野球部の歴代キャプテンが主人公となる。
正式名称は、墨谷第二中学校だが、作中では墨谷二中と呼ばれることが多い。
なお、アニメでは、硬毛の表札に縦書きで「墨谷第2中学校」と数陣も部分がアラビア数字での表記になっている.
歴代キャプテン
初代:谷口タカオ
青葉学院中学校から墨谷二中に転校。2軍選手だったことを言い出せずにいたが、大工を営む父の助言で猛特訓を重ねて実力をつけ、努力と熱意を見込まれてキャプテンを任される。最終成績は地区予選準優勝。
青葉との再戦(小説では地区予選決勝戦)で無理がたたって指に再起不能の重傷を負い、続編のプレイボールでは墨谷高校に進学後、一時期サッカー部に入るが、野球への情熱を捨てきれずに転部する。のちにキャプテンとなり、墨谷高校野球部を強豪校に躍進させた。
二代目:丸井(キャプテン・プレイボール)
谷口の一学年後輩。
チームのために人知れず影で努力を重ねる谷口を尊敬し、彼の影響を最も強く受けている。
谷口の引退後にキャプテンを任され、選抜野球大会出場校との練習試合提案や合宿などで実力向上に貢献した。
最高成績は地区大会優勝。
青葉学院を決勝戦で延長18回の死闘の末に制し、地区大会で優勝するが、この試合で殆どの選手が負傷し、全国大会に出場できる状態ではなくなったため、全国中学校野球大会は籍けんせざるを得なくなった。
(青葉学院との再試合戦で勝利し、全国制覇を成し遂げた谷口キャプテンの影響を受け、越境入学してまで墨谷二中の野球部に入部する生徒も居り、キャプテン就任当初は多くの新入部員で溢れかえるほど選手層が厚かったが、殆どの部員が選抜出場の全36校との練習試合全勝のための地獄の強化合宿に絶えきれずに脱落して退部したため、かつての弱小時代と同じく選手層の薄い部員数に陥ったことが全国大会を棄権する原因となった)
引退後は谷口を追って墨谷高校を受験するも不合格になったため、一旦は朝日高校に入学。
軟式野球部に入って練習を続けながら編入できる機会を待ち、その年の秋に墨谷高校に編入し、谷口のいる野球部(硬式)に入部した。
三代目:イガラシ
谷口の二学年後輩で、丸井の一学年後輩。
作中で数少ない天才肌の実力者で、当初は生意気な発言も多かったが、谷口や丸井の真摯な努力に動かされて精神的にも成長し、丸井の引退後にキャプテンを任される。
春の選抜大会出場とチーム全体の実力向上を急ぐあまり、授業以外のほとんどを練習に費やすスケジュールを強行して怪我人を出してしまいPTAを敵に回したばかりか特訓が新聞にも報じられてしまう。
それが元で春の選抜大会は辞退を余儀なくされたが、それらを乗り越えて実力をつけ、全国中学野球大会を制した。
四代目:近藤茂一
谷口の三学年後輩で、丸井の二学年後輩、イガラシの一学年後輩。
谷口の卒業と入れ替わりで墨谷ニ中に入学したため、谷口が応援で駆け付けた時に僅かに居合わせたのを除き、谷口との接点は無い。
関西の出身で、関西弁を話す。豪速球と強打を併せ持つ二刀流投手だが、当初は上下関係に疎く空気を読まない言動を取ることが多かったため、丸井から体罰を受けたりチームメイトを怒らせてしまうこともしばしばあった。しかし過酷な合宿を乗り切ったり怪我を承知でチームのために完投にこだわるなど、ここ1番の場面では根性を発揮するなど精神面でも成長を見せている。
イガラシの勇退後にキャプテンを引き継ぎ、アマチュア野球の経験者である父親の助言を元にチームの層を厚くする方針に転換。『2』からは自身の家庭教師になった墨谷高校サッカー部の元キャプテン・相木の助言を取り入れて、練習時間よりも密度や効率を上げる練習法を採用。それによって学習時間も確保し、試合と勉強の両方で成果を上げることができた(ただし、牧野を含めたチームメイトやOBである丸井からはそれまでの練習第一の方針から大きく転換したことで当初は批判を受けていた)。
先代
谷口の一学年先輩。
谷口が墨谷二中に編入し、野球部に入部した当時のキャプテン。
谷口が青葉学院から編入してきたというだけで有能な人材だと勘違いする部員たちの中でただ1人、谷口が補欠選手だったことを見抜く洞察力を持つ。
谷口が人知れず過酷な努力をしていることを知っており、その不屈の精神と努力することの大切さを知っている谷口の人柄と努力を評価し、谷口を次代のキャプテンに抜擢する。
谷口にとって恩人とも言える存在であり、谷口に大きな影響を与えた人物ではあるものの、谷口の選手としての成長とキャプテンシーの開花を描く過程として登場するゲストキャラであるため、氏名は設定されておらず、歴代キャプテンにも数えられていない。
(小説版では今井という姓が与えられている)