ガストニア
がすとにあ
白亜紀前期のアメリカに生息していた恐竜。
データ
1億1000万年ほど前の北アメリカ(今のユタ州の辺り)に生息していた草食恐竜。大きさ4~6メートルくらい。
なお同時期のユタ州辺りにはあのユタラプトルもいた。
属名は「ガストンさん」という意味で、このガストンとはこいつの発見・研究に貢献した「ロバート・ガストン」のこと。
同じく研究に貢献した人の名前がついたノドサウルスの仲間としては、ミモオラペルタがいる(エドモントニアはカナダのエドモントで発見されたのが由来)。
よろい竜で保存状態良好な恐竜と言えばサイカニアやボレアロペルタが有名だが、このガストニアもまた良質な化石が残っており、研究材料として優秀。
見た目
ノドサウルス科なので尻尾にハンマーはなかったが、「上から見ると台形に近い形で口先が広い」というアンキロサウルスの特徴を持っている(ノドサウルス科はウマのように細長い顔つきをしている)。
またほぼ三角形の骨板がほぼ全身に並ぶという見るからに痛そうな格好をしており、威嚇して敵を遠ざけるとか、いざ襲われても身を守る武器になっただろうとか言われている。
ちなみに体型がノドサウルス、頭骨がアンキロサウルスというこいつの分類は混乱していたようだが、同時期のイギリスにいたポラカントゥス(ノドサウルス科)がもっとも近いということで決着を見た。