怖い話を聞いているだけなのに
何かおかしい……。
概要
『鳴神学園七不思議』とは、mebiusが開発するNintendo Switch用ソフトである。正式名称は『アパシー 鳴神学園七不思議』。
本作は、『学校であった怖い話』および、アパシー版『学校であった怖い話』を踏襲しつつ、新たに多数のエンディングや新規シナリオが追加された新作。
総エンディング数は650以上、登場キャラクターは約120名。
全文章量は約280万文字。そのうち新規シナリオと新規分岐は約100万文字(スーパーファミコン版『学校であった怖い話』とほぼ同じ文字数)を占める。更に既存シナリオもほとんど加筆修正が入っており、一切修正無しのテキストは50万文字ほど。
スタッフ
リブート
今作は原作の飯島氏からYouTubeの公式生放送やTwitterなどで度々「リブート版」であると説明されている。
リブートとは、再起動・1から新しく作り直す作品ということで、主にはスーパーファミコン版『学校であった怖い話』や、同人で展開した『特別編』に収録されたシナリオが大幅なリライトを伴い収録されている。他にも『晦-つきこもり』・『ドラマCD』・『極』・『小学怖』などからも一部のシナリオが引用されている。
リブートにあたり、年代や各キャラクターの設定が見直されている。
時代は「現代」で統一され、語り部を含め登場キャラクターは皆スマートフォンを持つのが当たり前となった。
また本作より鳴神学園の所在地が茨城県水戸市に設定された(これまでは千葉県松戸市だった)。
一部の語られキャラクターは名前の変更や統合があった他、学年設定が変更になった人物もいる。
分かりやすい例では、「絶対トイレに行かない男」の竹内清が三年生で在学中に変更されている(スーパーファミコン版では細田友晴と二つ違いのため、主人公が入学する年には卒業している)。
おそらくはシナリオ展開の幅を広げるためと考えられる。
更に『鳴神学園都市伝説探偵局』や『2008』、『小学怖』などの時代の異なるキャラクターも同時期に鳴神学園に在籍している(飯島氏Twitterより)。
※本作では実際に本人たちが表立っては登場せず、噂に上るという形で言及がある。また、一部の店舗特典の小説でその姿を見ることができる。
と、ここまでは細かな設定の変更の違いだが、本作がリメイクでも続編でもない、「リブート」と言われる最大の理由は、実際にゲームを何周か遊ぶことで分かってくる。
それは実に、語り部と語られキャラクターの境界線の撤廃である(公式生放送より)。
一言でいえば、語られキャラクターが生きている。
これまでの作品では、語られキャラクターはあくまでその語り部の話の中だけに登場する人物だった。
ところが今作は、その語られキャラクターにも普段の日常があり、ゲーム内の至る所で目にすることができる。周回すればするほど、キャラクターの意外な接点を発見したり、全く思わぬ一面に出くわすことになる。語り部を含めた120名を超えるキャラクターが複雑に絡み合うことで、予期せぬ方向へ話が膨らんでいく。
遊べば遊ぶほど、『学校であった怖い話』とは全く違うゲーム体験が味わえることを目指した意欲作である。
そのため、約120名のキャラクター全てに詳細なプロフィールが付くこととなった。
ゲーム内で新しいキャラクターと出会う度に「キャラクター図鑑」が埋まっていき、ここでもその人物の思わぬ一面を知ることができる。
またユーザーからの多数の要望に応え、更に詳細なプロフィールを掲載した書籍「鳴神学園生徒名簿」が発売した。
登場キャラクター
※収録シナリオ微ネタバレ注意
新聞部
一年E組。本作の主人公。
怖い話は大嫌いにもかかわらず、半ば強引に七不思議の集会の聞き役に抜擢されてしまう。
性格は控えめでおとなしいが、選択を迫られる場面では途端に驚くべき行動を取ることも。
何をやっても平均的だが、自身を可愛い系の顔だと自負している節がある。
実は、ある秘密を抱えている。
三年F組。新聞部副部長。
七不思議の集会を企画した張本人で、なぜか異様に坂上を聞き役に推している。
部内では優柔不断な朝比奈部長の良きサポート役で、後輩の面倒見もよく頼りにされている。
彼の呼んだ語り部は七不思議の集会なのに六人しかおらず、七人目本人の問題なケースもあるが、単純に呼び忘れていることも多い。
日野自身が七人目として来ることもあるが、その場合大抵はろくでもないことを考えていたりする。実は腹黒い。
一年I組。坂上と同じ新聞部一年生。
野心家で、七不思議の集会の聞き役をやりたがるも、却下されてしまう。
日野の頑なな態度に不満たらたらな彼女は、それならと今度は語り部に立候補する。
そこで今作では本番の七不思議の集会の前にチュートリアルとして倉田の怖い話を聞くことができる。
倉田の話は新聞部のミーティング内で行われるため、最後には日野や朝比奈の批評を聞くことができ、いつもの集会とは違った雰囲気を味わえる。
稀代の妄想家で、自分の妄想を現実に持ち込むことも多々ある困ったちゃん。
三年B組。新聞部部長。
作中で唯一といっていいほどの常識人。個性豊かなメンバーに振り回されて、いつも尻拭いをさせられている。
過激なジャーナリズムを振りかざす日野や倉田の宥め役だが、あまり相手にされていない。もっと平和な記事が書きたい朝比奈に共感してくれるのは坂上だけだ。
