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グリモワールオブマリサ

ぐりもわーるおぶまりさ

東方projectの書籍作品。東方キャラである霧雨魔理沙による独自研究という体裁で、東方紅魔郷~東方地霊殿までの登場キャラが使うスペルカードを紹介している。ただし、攻略本ではなく、また取り上げられていないスペカも存在する。全頁フルカラー。

ルールの無い世界では弾幕はナンセンスである

(本書冒頭より)

東方projectの公式関連書籍。正式名称は『The Grimoire of Marisa』。

pixiv上のタグとしてはカタカナ表記であるこちらが多く使用されている。

概要

2009年7月に一迅社より発行された書籍。

東方projectの登場キャラクター「霧雨魔理沙」が、同作中に存在する決闘ルール(及び掲載されているゲームシステム)である「スペルカード」について纏めた本という位置づけで、紅魔郷から地霊殿までに登場した多くのスペルカードを全頁フルカラーのスクリーンショット画像つきで解説している。

ただし、あくまで魔理沙視点からその弾幕がどう見えるかを解説しているだけであり、攻略方法が書かれているわけではない(ZUN曰く「攻略や設定資料といった疲れる有用っぽさを出来るだけ排除しました」)。

付録として新曲と既存曲のアレンジの計2曲とPC用の壁紙を収録したCDがついている。

魔理沙のコメント

スペカごとにコメントが付記されているが、上記の通り魔理沙の主観に基づき書かれている。

さらに、スペカの見た目などを解説すると同時に自分に真似できそうかどうかも考察しており(「参考度」という評価欄が大半のスペカに付けられている)、今までゲーム内で魔理沙が様々なキャラクターの弾幕をパクった弾幕を使っていたことを公式で暗に仄めかしている。

また、魔理沙の独自の観点から以下のようにスペカを分類している(ただし、全てをきっちり分類しているわけではない)。

分類名概要
演劇タイプ攻撃することよりも人に見せることに重点を置いたスペカ。分類条件としては主に攻撃相手がおらず一人の状態でも成立すること。(例:夢想天生パーフェクトフリーズなど)
演劇タイプ以外下記分類は全て演劇タイプ以外の分類である。
奴隷タイプ自分以外の何かに攻撃させるタイプ(自らの分身も含まれる模様)。この種のスペカについては「楽そう」という理由で魔理沙が研究中。妖精大戦争ではその実験作らしきスペカを披露している。(例:フォーオブアカインドゾンビフェアリー など)
ストレスタイプ相手の自由度を大きく下げるタイプ。さらに視覚型、移動型、複合型などに細分されるらしい。(例:夜雀の歌(視覚型)、手長足長さま(移動型)、生命遊戯-ライフゲーム-(複合型)、ポイズンブレス(神経毒型)など)
バグタイプ様々な色の弾幕をばら撒くタイプ。魔理沙がいうには弱い者が使うことが多いらしい(ただし、強い設定のキャラが使う場合もある)。(例:極彩颱風、金閣寺の一枚天井 など)
ドーピングタイプ自らの能力を高めて攻撃するタイプ。(例:ミッシングパープルパワー、飛翔韋駄天 など)
フラクタルタイプ弾幕が一定の形を形成しているタイプ。(例:一条戻り橋、芳華絢爛 など)

これ以外にも、定義が説明されてはいないが「寸止めタイプ」「道具使用タイプ」「連戦タイプ」「私自らタイプ」などの分類も見かけられる。また異なるタイプが複合しているスペカもある(例:博愛の仏蘭西人形→演劇奴隷タイプ、狐狗狸さんの契約→奴隷&ストレスタイプ など)。

書籍情報

  • 書籍名:The Grimoire of Marisa
  • 出版社:一迅社
  • 著者:ZUN
  • 発売日:2009年7月27日
  • ISBN:978-4-7580-1152-5

付録CD

PC用の壁紙データと下記の二曲が収録されている。

収録曲備考
1. 魔法使いの憂鬱ZUN書き下ろしの新曲
2. スプートニク幻夜西方project作品「秋霜玉」での4面道中曲のアレンジ版

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