概要
トーホールドとフェイスロックを合わせたSTF(Stepover Toehold With Facelock)と呼ばれる複合関節技である。
うつ伏せの相手の足を折りたたみ、自身の両太ももで相手の脹脛を挟み、相手のつま先を外側に向けてトーホールドを極める。
さらに、顔面を抱え込み、相手の頬付近で両手をクラッチしてフェイスロックで顔を締め上げる。
技の見た目から痛そうに見えない、どこが痛いの?という意見が出るが、膝と足首と顔面には激痛が走り、体重を乗せられ頸部も圧迫をされることで呼吸困難が加わり、見た目以上に地獄を味わう技である。
派生技も数多く存在しており、フェイスロックの部分をスリーパーホールドにしたSTSや、相手と体勢を入れ替えた裏原型STFなど存在する。
主な使い手
蝶野正洋
もはやSTFと言ったら蝶野の代名詞というくらい有名で、数多くのSTFの派生技を使いこなす。
G1CLIMAXをSTFで制してから必殺技としての箔がついた。
ジョン・シナ
フェイスロックではなく、チンロックで相手の首を絞める変形STFとして、STF-U(Shut the Fuck Up)の名前でフィニッシュホールドとして使用。
※放送コードの問題により、現在はSTFとして使用している。
ルー・テーズ
テーズ道場の創始者であり、蝶野正洋のサッカーで鍛えた抜かれた脚を見てクロスフェイス(のちの原型STF)を蝶野に伝授した。
現役最後は弟子である蝶野正洋と対戦しSTFで敗れて74歳で引退した。