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ヌカコーラの編集履歴

2021-03-31 14:04:59 バージョン

ヌカコーラ

ぬかこーら

ヌカコーラとは、「Fallout」シリーズに登場する清涼飲料水。

ヌカッ☆とさわやか!


概要

ヌカコーラとは、「Fallout」シリーズに登場する清涼飲料水のこと。最終戦争前のアメリカの国民的なソフトドリンクで、最終戦争後も密封保存された製品が多量に現存しているため、変わらず親しまれている。

ゲーム中では回復アイテムとして使用され、フタは通貨として利用されている。

もちろん見た目で分かる通り、「コカ・コーラ」のパロディである。


隠し味(?)として、放射性物質が封入されていることが公言されているとんでもない代物だが、そんなもんがアメリカ全土でガブガブ飲まれていた企業倫理も糞もないのが本作の世界観であり、同時に本作が揶揄する50年代アメリカである。


ヌカコーラ

2044年、ジョン=ケイレブ・ブラッドバートンによって開発されたソフトドリンク。

炭酸水、カラメル色素、アスパルテーム、リン酸、安息香酸カリウム(防腐剤)、17種類のフルーツからなる天然香料、クエン酸、カフェインを主原料とした清涼炭酸飲料。開発後瞬く間にアメリカ全土の人気ドリンクとなり、最終戦争のその日までアメリカ国民に愛飲され続けた。

その為か、核戦争後の世界各地でも自動販売機や倉庫、店舗跡など様々な場所でその姿を見ることができる。個性的な青く輝く瓶は素晴らしい密封がなされており、戦前に生産されたにもかかわらず現在でも飲むことができる品質を保っている。


重要な点として、実はヌカコーラには放射性物質が含まれており、長期的に飲用した場合にどのような健康被害が起きるかは不明である。


そのままフタを開けて飲む他に、よく冷やして飲む、ラム酒で割って飲むなどのスタイルが存在しており、このあたりは通常のコーラ飲料と同様である。


ラベルに印刷されたロゴマークといい、瓶のデザインといい、材料や誕生の経緯といい、露骨に実在する商品『コカコーラ』のパロディである。(開発者であるジョン・ケイレブ=ブラッドバートンはコカコーラの開発者である 『ジョン・S・ペンバートン』博士と『ペプシコーラ』の開発者、

 薬剤師『ケイレブ・ブラッドハム』の名前を合体させたものである。)それにnuclear(核、原子力)をひっかけてもじったアイテムであるが、パロディとして完全アウトなレベルのブラックジョークである。


なおあまりに瓶のデザインがまんま過ぎたせいか、「fallout4」ではロケット風デザインのボトルに変更された。


ヌカコーラ・クアンタム

SDガンダム外伝風「ヌカコーラ クアンタム(fallout3)」

ゲーム中にはレア物として、カロリー2倍、炭水化物2倍、カフェイン2倍そして味2倍の、怪しげに青く輝く「ヌカコーラ・クアンタム」が存在している。

ちなみに、このヌカコーラ・クアンタム、添加物として放射性同位体が含まれており、これが上述の「怪しげに青く輝く」理由ともなっている。瓶の容量は同じながら、通常のヌカコーラと比べて充填ラインが詰まるほど重い。


発売前のテスト段階では多数の犠牲が出ており、その安全性は10%と明らかに安全基準を満たしていないにもかかわらず食品安全協会は合格としている。 テスターは深刻な内蔵疾患や内部被曝を患った他、その中のひとりは深刻な多臓器不全により三日以内に死亡している。ヌカコーラ社はテスターあるいは消費者が死亡した場合は死亡者の家に「チーズとフルーツのお詫びセット」を送る事で何とかしている


上述の通り、発売開始日に核戦争が勃発したため市場には殆ど流通せず、先行出荷された物かキャンペーン用のものがごく少数発見できるのみのレアアイテムである。レア物故に高値で取引されており、高額で買い取ってくれる人が居るほか、さらに主人公が携行できるグレネードの上位互換『ヌカ・グレネード』の材料でもある。


その他のヌカコーラ

ヌカコーラのバリエーション商品として、白く輝く「ヌカ・コーラ・クォーツ」、オレンジに光る「ヌカ・コーラ・ビクトリー」などが存在しており、「Newvegas」で登場している。これらは地域限定バリエーションであったり、他社商品に対抗したものであったり、他社を買収して商品をヌカ社ブランドとしたものであったりすることが「4」DLC「ヌカ・ワール度」で語られている。このあたりもコカ・コーラと同じである。

なおゲーム中では能力が一時的に上がるなどの副次的な作用を持つものがある。


キャップが通貨?

