晦-つきこもり
語り部の一人で、主人公・前田葉子の父方の従弟。
主人公と苗字が同じのため、デフォルトネームの変更に合わせて変化する。
小学六年生であり、ゲーム中では縞模様のパジャマを着用。
前田和子の息子。
葉子のことをしきりにからかっており、少々嫌われている。
その態度は淡い想いの裏返しであり、随所で彼女への好意を覗かせる。
語る話やゲーム中の扱いについて
子どもならではの視点の怖い話を語る。
レパートリーが多く、一人で七不思議を話すシナリオもある。
年齢特有の素直さや生意気さの二面性を持っており、
選択肢への反応もそれを反映したものとなっている。
傾向として良夫に絡むエンディングが何かと多く、
場合によっては葉子との関係が変化する。
その想いの受け取り方は展開によって大きく異なっている。
隠しシナリオで前田家の闇が垣間見えるものがあり、
母親の和子とそれぞれ対となる形の特殊シナリオが存在。
良夫の性格もそれに合わせて他では見られないものになる。
その中でも葉子に対する感情は一貫しており、ひと味違った彼の顔を見ることができる。
対人関係
葉子には前述のとおり惚れているため、微笑ましいやり取りも多い。
彼女が憧れる泰明へ嫉妬心を昂らせることもあり、
バッドエンドの引き金になることもある。
母親である和子からは口うるさくされつつも溺愛されており、
高齢出産で生まれた経緯などもあって、良夫の身に危険が生じると大変なことになる。
風間望と遭遇した際には、不審に思いつつも彼を模したぬいぐるみ等を売りつけられたりしている。
恋の行方
葉子とは前述のとおり様々な展開が用意されている。
基本的には嫌われているので、葉子の内心で『親戚とは思いたくない』『バカ』だの自業自得とはいえ酷いことを思われているが、良夫の想いが届くこともある。
ちなみに『怖い話が中断される』ことから、そのほとんどはバッドエンド扱い。
中にはこれがハッピーエンドで良いのではないかと思われるものもある。
作中の描写
良夫の葉子への態度はいわゆるツンデレ。
普段のお返しで葉子が良夫をからかった場合、顔を真っ赤にしてふくれっ面になりぶつぶつと「人の気も知らないで」とぼやく場面がある。
とある女子の話題で「その子のことが好きだったんじゃないか」という選択肢を選ぶと強く否定し「同い年の女子なんて嫌いだ」と述べることもある。
その他、葉子の危機に際して真剣にかばうシーンもある。
明るい結末
恐らく結婚したであろうことが匂わされるエンディングがある。
うち一つは少し不思議な終わり方なのでどういうことかは謎な感じだが。
最も甘い結末は、あるシナリオにおける一見するとジョーク系の選択肢である『良夫への愛の告白』を選ぶことで見られる。突拍子のない発言だが、当の良夫は真っ赤になり、生意気な口調ながら非常に嬉しそうな反応を見ることができる。その後は……。
暗い結末
良夫が泰明への嫉妬・怒りから凶行に走る展開、
何かに取り憑かれた良夫が葉子を誘うバッドエンドなどがある。
ちなみに前述のジョーク選択肢、『泰明への愛を告白する』という方を選ぶと良夫に茶化されるが、生意気ながらも本音を伝える可愛らしい姿を見ることもできる。ただし結末はとんでもないことになるが……。
その他隠しシナリオでは大人びた良夫の姿を見ることもできる。
普段は『葉子ネエ』と呼ぶが『葉子』と呼ぶ場面も。
選択肢を誤ると監禁されることもあり、やや暗い展開ながらも良夫の葉子への感情が別の意味で際立っているとも言える。
ちなみに良夫の葉子への好意は一貫としているが、猟奇的なバッドエンド等ではその限りではない。
その他
良夫が葉子に『あること』をする場面は作中でも印象深いシーンとなっている。自分の気持ちを伝えつつもなかなか気づいてもらえないところが良夫らしく、後々になって様々な感情が溢れて来る場面でもある。