瀬笈葉
せおいは
概要
『東方Project』の二次創作作品である、『東方自然癒』のオリジナルキャラクター。
清々しい香りを纏う、少女の姿をした妖怪。
『植物の声を聞く程度の能力』を持つ。
常に敬語を欠かさない礼儀正しい少女。だが能力は下級妖怪並みだったり方向音痴だったりと色々ポンコツ。
自分が力不足ではないかと悩み、陰に日向に努力を重ね、着実に力を付けて行く。
そういった性格からか、周囲からは放っておけない奴だと認識されている。
相当な不幸属性持ちであり、他人の為に一生懸命になれるが、その点を多数の人物に「危険だ」と指摘され、結果として徐々に己の身を滅ぼしていく事になる……
人物像
性別
女性
外見
緑色の瞳と髪に、深緑の色合いの服装をしている。
帽子には本物と思われる二枚の長い葉っぱが飾り付けられている。
なお、この帽子を本人は外したがらない。
物語中に帽子を外す機会もあるのだが、葉の顔グラフィックだけ表示されず、
画面もセリフ以外暗転しているため、何がどうなっているのかはまったくわからない。
(ただ、そこに居合わせた十六夜咲夜と八意永琳は、キャラ崩壊を起こしている)
また文脈からして背丈と思われるが、「140あるかないか」という本人の発言がある。
仲間に何度か背負われることがあるのだが、だれしもが「軽い」と感想を述べている。
人柄
概要にもある通り、誰に対しても丁寧な敬語で話す。
また、虹霓文花に出会う頃以前の記憶の詳細な部分が無い。
裏表のないまっすぐな性格であるが、どこかズレている。
例えば東西南北はわかってもそれがどの方向を指すのかを間違える、
ひざ丈の水位で溺れるなどで、作中をして何度も「残念」と評される。
(これに関連して、葉は上白沢慧音に出会う前に「慧音が里を隠す」と聞いており、葉が後に語った慧音に出会う前の彼女のイメージの際に挿入されるイラストからは、彼女の視点の一端が見て取れる。)
しかし常に前向きで一生懸命であり、圧倒的なまでに力の差がある周りの強い仲間たちの足手まといにならないよう努力し、教えを素直に受け入れて生かそうとするなど、謙虚な努力家である。
それは能力面だけでなく精神面についてもであり、
幻想郷に生きる人々とそこで起きている異変とを通して、彼女は成長していく。
たいていは笑顔であるが、ひどい扱いに怒ったり誰かの軽口に困惑したり、
大切なものを紛失した時には大泣きしたりなど、感情表現は豊かである。
また、その場や人間関係の雰囲気を察する力もあり、
他者の、言葉以上の想いを汲み取って行動することもある。
好きなものとして「腐葉土」を、嫌いなものとして「葉っぱを食べる虫」をあげている。
食物よりも「栄養満点の土」や「水」からの方が早く栄養を摂ることができ、
怪我を負っても「栄養のある土のあるところならいくらでも」治るという体質をもつ。
栄養を大量に消費せざるを得ない場面では、土や水を仲間や関係者に用意してもらっていた。
虹霓文花と共に過ごした日々を通して植物としての矜持を持ち合わせており、
それが「瀬笈葉」の人格を構成する根幹部分の一つとなっている。
「 お姉ちゃんが言ってたんです。
植物は人や妖怪に恐れられるようになったらいけないんだって
植物は、世界をこーせーするよーその一つだからーとか
とにかく、植物は悪いことをしちゃいけないんです、たぶん 」
仲間・交友関係
誰とでも良好な関係を築く葉であるが、中でも特に濃密な関係となる者がある。
出会って以後博麗神社に出発するまで生活面・精神面の双方で庇護を与えられており、
葉は彼女を「お姉ちゃん」と慕っている。
スペルカードなどを通じて師弟関係となる。魔理沙はその後何かと葉に目をかけるようになる。
作中で起きている異変や弾幕ごっこを通して良い関係となる(後述)。
