「やあ、どうも、細田友晴です。二年Ｃ組に在籍してます」
外見
唯一ジャイアン系の固太りタイプ。デフォの表情にオドオド感が全くない歴代でもっとも男臭い細田。新堂誠同様長袖で捲って半袖にしているように見える。
中の人はプログラマーだったが、この細田友晴のキャラが強烈で色々辛い思いもしたらしくダイエットを決意そのままアウトドア思考になり退社してしまったそうだ。
役者でもないゲーム社員が何故こんなにいい表情が出来るのか分からない。
PS版
歴代でもっともまんまるで大きいが清潔感はある。PS版は全員プロの子役を使ってはいるものの実際にクラスにいそうな雰囲気、なのに彼だけはCMや再現Vにいそうな隠しきれないプロ臭。
表情はオドオド可愛い系に路線変更。OPや恐怖画像だとちゃんと不気味な表情も出来るのにあざとい細田。CVは石田彰でヲタクの女子社員がキャアキャア言いながらキャスティングを決めたとか。
笑顔がとってもキュート。
性格
トイレと
友達にこだわる男
小心なのに好奇心は旺盛で怪奇現象に首を突っ込みがち。
優柔不断だが押しは強いので「友達だよね」と主人公も巻き込みがち。
霊感は強いがセンサーのみで対処は出来ず二人揃って酷い目に合いやすい。
見えてる地雷では無く人懐っこい温厚な好青年風でやたら第一印象はいい。
最初は強面でやや強引な面もある新堂誠よりもマトモに見えるかも知れない。
深く付き合わなければいい人なのだが粘着質な本性に気付いた時には遅いパターン。
周回すればする程嫌われやすい語り部でもある。隠しシナリオ2までやり込めば情が湧いてくる人もいるとかいないとか。
「悪いけど、死んでもらうよ。僕は僕を馬鹿にするヤツを許さない」「よくも僕を見捨てたな。君のこと友達だと思っていたのに」
どこかの誰かさんじゃないが冷たくしたり見捨てたりすると逆上して殺人も厭わない自宅まで殺りにくる。同じ死ぬなら美人の方がいい。
「嫌だ！ やっぱりやめてくれ！ 坂上君だけにしてくれ！！」「先生！ 先生！ 助けてください、人殺しなんです！！」
そのくせ自分はあっさり裏切る。
さっきから悪口しか書いてない気もするが『細田友晴』という当て付けのような名前を見ても分かる通り、「さあ嫌ってくれ叩け！」と公式が用意したヘイトタンクのようなキャラ。シリーズが進むにつれその扱いは悪くなる。
「あ、空いてますです」
数ある分岐の中にはハンサムな先輩にドギマギする害のない細田や
最後まで友達を守る選ばれし細田もいる。砂の中から針を探すより大変だが確かに存在はしている。
『僕の考えている細田友晴は本当に糸を引くようなねちっこさを兼ね備えており、聞いていて不快感を呼び寄せるどころか、その場にいるだけで寒気のする存在なのです。決して愛らしくて、どこか可愛らしい愛嬌のある人物ではありません。本当に話しているだけでイライラして、存在しているだけで吐き気がするような人物が細田友晴の本質だと思っています』
ただそのような細田は細田のなり損ないホラー的にダメな細田なのだ。
PS版
基本は変わっていない。語り部女には甘い問題もやや男主人公優勢だが福沢玲子同様男女平等。
「細田さんて女っぽいところがあるからなぁ。手でも握られたらどうしよう……」のわりに稀に気骨のある台詞を吐いていたのが修正された。甘えたな台詞も追加され子供ぽい印象に。
SFC
「いや、いいんだよ。僕たちのことを心配してくれたんだろ。でも、僕たちの心配はいいから自分の心配をしなよ。そんなに心配しないで。誰も死にはしないよ。それじゃあね」
PS
「いや、いいよ。僕たちのことを心配してくれたんだよね。もう、みんな友達だしなあ。そんな顔をしないでよ。誰も死なないって。それじゃ、また今度ね」
追加
「……家に帰りたいよぉ。ご飯が食べたいよぉ。ママの作ったご飯が食べたいよぉ……」
話の傾向
学校怪談では人気の高いトイレの怪談オンリー。
『花子さん』のような王道系、『トイレに行かない男』のような異色系、『動物霊』のようなグロい系、『トイレツアー』『黒木先生』のような体験型とネタ切れ知らずのバリエーション。
岩下明美と並んで語ってる本人も怖く荒井昭二以上に人外率も高い。
キャラ萌えではなく純粋にホラーゲーを楽しみたい人にはとっても頼もしい語り部。
バットエンドも最多。一人晦をしている。
PS版
追加シナリオがあまり怖くないのはともかく『焼けとろけた細田』と腹の立つ笑顔を失ったのは痛い。
交友関係
「細田？ 細田なら、トイレじゃねーのか？ あいつ、いっつもトイレにいっからよぉ。トイレを捜してみな！ ぎゃはははは……」
「僕に霊感があるっていうのを知って、クラスの女子が相談に来たんだよ。何か悪い霊がいるかもしれないから、調べてほしいって頼まれた」