ヌカコーラの瓶のフタ(王冠)は、Fallout世界での通貨として流通している。

核戦争後、国家が崩壊して貨幣の製造技術も失われたため、戦前に大量に流通というか各世帯に溜め込まれていて手に入りやすかったヌカコーラの瓶のフタが交易商人たちの間で貨幣代わりに扱われた事から一般にも浸透し、「お金」として使われるようになった(各地で発見される旧通貨は「戦前のお金」として扱われている)。

当然、未開封のヌカコーラにはこのキャップがついており、ヌカコーラを使用すると回復とともに1キャップを入手できるようになっている。


その為通貨単位はcap(s)であり、どんなにシリアスな取引でも瓶のフタをお金として使っているというシュールな光景があちこちで見られる。


『Fallout:Newvegas』での扱い

『Fallout:Newvegas』の舞台であるニューベガス周辺、モハビ地域ではこのヌカコーラはあまりその姿を見かける事が無く、ちょっとしたレア物である。


というのは、別の炭酸飲料である『サンセット・サルサパリラ』がモハビ各地に残っており、自販機や倉庫を漁れば無数に発見できるからである。サンセット・サルサパリラは飲むとHPが回復し、ビンのフタが手に入る…と完全に前作におけるヌカコーラの扱いを受けている。


ではヌカコーラはどうなっているのかというと、こちらでは一部の地域で極小数ながら発見することができる。今作のヌカコーラは飲むとHPは回復するが汚染レベルがわずかに上昇してしまうという

デメリットを持っており、前作のようにがぶ飲みする事はできない。


これはサンセット・サルサパリラが地元で開発され、ヌカコーラの126年前から流通・愛飲されているためであると作中の設定では語られているが、そのレシピ開発秘話には非常にウソ臭い部分があり真相は不明である。(これらの設定や瓶のデザインなどから、おそらく元ネタは1919年から流通、販売されている老舗メーカー『A&W』のルートビアであると見られる。)


ちなみにこのサンセット・サルサパリラはサルサパリラというユリ科植物の値をフレーバーにした飲料のことで、日本では一般的に『ルートビア』の名称で知られている。ハーブ類を発酵させて作る飲料のため、ハーブ類のツンとした香りが特徴で「飲むサロンパス」などとその味と香りが表現されることもある。「ビア」という名が付くがビールのようなアルコール飲料ではなく、炭酸飲料でありアメリカでは子供から大人まで広く親しまれている。

日本ではアメリカによる統治が長く続いた沖縄県以外ではあまり馴染みが無いが、輸入品店や米軍施設周辺の米兵向けの店舗などでその姿を見ることができる。


似たものとして、「4」DLCに「Vim!」という飲料が登場している。これもまたサンセット・サルサバリラと同様のローカルドリンクで、やはり同様にフタが貨幣として流通している。


企業としてのヌカ・コーラ社

この国民的ドリンクを製造したヌカ・コーラ社は当然ながら超巨大メガコーポであり、軍部との関係も非常に強かったと「4」で語られている。

当然ながら、企業倫理もコンプライアンスも糞もないFallout世界であるので、ヌカ・コーラ社も暗黒メガコーポの例にもれず、環境汚染、他社への妨害行為(暴力によるものを含む)などやりたい放題である。