驚いてもらえたとして葉が一方的に懐かれる。
他にも様々な幻想郷の人々と出会い、関係を築いていくこととなる。
二つ名
植物の下級妖怪 他
能力
1. 植物の声が聞ける程度の能力 (霧雨魔理沙評)
霊夢によれば、植物の声というより「意思を汲み取っている感じ」。
魔理沙の家で本を探した際には家の中に生えた雑草に探し物の本のある場所を教えてもらったり、迷いの竹林では探し人の居場所や永遠亭までの道のりを教えてもらったりしていた。
声を聞くだけではなく、植物が感じている感覚も察知するようである。
ただ、その感覚は彼女自身にも作用するらしく、何らかの事情でその場の植物たちの「気持ち悪い」という感覚を捉えた時には、ひどい時には動けなくなるまでその感覚を感知していた(場面によっては、ゲーム中に実際に葉のステータスが減少する)。
「 …頭がクラクラします。それにみなさんも気持ち悪いって 」
2. 迷子になる程度の能力 (十六夜咲夜評)
もちろん冗談である。
「 変な能力つけないでください! 」
また彼女の血液にも特殊な性質があり、瀬笈葉という存在と相まって物語の重要な要素となっている。
葉本人は自身の血液が何らかの治癒の効能があることを本編以前に知っており、
苦しんでいる妖怪や人間に提供してきている。
物語冒頭で博麗神社に奉納したお賽銭は、そのお礼として受け取ったものである。
前述のように「栄養のある土」と「水」があれば造血機能も向上するようで、
ある場面では霊夢をして「葉の3人分」はあろうかという量の血液を提供している。
さらにそこからの回復も早いようで、大量の血液を提供した後、貧血のような体調の悪さを口にしつつも、
フランの弾幕ごっこに付き合っている。
この時、レミリア・スカーレットの指示で咲夜がサポートについていたとはいえ、
フラン相手に初戦にしてその弾幕を(泣きながら)回避し続けるという才能を見せた。
最後には「一回」ピチュっているが、この弾幕ごっこでフランを満足させている。
物語が進むにつれて、さらに様々な特徴や能力が明かされていく。
スペルカード
取得順
スペルカード名 | 概要 |
---|---|
葉符「深緑の温もり」 | 初めて作成したスペルカード |
葉符「虫食い黄葉」 | 霊夢と共作したスペルカード |
葉符「リーフスパーク」 | 魔理沙のマスタースパークを参考にした、魔理沙と共作のスペルカード。 |
連携符「マスターリーフスパーク」 | 魔理沙との連携符スペルカード(※1) |
変化「爽快血符」 | 植物スペルカード(※1) |
葉乱「リーフストーム」 | |
華符「誕生花」 | 正式名は、<華符「誕生花(ライフリサイクラー)」> |
邪道「親愛なるマスタースパーク」 | カットインあり |
連携符「クロスマスタースパーク」 | 魔理沙との連携符スペルカード(※1) |
他にも旅や人との関わりを通じて、複数のスペルカードを取得していく。
※1植物スペルカード、連携符スペルカード:
詳細は「東方自然癒」記事の「植物スペルカード」、「連携符スペルカード」をそれぞれ参照されたい。
ゲームのユニットとしては
序盤は能力値やスペルカードの性能が心もとなく、攻撃面はそのままではあまり期待できない。
貴重な回復スペルカードを持つため、当面は回復役として活躍することとなるだろう。
しかしレベルアップに必要な経験値が仲間キャラクター中最も低く、能力値もよく伸び、
さらに中盤以降スペルカードなどの性能が底上げされて装備にも恵まれるため、将来性が大いに期待できるキャラクターである。
そして終盤にかけては、回復、状態異常解除、戦闘不能解除などのスペルと強力な全体攻撃スペルをもつ、高性能なマルチユニットとして開花していく。