概要
『晦-つきこもり』とは、1996年3月1日にバンプレストより発売され、2012年6月5日にはWiiのバーチャルコンソールで配信中のサウンドノベル形式のホラーアドベンチャーゲームである。
制作はパンドラボックス。
ゲーム学校であった怖い話の姉妹作。
六人の語り部から一づつ話を聞いていくシステム。
姉妹作である学校であった怖い話の七不思議システムを継承している。
製作スタッフも学怖とほぼ同じな為、ファンならニヤリとする人物なども登場する。
ストーリー
高校入学を控えた主人公が、春休みに祖母の七回忌で親戚と一堂に会する。
親しい親戚たちと語り合ううちに、
主人公のいとこである真田泰明が「七回忌の晩、怖い話をし合うと死者が蘇る」と言い始め、
「開かずの間」と呼ばれる部屋に集まった一同で怖い話をすることになる。
登場人物
主要登場人物
主人公。名前は変更可能。4月に女子校に入学を迎える中学三年生。従兄弟の泰明に憧れているが、
いつもからかってくる従兄弟の良夫を嫌っている。基本的に常識人だが、選択次第では異常な一面を見せることがある。
葉子の義理の伯母で本家長男の嫁であり、一人息子に良夫がいる。職場は専業主婦。主に地域にまつわる伝統文化に関する昔話をすることが多い。基本的におおらかで器量の広い女性だが、話の進行によっては溺愛する息子良夫のために手段を選ばない冷酷な一面を見せる。
葉子の従兄弟であり、和子の一人息子。小学六年生で生意気盛り。学校七不思議など子供ならではの怪談話が多い。生意気な性格から葉子から嫌われているが、そこまで険悪ではない模様。
葉子の従兄弟であり、彼女からとても憧れている。職業はTVプロデューサー。TV関連もしくは当時の最新技術に関して話すことが多い。シナリオによって性格の変化が最も激しい人物。
葉子の遠縁の親戚。職業は冒険家だが、周囲からはフリーターと揶揄されている。「ガハハ」と笑う豪快な性格。山や自然をこよなく愛しており、仲間を連れて日々旅に出ている。彼は旅に出た時に体験した怖い話をすることが多い。進行によっては意外な一面が明かされるが、豹変することはほとんどないため割とマトモな人物である。
葉子の遠縁の親戚。自称花嫁修業中のフリーター。葉子とは歳が近いためか妹のように可愛がっている。主に自身が経験した危険なアルバイトに関して話すことが多い。明るい性格だが、自己中心的な一面があり、気に入らない回答をすると怒り出して話を止めることがある。また、残酷な話を平然とすることも多い。
葉子の遠縁の親戚。職業は看護師(作中における当時の表記は看護婦)。看護婦であるためか病院に関する怖い話をすることが多い。自身が看護婦であることに誇りを持っており、看護する仕事の向き合い方を徹底的に考えるなど一見しっかりした女性だが、話を進めるにつれ次第に歪んだ本性を見せる様になる。作中の語り手の中では一番の危険人物とされている。
葉子の遠縁の親戚。一人だけ到着が遅れているが、必ず7話目に登場するわけではない。そのため、進み方によっては全く登場しないことも。
正体不明の謎の人物。作中では様々な職業で登場する。中には人として登場しないことも…。前作と同じスタッフが演じている。
サブキャラクター
和子が話すシナリオに登場する謎の女子高校生。一見普通の女子高校生だが、彼女に関わった人物は碌な目に遭っていない。
- ピンクさん
良夫の話す学校七不思議のうちの一つ。学校の校門に現れる謎の老婆であり、質問に正しく答えると好きな宝石が貰えるが、間違えた回答をすると殺されるという恐ろしい話。
関連作品について
本作は学校であった怖い話を手掛けた飯島健男(現・飯島多紀哉)氏のプロデュース作品であり、同氏は基本設定やオープンニングテキストのみを手掛けている。
外部出演など
学校であった怖い話のリブート作品である鳴神学園七不思議にて本作のシナリオが一部リライトされる形で収録されており、ゲストキャラとしてヒナキちゃん・山崎哲夫・藤村正美が出演している。
庚申講の夜に
飯島氏が晦を新たに手掛けるのなら、という仮定の下『庚申講の夜に』というタイトルの構想が語られたことがあり、鳴神学園七不思議においてシナリオが収録される形で実現している。