というか、上述したクアンタムの治験による犠牲者への対応から汲み取ってほしい。……そして本作の世界では、こうした対応は決して珍しいものではないのだ。


このあたりの暴走巨大企業ぶりは、「4」最終DLCであり、ヌカ社が築き上げた超巨大複合テーマパークの廃墟を舞台とした「ヌカ・ワールド」でたっぷりと語られている。


実在した放射性物質を含む飲料

ところで、ヌカコーラ・クアンタムの「放射性同位体」云々を聞いた読者諸兄の中には

「放射性物質を含んだ飲み物なんて冗談だろ、ゲイリー!」・・・という反応をされる方もおられると存じるが、

驚くなかれ、なんと「Radithor(ラジソール)」という放射性物質(※ラジウム)入り清涼飲料水が、1920年代のアメリカに実在していた。


この頃は放射線についての知識があまり浸透していたなかったため、ラジウムを含んだ飲料や錠剤が「永遠の若さ」「健康」を得る物として売り出され、流通していたのである。

(現在ではこれらの商品は"Radioactive Quackery"(放射線インチキ療法)と呼ばれる)


また、「とりあえず放射線を当てれば完治する」と言った具合に放射線を利用した似非科学療法ブームが起き、人々は気軽に専門知識の無い人間による放射線療法を受け、

ご家庭でお手軽に放射線療法を行うためにラジウム水を作る為の水筒や

ラドンコートされた電気ポット、スキンクリーム等の様々な商品が展開されていた。

早い話が、現在の日本で言う「マイナスイオン」のようなノリで

「万病に効く薬」として気軽に放射性物質を含んだ製品が使われていたのである。

もちろん、現在でも放射線を使用した療法はあるが、無計画に大量に浴びたり

大量にラジウムを内服し続けるという使用方法ではない事はご存知の通りである。


しかしこの「放射線ブーム」は1932年に億万長者エベン・バイヤースが怪死した事により

その危険性とインチキが認知され、瞬く間に市場から姿を消すことになった。

若い頃にはアマチュアゴルフで栄冠に輝き、大変なプレイボーイであることでも知られた

バイヤースは健康増進と若さの維持のために、ラジソールを5年以上毎日2オンス(瓶2本、57g)

飲用しており周囲には「永遠の若さの源泉を見つけた」と語っていた。

当然これは人体が放射線に晒された際に防御反応として一時的に赤血球と白血球を

増産する事で「元気になった気がする」事によるもので、本当に元気になったわけではない。


バイヤースにこの飲料を勧めた医者はその売上の十数%を取り分としていたインチキ医者であり、

ラジソールは決して医薬品ではないのだが、悪いことにこの飲料は値段が高いだけでなく

本当に1本あたり37キロベクレルという凄まじい量のラジウム226とラジウム228を含んでいた。

バイヤースは5年間で致死量の3倍のラジウムを摂取したと見られている。

症状が発覚した時には既に顎骨のほぼ全てと頭骨の一部の消失、貧血、脳腫瘍、内蔵疾患等の各種の症状を併発しており、文字通りの怪死を遂げたのである。


事実は小説・・・いや、ゲームより奇なり、ということか。

「糠コーラ」の方がどれだけマシか、お解りいただけたかと思う。


更にFallout:Newvegasにおいては「キラキラ光って綺麗」という理由から

放射性物質をおみやげのロケットの模型の中に入れて光らせ、販売していたことが

明らかになるなどあまりに適当すぎる認知が成されていた事が明らかになり、

(関係各所は政治的な働きかけによりこれを問題無いと判断したようだ)

Fallout世界においてはこうした商品が平気で生産・流通された背景を物語っている。


廃病院から盗み出した資材の中に入っていた光る粉(セシウム137)を友人や親族にプレゼントしたり(ブラジルでのゴイアニア被曝事故)と、現実でも似たような事件はおきているわけだが。


DLC「Nuka-World」

【スイヌカ2新刊】FO4ヌカワールドギャグ本

ボストン近郊に存在するヌカ社の超巨大複合テーマパーク「ヌカ・ワールド」を舞台にしたFallout4の有料ダウンロードコンテンツ。

ひょんなことから、パークを占領しているオペレーターズ、ディサイプルズ、パックスら3つのレイダー集団を束ねる「総支配人」として手を貸すことになった唯一の生存者であったが…。


これまで以上にヌカ・コーラとヌカ社について迫る内容ともなっており、様々な新種のヌカ・コーラやヌカ社のマスコットキャラなど、プレイヤーを楽しませる要素も多数ある。

レイダーたちと共にパークを楽しみながら、ヌカ社の真実について迫ろう。


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