『美少女戦士セーラームーン』の敵組織、ブラック・ムーン一族のメンバー。
紅のルベウス配下のあやかしの四姉妹の次女。長女のペッツを「お姉様」と呼び、三女のベルチェ、四女のコーアンを名前で呼ぶ。
セーラーヴィーナスと同様に鞭を操り、必殺技はダルク・ビュート。
命名の由来は鉱物カラベラス鉱。
愛野美奈子と色違いのリボンで髪をお団子頭にまとめている。サーカス風の赤と金のミニスカ衣装と、ブーツ状に巻いたリボンが特徴。
漫画版およびCrystal版
あやかしの四姉妹の内、四番目の刺客として登場。霊能力を持つ霊媒師であり、「霊媒(ミディアム)のカラベラス」の二つ名を持つ。
紅のルベウスに好意を持っており、ルベウスにキスをされて顔を赤らめる描写があるが彼がどう思っているかは不明。
オペレーションRe・Birthの一環として、予言者ミス・カラベラスを名乗り、チャネリングを行いブラック・ムーンの予言と思想をマスメディアを通じて大々的に伝える。
その後、自身の講演会に集まった人々を洗脳してセーラームーンを倒そうとするが、駆けつけた愛野美奈子によって観衆の洗脳を解かれる。
最期は姉妹たちの仇を討とうと彼女たちの魂を召喚してセーラーヴィーナスを捕らえようとしたが失敗、姉妹達の魂と共にセーラームーンと戦った末に倒された。
旧アニメ版
人物像
性格は美奈子と同じく明るいムードメーカーで、さらに心の機微を敏感に感じ取り、それに合わせた行動を取ることが出来る。ただその裏では、姉妹で一番男にモテると発言する自信家であり、自分と釣り合わない物を見下し、その気になれば簡単に手に入る男からの愛を無価値なものと考えている。
武器の鞭はカラベラスの意思でどこまでも伸び、末端のみで相手の首を締めるなど自分の体の一部のように操れ、応用範囲が非常に広い。
常にペッツと行動し、結果的にひとりで作戦を実行したことはない。
おまじないハウス侵攻では当初ルベウスより単独作戦を任命されているが、自身に釣り合わないと考えたカラベラスはその場で拒否。
しかし後に気が変わり、配下のドロイドを通じて引き受けようとするが、そのときには既にペッツが任命されていたため、そこへ割り込む形での作戦参加を行っている。
その縁からか、その後もペッツと共に行動していた。
四女のコーアンと三女のベルチェが相次いで人間になった後の72話において、ペッツと共にコーアン達を捕獲。
しかしコーアン達を助けに来たセーラー戦士との戦闘でスティックに操られたペッツから攻撃を加えられ、ショックを受けていたところをセーラームーンに気遣われて改心する。
妹達と和解して次元の裂け目に吸い込まれかけたペッツを助け、彼女と共にセーラームーンに浄化してもらい人間となった。
ペッツとのセットで登場するため、人物像を深く掘り下げた場面が存在しない。
ただ、ペッツの男嫌いの原因である失恋の事情を姉妹の中で唯一把握していたことと、スティックの影響で暴走したペッツの言動が本来とは違うと断言するなど、ペッツと競いながらも一定の距離間で接していたことが察せられる。
またサフィールを保護した後は姉と二人きりになるよう気を使い、サフィールの死に悲しむペッツの傍に寄り添うなど、人間になった後もペッツを支える気丈な振る舞いを見せた。
配下
ジャーマネン、アボガードラー、アクムーダと四姉妹中最多となる3人のドロイドが登場。3人とも特徴的なドロイドであり、未だ根強いファンが存在している。
参加作戦と概略
四姉妹全員での作戦:Rabbit捕獲作戦(68話)
ペッツとの共同作戦:おまじないハウス侵攻(65話)、十番スーパー侵攻(66話)、夜間のRabbit捕獲並びにセーラー戦士殲滅作戦(69話)、ダークパワー増幅スティックを用いた作戦(72話)
現在の状況
「単独での話がない」「深い人物描写がない」という面で大きく割を喰ってしまっており、残念ながら四姉妹の中でも人気が低い。
しかし明るく笑顔で振る舞うことが出来るという部分は他の姉妹たちにはない大きなアドバンテージであり、そこから根強いファンが存在する。