概要
死後、別の存在として生まれ変わるという宗教の考え方。似たような単語には復活というものがあるが、復活と比べると記憶、肉体、人格などが同一では無く新たな存在として生まれ変わるという意味合いになる。仏教では輪廻と呼ばれる事があり意味合いとしてはほとんど一緒。
転生というものを信ずるならば我々が転生する前に存在していたものを前世、次に転生した後に存在するものを来世、と言う事になる。
実際に転生というものが存在するのかどうか、というのは現代科学では証明出来ていない。
その為にメディアなどでは転生というものは興味深いテーマとして用いられる事もあり
同時にフィクションなどの創作物では転生というものを扱っているものが多く存在する。
創作物における転生
創作物で転生という物が登場する場合、肉体は別個であるが記憶は引き継がれる、というものが多い。
というのも記憶が引き継がれない転生、というのは転生か転生でないか区別がつかないためである。
またゲームではゲームシステムとして転生が用意されていることもある。
この場合生まれ変わることによりキャラクターが弱くなってしまうが
別の職業に就くことが出来る、育てると前より強くなる、などメリットがあることが多い。
中には、異世界転生→現代転生のようなパターン、多重転生のようなケースも存在する。
怪談のネタとしての転生
転生は怪談の定番ネタとしても使用され、「今度は〇〇しないでね」というオチで締め括られる。
よくあるケースとしては次の通りである。
ある夫婦に子供が生まれたが容姿は大変醜くどうにかして彼を捨てられないものかと母親は考えていた。
ある日、家族旅行に出た夫婦はフェリーからの景色を楽しんでいた息子を突き落として殺した(景勝地の崖で小便をしていた息子を蹴落としたとも)。そして数ヶ月後に第二子が誕生。容姿も非常に恵まれており、夫婦からは非常に可愛がられたという。
夫婦は再び家族旅行を計画、何の因果か今度の旅行も船旅であり、息子は急に小便がしたいと言い出したので付きそうと息子は第一子の顔に豹変して「今度は落とすなよ?」と言った。
俳優に使われる意味の転生
ドラマの演者繫がりを疑似的に転生ものに見立てることを指す。
大河ドラマのような歴史モノのドラマ・映画の劇中で死を迎えた俳優が違う時代を舞台にした別作品に似たような役柄で出演する時に話題になりやすい。
同じような役柄でも物語の展開によって全く違う立ち回りを見せることも多い為、内容によっては前世のリベンジや救済にも見えることがある。もちろん同じことの繰り返しや、さらにひどい末路になることもあるが。
俳優の中には過去に自分が演じた役をイメージしながら演技に臨む例もあるので、明言はしていないが意識している場合もある。
ただし、基本的には作品の二次的な楽しみ方なので、あまり他人に押し付けてはいけない。