カースト下位ながらも女子グループに頼られる程度の好感度はある絶妙な立ち位置。
「僕は、仲のよかった連中が誰も見当たらなくてね。何人かは、この高校を一緒に受けに来ているはずなんだけど、なんせ広いから」
「あいつ、無遅刻無欠席が自慢だったのになあ」
「中野が、その後どうしたかって？ さあ、再試験はいっしょに受けたんだけど。気の弱そうなヤツだったから、怖くて来られなかったのかもしれないなあ」
「津田君の場合は、虫が嫌いっていっても、逃げ出すようなタイプだった。虫を殺すどころか、近づくこともできないタイプだったよ。津田君は、食が細くてね。いつも、まずそうに食べるんだよ。仕方なく、無理して食べているようだったよ」
人の多い学校は婚カツならぬ友カツには持ってこいなのか皆勤賞。
一人でトイレに行けないような気弱でおっとりした友人が多い。
断れず嫌々付き合っているようにも見えないので、細田の図々しさを引っ張ってくれる面倒見のいい人と感じているのかも知れない。
「細田さんて、はっきりいって太っているんだ。そんな彼と、こんな密室に入ったら僕はどうすればいいんだ」
「うう、密着する……最低な気分だ。僕は、太っている人が嫌いだ。細田さんも、僕の抱いているイメージと同じものを持っている。なにかこう、脂肪が不完全燃焼しているようなすえた匂いがするのだ。トイレの匂いと混ざりあって、なんともいえない匂いを作り出している」
「福沢(新堂)さんが、横から口を出した。やった、細田さんと入らなくてもいいんだ」
「その時、細田さんがつまずいた。こともあろうか、彼は僕の方に倒れてくる。彼は、全体重を僕に乗せてきた。だから、太っている人は嫌いだ」
「太っていてよくわからないが、彼の目は遠くを見ているようだ」
「細田さんは、不安そうに僕に寄り掛かり、僕の腕をしっかりとつかんでいる。
なんだよ、この人。気持ちが悪いなあ」
「そういって細田さんは、僕に体を密着させてくる。腰の辺りに何かが当たって、気持ちが悪い」
「（げっ、きもちわりー)
「個室じゃなくても、トイレには誰もいないからいいじゃないですか」
僕はこの状況から逃げ出したかった」
「なんだかこの人、生理的に受け付けないから、とことんからかってやれ」
一見気弱そうに見える主人公の坂上修一や倉田恵美の事も「僕達は似ている」との事で好きなようだが、実は気が強く極度の肥満嫌いなのでえらい勘違いである(女主人公の方が若干肥満に優しくなる)
「……福沢さん、そんなこといわないで。君は、神田なんて男のこと好きなっちゃいけないんだから。君は、僕の女神様なんだから。僕はね別に福沢さんとつき合いたいとかそういうことをいってるんじゃないんだよ。見てるだけでいいんだから。遠くから、君のことを見て想像するだけで幸せなんだからさあ」
「じゃあ、みなさんさようなら。僕は、福沢さんを送りますね」「えっ、あ、ありがと。だけど私、今日一人じゃないの。友達が待ってるから」
福沢のような元気な可愛い系がタイプのようだ。
歳上の美人は興味無いのかと思えばPS版では岩下を女子トイレで殺害する変質者的なEDもある。あの思わずぞわっとする気持ち悪い嫌な話は由香里姉さんのライターだろう多分。
ユーザーが喜ばないと判断したのか女主人公の倉田はそこまで刺さっていないよう(友達としては大好き)
小説版
「僕には友達がいません。あ、今は坂上君が友達ですよね。それに身体を動かすのが苦手でしょ。おまけに、実をいうと勉強も苦手で。運動もできない、勉強もできない、気の利いた冗談もいえない。だから友達ができないのかもしれませんね」
虐められっ子までカーストが落ちてしまった。トイレに行かせて貰えない等かなりハードな虐めである。
そのせいか怖いまでにポジティブだったのが気弱で卑屈になってしまった。
『最初から細田の異常性を全面に押し出した。それにともない多少の性格変更を行ったのだ』
この性格変更は、周回の出来ない小説では人懐っこい好青年のまま終わり粘着質な本性を見せられないからという理由のようだ。
どちらが怖いかは意見がわかれた。
「ゲームより鬱陶しい！ イライラする！」とか「こんなに弱いなら『友達だよね』攻撃が断れるから怖くない」とか、あまりにも凄惨なイジメなのでひたすら同情する人もいた。
四八(仮)版
過去作に比べるとそこまで太っていない。背も高くなく細田界の小柄。
香川で一人暮らしをしており、ハート柄のパジャマを着て布団に一年引きこもっている。
四つもエンドがあるのに生存エンドが一つもない。
気のいい兄ちゃんタイプの歳上の幼なじみがいるのが救いか。なんと五年も会っていないのに宮崎から香川までお見舞いに来てくれる。
