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アガートラーム(シンフォギア)

しんふぉぎあのあがーとらーむ

アガートラーム(シンフォギア)とは、戦姫絶唱シンフォギアに登場するシンフォギアシステムの一つである。

概要

アメリカの聖遺物研究機関「F.I.S」が保有している白銀の聖遺物。

「フロンティア事変」勃発の6年前に起こった完全聖遺物「ネフィリム」の暴走を防ぐためF.I.Sに所属していたセレナ・カデンツァヴナ・イヴがこれを装着して絶唱を放つ。

しかし、絶唱のバックファイアで大きなダメージを負ったセレナは燃え盛る炎の中瓦礫の落下に巻き込まれて死亡。

同時にアガートラームはコンバーターを損傷し、適合者であるセレナが死亡したことで登録を抹消された。

それ以降はセレナの姉であるマリア・カデンツァヴナ・イヴがセレナの死後に「お守り」として所有しており、フロンティア事変終盤に於いて地球に住む全ての人(約70億人)の思いを一つに束ねて発動した限定解除によりマリアの纏うギアとなり、ネフィリム・ノヴァと相対する刃となった。

ネフィリム戦後は深刻な破損を受けて使用不能となるが、その後エルフナインの手によりコンバーターの新造やイグナイトモジュール搭載などの改修が施され、正式にマリアのギアとなった。

能力

エネルギーベクトル操作に長けた絶唱特性を持ち、さらに響同様、他の装者のエネルギーを調律する役割を持つ。

エネルギーベクトルの操作は通常でも三角のエネルギーシールドや帯状のエネルギーを展開するなど高い柔軟性を有している。

アームドギアは剣。エクスドライブ時には胸部より抜剣し、改修後は左腕の篭手に短剣を備える。ファラ・スユーフは、マリアの攻撃がソードブレイカーで無効化できたのを見て、「アガートラームも剣と定義されていたかしら?」と発言している。

形状

セレナ・カデンツァヴナ・イヴver

セレナが纏うアガートラーム。

各部に花びらのような意匠を持ち、妖精を彷彿とさせる。

マリア・カデンツァヴナ・イヴver

センシティブな作品

マリアが纏うアガートラーム。

起動聖詠は「Seilien coffin airget-lamh tron(セイレーン コフィン アガートラム トローン)」。

セレナのアガートラームとは対照的に「姫騎士」をモチーフとした形状になっている。

イグナイトモジュール

形式番号に含まれている「x」は特定不能と解析終了した「正体不明の聖遺物」をベースにしていることを表しており、他の聖遺物と異なりその由来が謎に包まれていた。

アガートラームとは、ケルト神話の神・ヌァザの別名であり、彼が右腕に着けていた銀製の義手が、この名の由来となっているとされている。

しかし、ヌァザの義手が「右腕」なのに対してギアの仕様は「左腕」が重装であり、「アガートラームはヌァザの義手ではない」と推測されるが……

ネタバレ

その正体はアヌンナキの一人「エンキ」の左腕がシェム・ハの攻撃で銀に変換されたものであり、切り落とされた左腕は後に中東にて出自不明の聖遺物として発見された。

そして、「アガートラーム」という便宜上の名前を与えられたのであった。

つまりこのギアは正確には古代の遺産である「聖遺物」ではなく、アヌンナキの肉体、いわば「聖骸」と呼ぶべき物をギアへと改造したものだったのである。

更に言うとエンキがシェム・ハの脅威から人類を守る為バラルの呪詛を発動させたこと、そしてその後エンキの伝承が聖書やサタン、プロメテウスなど様々な人間の罪や悪の象徴の伝承と化し利用された事から早い話アガートラームは人を守る為に人の罪を背負い人の罪の象徴と化した左腕という、かつてフロンティア計画で敢えて世界に反旗を翻したマリアに相応しいギアであると言える。

これを持っていた事で月遺跡に辿り着いたマリアは同行していた風鳴翼とともに防衛システムに攻撃される事なく遺跡の管制室へと導かれ、「バラルの呪詛」の真実に辿り着いたのである。

ファラのソードブレイカーで無効化できたのは、恐らく銀にされた左腕に装備していた武装が、マリア使用時のギアと同じく剣への変形機構を備えていた事が要因と思われる。