由詑かなみ
CV:田村ゆかり
「甲斐性無しの、ろくでなしだ。」「・・・そーね、そこにクズとウスノロを+していーよ・・・」
主人公カズマと一緒に生活している8歳の美少女。カズマの身の回りの世話からカズマの稼いだ金の管理(カズマは金銭単位を理解しきれていない上に単純な足し算さえもできないので無意識に散財しがち)までこなすしっかりとした女の子である。
ただ料理だけは材料の加減の不安定さも手伝い、なかなか上達しない様子。食の品性に頓着がないカズマすら、はっきりと「不味い」と顔を顰めるレベル。
甲斐性無しのろくでなしであるカズマが人並みに生活できていたのも、彼女のサポートがあったからこそとも言える。カズマを誰よりも愛しており、カズマにしてもかなみは何者にも代え難い存在である。
由詑家の跡を継いだバック・アロウの養女の少女で、6歳の時に偶然カズマと出会うまでは両親と共に生活していた。
性格は大人しく優しいが、内に義侠心を秘めており、たった一人で理不尽に立ち向かう強さを見せることもある。カズマ自身はカナミに本当の自分の生き方(暴力による解決を得意とし、それで生活費を稼いでいること、またカズマ自身がアルター能力者であること)を隠しているが、後述のことからカズマの「決して膝を屈しない」生き様を隣で見続けており、それが彼女の強さを育んでいる。
カズマ以外の人間には常に敬語で接し、周りからは「礼儀正しい良い子」というイメージで見られているが、過去に色々と辛い体験をしてきたためか本人は心のどこかで他人と距離を取っていた。その後劉鳳に心を開いた後は他人と関わる機会も増え、最終的にはほとんどの人間に対し心を開くことが出来るようになった。
スクライドのメインヒロインでありながらかなりの受難体質であり、両の指では数えきれないほどの災難に見舞われている。それでも一応元気に生存している逞しいお嬢ちゃんである。
以下ネタバレ
当初は本人も無自覚であったと思われるがアルター能力者である。
能力名:夢(ハート・トゥ・ハーツ)
アクセス型、他の能力者と違い能力発動時に物質分解・構成などは行わないと思われる。
他人の思考・深層心理を読み取る能力。また、遠く離れた人に自分の声を伝えることができる。
彼女は無自覚(睡眠中)にこの能力を使い、カズマたちを見守っていた。
OPの彼女が語るモノローグなどはこの能力によるものであり、最終回の描写などからその能力範囲は島の全土に及ぶ。
物語終盤になり、下記の経緯もあって能力を自覚し、自発的な能力の使用も可能になった。そればかりかカズマと劉鳳に思念を送り、二人が本当に欲しかった日常を垣間見せて二人の決闘の仲裁を試みてもいる。
この能力自体は戦闘能力は皆無だが、その能力の汎用性の高さから無常矜侍に狙われることとなる。
実際に無常が戦闘中に読心能力を使用した際には、本気を出したクーガーでさえも手も足も出ずに敗れた。何よりもロストグラウンドから逆に本土支配を企む無常にとっては、交渉や政治などにも多様に使用できるこの能力は魅力的であったと思われる。
本編最終回後は桐生水守と同居しつつ、互いの想い人の帰りを待っている。