「君に会いたい一心で、貯金はたいて千葉の君の所まで、会いに来たんだよ」
「水洗トイレの便器から、細田さんの顔が浮かび上がっていた。大量の水が勢いよく便器から溢れ出し、その勢いに乗って細田さんは便器の中からずるずると這い出してくる」
『今日はいきなり訪ねちゃってごめ＞＜坂上君、ハズカシスだったんだおね(´∀｀*)だから僕から逃げたりなんかしたんでそ？おk、僕は君がシャイだという事は理解したけど、今度来た時は逃げちゃダメだぉ？だって、僕たち、親友だろ？』
トイレ瞬間移動が使える。ろくろ首にもなれる。
他の語り部が軒並みSFCな言動だったが、人外率が高く無駄にポジティブな旧作とアパシーの『女子に相談されなさそう』が合わさった最強の細田になって帰ってきた。
出てくる話のどれもが怖い上に学怖キャラの中でもトップクラスに画像が多いので扱いは悪くないのかも知れない。
原作者の飯島健男氏曰く『アンチにムカついたから2chネタも入れるよ(笑)』との事。そこで細田に白羽の矢が立ったのだろう。
四八の没シナリオに収録されている『学怖inよんはち』はSFCそのまんまなシナリオに一つか二つ新ルートが追加されているだけなのだが、彼だけほぼ全てのセリフが書き直されている気合いの入れよう。
「ええと、次でもう終わっちゃうね……細田さんだっけ。あの人、気のせいかも知れないけど、会ったときからずっとこっちを見てるような気がするんだよね……」
「僕の話が一番最後かあ。何かドキドキしちゃうね。でも、七人目って来るのかな？ もし来なかったら、坂上君がしゃべってよ。それじゃあ、話す前にきちんと自己紹介をしておこうかな、うふふ」
アパシー版
アパシー版プロフィール
8月1日獅子座O型
身長172㎝体重103㎏
好き/嫌いな食べ物
ローストンカツ定食大盛り/キャベツ、煮魚
外見
時は2006年美男美女になって帰ってきた語り部達。
そして我等が細田友晴
『もっと可愛いデブにして～と言われて四八版細田さんな感じに』
可愛くしてこれというのが絶望的である。芳ゐ氏の耽美な作風と汚い細田の相性は最悪だったのかも知れない。
両角氏→慶氏と実写には僅かに合った愛嬌を段々と取り戻していった。
性格
「インコとかオウムに、言葉を覚えさせたら楽しいだろうなあ。一人でも退屈しないで済みますよね、きっと。鳥って可愛いから、ついつい握り潰したくなってしまうんですよぉ。うふうふ」
卑屈でいじめられっ子な小説版がベースになっている。『うふうふ』という口癖が加わり生理的嫌悪感アップ。
そのせいか語り部からも『デブ』『ブタ』とよく弄られている。
荒井昭二同様アニメやゲームが好きなヲタクキャラになった漫画家志望。互いに数年後系の作品だと将来のニート率も高い。人気だけは天と地の差がある。
旧作細田の『ポジティブで図々しく空気読まない』が初期アパシーで人気だった『綾小路行人』の相方の『大ちゃん』と被ってしまうのもあったのかも知れない。
基本的に扱いは悪いと思って問題ない。むしろ悪いのが彼の仕事なのだ。
語り部/新聞部/早苗ちゃんが登場するオールスター作品(パペットショウ)で彼だけハブられたなんて事もある。
扱いを良くしたらしたで他のキャラの出番が来る前にコミカライズ(殺人クラブリベンジ)が打ち切りになってしまいファンから戦犯扱いされてしまう。
姉妹サークルの18禁BL/乙女ゲー(まぜこい)で一人だけハブられたのも学怖ファンの笑いを誘った。
比較的扱いがいいのは『学恋シリーズのグッドエンド』だろうか。『七不思議の集会系』ならキモキャラも輝く。
ついにイケメンの友達を手に入れた細田。
二次創作の細田友晴
アパシー前から集合絵では「シンプルに嫌い」「デブキャラが難しくて描けない」「太っていてスペースが無い」という理由でトイレに行っている事が多い。
人には適材適所があるのでこのパターンは当然トイレに行かなければならない「悪いね細田くん。この絵はカッコマン専用なんだ」
細田out日野in「六人目は俺だ。待たせて悪かったな坂上」
普段まともな人がふざけるのが一番面白いからかネタ絵ですら戦力外通告をくらう事も。
太っていて端に置くと見切れるという利点を活かし名だたるメンバーでセンターを飾る幸運の細田もいる。
他の人外なルートがある語り部たちに比べて、正体不明の化け物度が高い、いわば怖キャラであり、恐怖を紛らわせるためか、ネタで弄り倒されたりしやすい。（ネタにしやすい特徴を持っているからとも言えるが）
わざわざ細田を描こうという人達なので力作が多い。
世間での扱いに嘆き「俺が守ってやるからな」「私だけが友晴の良さを分かっているのよ」的な愛に溢れた作品。各作品に一つか二つある綺麗な細田を採用している。
関連イラスト
