概要
本項ではゲームキューブで発売された1作目について記述する。
2001年10月26日に発売されたゲームソフト。
後にWii版が2008年12月25日に発売。
ゲームキューブのイベント発表時に行われた「128人のマリオが画面狭しと暴れまわる」デモンストレーションを発展させたものをルーツとしている。
(ちなみに、大乱闘スマッシュブラザーズDXには上記のデモを元ネタとしたと思われるイベントがある。)
宇宙を航海中、事故に巻き込まれ未開の惑星に墜落した主人公「キャプテン・オリマー」を操作し、惑星で出会った奇妙な生命体「ピクミン」を率いて、30日以内に30個の宇宙船のパーツを集めていく、というのがゲームの流れ。
一見ピクミンを率いて冒険するのほほんとしたアドベンチャーと思いがちだが、原生生物に食べられる、そのほかちょっとした要因で燃やされたり溺れたり潰されたり、しかも上記の通り制限時間があり目的を達せられないままタイムリミットを迎えると破滅を迎えるなど、見事なまでのハードな世界観と話題を呼んだ。
ピクミンを増やしては率いてパーツを回収するという特殊なゲームシステムに加え、どのように行動するかを計画し、かつ効率よくピクミンを運用することを求められるため上級者向けの難易度ではあるが、ゲームとしての完成度は高い。
慣れてくるとその洗練されたゲームシステム、そして完成度の高いCG空間の美しさに気づくこと間違いなし。
ストーリー
ホコタテ運送に勤務するホコタテ星人のベテランパイロット、「キャプテン・オリマー」は、激務のご褒美として休暇を取り、一人気儘な宇宙旅行を楽しんでいた。だがその道中、不慮の事故に見舞われ、彼が駆る宇宙船「ドルフィン号」と隕石が衝突。ドルフィン号は制御を失い近くの惑星に墜落してしまった。
オリマーは一命を取り留め目を覚ますも、ドルフィン号はスクラップ同然の無残な姿に変わり果てていた。おまけに惑星の大気はホコタテ星人にとって猛毒の酸素に満ちており、宇宙服の生命維持装置のバッテリーは30日しか持たない有様であった。
30日以内に墜落と同時に散らばった30個のパーツを回収しドルフィン号を修理しなければならない絶望に見舞われ、途方にくれ歩いていると、奇妙な物体を発見。その物体はオリマーが近づくや否や1つの種を吹き出した。地面に埋まり伸びた芽を試しに引き抜くと、これまた奇妙な生命体が現れた。
オリマーが「ピクミン」と名付けた生命体は彼に危害を加えることもなく、むしろ彼の命令に従いついてきたのだった。
ピクミンを増やしながら周囲探索していると、なんとパーツの1つ「メインエンジン」を発見。ピクミンの協力により回収し、ドルフィン号は何とか離着陸ができる程度に復旧できたのだった。
果たしてオリマーは無事全てのパーツを回収し、故郷ホコタテ星へ帰ることが出来るのだろうか・・・。
余談
ピクミン1匹に使われているポリゴンは、スーパーマリオ64のマリオより多く使われているとのこと。それがゲームキューブの性能上最大300匹は動かせるというものだからゲームキューブの性能を伺える。
なお、「30日以内に全てのパーツを回収する」ことがこのゲームの目的だが、裏を返せば「どれほど短い日数でパーツを回収できるか」ということであり、これに目を付けた廃人ゲーマーによるやりこみが行われいる。