概要
3DSソフト『デジモンワールド リ:デジタイズ デコード』にて初登場した究極体デジモン。
長きにわたって戦いを繰り返したメタルティラノモンのみが進化できると言われるデジモン。
その結果、身体はサイボーグどころかほぼマシーンの如く変質し、さらには身体中が赤錆のようなもので覆われることとなった。
殲滅戦に特化した能力を持ち、1体投入すれば拠点諸共吹っ飛ばすほどの破壊力を有する。
またデジモンを捕食する生態を持ち、拠点のデジモンを喰らい尽くしてしまう為、ラストティラノモンが現れたが最後、何も残らなくなってしまう、まさに破壊の権化である。
必殺技は緋色の炎を吐き出す『ラストブレス』と、背部の大砲を超電磁砲に変形させ、対象を殲滅する『テラーズクラスター』。
かつて記念すべきVer.1で競演し、常に看板デジモンであるグレイモンのせいで影が薄かったティラノモン。
一応Ver.5では同じ成熟期のダークティラノモン・完全体のメタルティラノモンが、その後も完全体のマスターティラノモンが登場したものの、直系の究極体は存在せず、グレイモン系統と比べるとやはり近縁種の数で劣っており不遇の時を託っていた。
また、この扱いにラストティラノモンの登場までは「ティラノモンは看板デジモンなんだから優遇しろ」「ティラノモンこそ本来の主役。グレイモンに主役を奪われた」と発言するファンもかつてはいて、そういう者の中にはそれを理由にインターネット上で荒らし行為を働く者も居た様だ。
しかし、『デジモンワールド リ:デジタイズ デコード』のプロデューサーを務めた羽生和正氏からのオーダーで、「シリーズを支えてくれたファンに応える」と言う形で15年もの歳月を経て遂に登場した究極体が、このラストティラノモンである。
因みに名の頭にある「ラスト」は錆の意味を持つ単語「Rust」から来ており、また、ようやく登場したティラノモン系統の最終形態という意味の「最後」「終わり」の「Last」も含まれたダブルミーニングにもなっていると思われる。
また上記ソフトでもストーリー上重要な役割を果たしている。
容姿は恐竜をモチーフにしたサイボーグデジモンという所から、このラストティラノモンの登場以前にティラノモン系統がたどり着く究極体として扱われることがあったムゲンドラモンやキャノンドラモン、もしくはメガログラウモンを思わせるが、元のメタルティラノモンとは別物と言わんばかりにかけ離れた、まるでゾイドを彷彿させるかのようなロボット怪獣的なものなっている。