概要
長い髪をしている少女。職業は神官。
勇者パーティーの一員で、ビーストテイマーのレインを追放した。しかしそれを機に魔王を倒すために不可欠な装備品『宝具』がある迷いの森の攻略が滞り、やむなくレインに協力を呼びかけるも、レインとアリオスがある事で諍いを起こして争いを引き起こし、結果惨敗を喫してしまう。
キャラクター像
勇者の仲間になる為の教育を受けていた事から、世界を救う事が自分の使命と言う考えを持っているが、一方でその使命を果たすためなら手段を選ばない、といった感じに利口のようでどこか狡猾な所がある。当然、それを妨げるような人物に対しては冷淡な態度を取っている。
自分達が追放したレインが迷いの森の攻略に不可欠だと知ると、彼をどうやって探すかを勇者パーティーで悩んでいた際に「冒険者ギルドで聞き込みをする」という合理的な方法を提案し、自分達がレインと再会した際にアリオスがレインに協力を頼んだ時においてレインが過去の酷い仕打ちや暴言を理由に断ると、「あくまでも世界を救うために必要」と心情を無視したばかりか、レインの良心に付け込むような形で要請して、最終的に協力せざるを得なくなる状況に追い込む、と無自覚ながらも傲慢な一面が見受けられた。
かと言って仲間の間違いを正すというわけでもなく、アリオスがレインの後釜が見つからない時においては窘めようとしたが、彼に睨まれたときは臆して反論せず、ただ勇者であるアリオスの言葉が正しいと言い聞かせていた。
戦闘力
あらゆる傷も癒やし、死んだ者さえも蘇生することができる他、リーン程でもないが攻撃魔法をこなせる。しかし後衛であるため接近戦では不利。
作中で使用した魔法
- ホーリーフレア、ジャッジメントアロー
- 鑑定魔法
- 迷いの森にある自分達が探し求めている宝具の一つ『真実の盾』をレイン達が予想を遥かに上回る速さで持ってきたため、「偽物を持って来たんじゃないだろうな!?」とレインを疑うアリオスに一声かけてから、本物かどうか確かめるためにミナが使用した。
人間関係
勇者パーティーのリーダー格。
彼に対して盲目的に従っているが、前述のように理不尽な怒りの矛先を向けられないようにする為に彼の意見に同調しており、そもそも彼が勇者であるから気にかけているだけに過ぎない。
- リーン
勇者パーティーの仲間。
レインの追放では彼女を窘めているものの、追随する形でレインを侮蔑しており、とある依頼の件で一般ビーストテイマーに失敗を擦り付けるリーンに対して不快感を何一つ示していない。
戦う力を持たない彼を自身の崇高な使命を妨げる邪魔者と見做しており、彼を追放する際も特に反対しなかった。
しかし、彼が迷いの森において攻略に必要だと知ったときは狡猾な手段で協力させた。
自分達が追放したレインの仲間である竜族の少女で、リーンと共にミナが戦った相手。
自分達の攻撃魔法を前述のマテリアルキャンセラーであしらうように無効化され、自分達ですら扱えない超級魔法で威嚇されて戦意喪失し、リーンと共に抱き合ってタニアに命乞いをした挙句失神する。という醜態を(読者に)さらした。(ちなみにWeb小説版では失禁もしていた。)
余談
レインに対して協力させるように要請したのは、レインが協力しなければ魔王を倒すのに必要な装備品の一つが入手できず、そもそも一つでも欠けたら魔王の討伐は不可能となる。その結果、魔物が溢れるのでレインのような戦う術を持つ者はともかく、町に暮らす人達が被害に及ぶ事になるという実情がある。
勇者パーティーのしてきた事を考えれば到底受け入れがたいものであるものの、レインも魔物の襲撃で両親や故郷を失ったという事情からやむなく勇者パーティーの依頼を引き受けていた。……が、結果的にレインはとある双子の精霊族を救えた上に、その双子がレインの仲間に加わるという勇者パーティにとっては皮肉な結果となった。