」と呼ばれていた。
2003年には新種と認められ、『フクイサウルス』の学名が与えられた。
日本産恐竜の中では最も化石の状態が良く、全身の復元骨格も作られている。
また、同じ時代に生息していたフクイラプトルとは、弱肉強食の攻防戦を繰り広げていたと思われる。