優柔不断でマイナス思考。いつも困ったような笑顔を浮かべている。
ゲーム内では新聞部と関係ない思わぬ場所で出会うことも多い。
語り部
三年D組。ボクシング部キャプテン。
喧嘩っ早いところもあり、考えるよりも先に手が出てしまうタイプ。
今作では語りのレパートリーに部活動の話題が多く、自身も所属するボクシング部、王道な野球部やサッカー部、少し物珍しいパフェ同好会やバイク愛好会など、バリエーション豊かに取り揃えている。
物理で殴れる怪異なら拳で撃退できるため頼りになるが、自身の命惜しさに最悪なムーブをかますこともしばしば。
パフェが好きで、柴犬にはメロメロ。
二年B組。
根暗で引きこもりだが、学校が嫌いなわけではなく、気が向けば学校に行っている。
知識欲が人一倍強く、それを満たすためなら自ら危険に足を踏み入れることも厭わない。
今作では一年前の夏休みに体験した奇妙なアルバイトの話題を中心に、個性豊かな荒井フレンズとの交友が多く語られる。
一年生の時は運動部に所属していたとの言及があることも多く、一ヶ月間の過酷な労働にも耐えられるガッツと体力がある。
仲間外れは耐えられないのか、集会メンバー全員がはっちゃけるような場面では彼も渋々ノッてくれる。
一年G組。ダンス部所属。
いつも明るく元気いっぱいの女子高生。
しかし本来の喜怒哀楽の感情は欠落しており、その笑顔は彼女が生きていくための作り物。
猫が嫌い。
今作では語りの冒頭からいきなり宗教の話を始めるが、話題を変えさせる選択肢も数多く用意されており、全てのリクエスト(無茶ぶり)に応えてくれる屈指の語り部力(ちから)を見せてくれる。
クラスメイトも個性派揃いで、話の中心となる子の数がやたらと多い。
三年H組。
鳴神学園のスーパースター……を自称する謎めいた男。
その信念に基づきオニャノコ(今作の風間がやたらと言う)にスキンシップを図るも、いつも避けられている。
「お金は払うものではなく払わせるもの」がモットー。
何を考えているのか、どこまで本気なのか分からず、場合によってはその正体は宇宙人だったり地底人だったりエスパーだったり頭の変な人だったりする。
怖い話をしないのではなく、怖い話ができないのかもしれない。
三年A組。演劇部部長。
無表情で一見冷たくも見えるが、意外と後輩の面倒見は良い。そのため部内では慕われており、岩下に憧れて入部してくる女子生徒もいるほど。
ただし嘘と裏切りは大嫌いで、その制裁は容赦ない。岩下の質問に矛盾した答えや不誠実な態度を返せば、たちまち機嫌を損ねるか、最悪死ぬ。
集会では岩下版「飴玉ばあさん」を始め、どこかで歯車が狂ってしまった人間模様を好んで語ってくれる。
日々のストレス発散にEチューバー(Vtuberのようなもの)として活動しているという噂もある。
二年C組。
トイレを愛しトイレに愛される便器マスター。
ただしトイレに入り浸るのはクラスメイトの執拗ないじめから逃れるためという説もある。
坂上を気に入り、親友だと思っている。好意的に接すれば頼りになることもあるが、むしろ暴走することの方が多いかもしれない。
友人は少ない。稀にできる友人と呼べる存在は裏に何か事情を抱えていることも多く、怖い話の種となっている。
テストの点数は悪いが地頭は悪くなく、のめり込めるものがあると能力を発揮できるタイプ。
カレーが大好き。
一年生
- 蜜田真奈美
一年G組。
G組の全員を巻き込むシャンプー騒動を引き起こした張本人。
ワールド・ハッピー&ピース・カンパニーという組織に所属しており、サジタリウスという虫を使って作り出した人間の吐しゃ物を、頭やスタイルの良くなるシャンプーだと謳いクラスメイトに飲ませている。
ただ、福沢だけは特別な存在だと捉え、仲間に勧誘する。
本性を現さず、G組メンバーと友人関係を築いていることもあるが、その場合もシャンプーを飲ませる機会を虎視眈々と狙っていると思われる。
- 野沢知美
一年G組。
クラスで抜きん出た成績を収める秀才で、それは連日の塾通いや家庭教師による賜物。
しかし蜜田がクラスに持ち込んだ飲むだけで頭の良くなるシャンプーのために、一気に成績を落としてしまう。
そうでなくともクラス内に勉強もスポーツも完璧な超人が現れたりと、なかなか報われない。
読書が趣味で図書室によく出入りしており、そこではクラスの垣根を越えての出会いも多い。
- 染谷洋子
一年G組。
福沢の友人の一人で、自称・霊感少女。
占い同好会に所属しており、いつも物騒な予言をしているが、当たったためしがない。
クラスメイトを驚かせるためにとんでもない物を持ち出してくるなど、かなり人騒がせ。
自ら危険なところに突っ込んでいく猪突猛進型で、一緒にいる浦部をいつもヒヤヒヤさせている。
元木早苗は染谷に霊感がないことは気付いているが、さして気に留めていない。
- 浦部美緒
一年G組。
福沢の友人の一人。
一年生ながら女子サッカー部のレギュラーで、体格も度胸も恵まれている。
そこを福沢に買われ、旧校舎の十三階段検証にボディーガードとして駆り出されることになる。
当初は「幽霊なんてぶっ飛ばす!」と息巻いていたが、実は大の怖がりで、旧校舎ではほとんど使えない子と化してしまう。
それでも根性を見せることも。
一年G組。オカルト同好会所属。
福沢の友人の一人。
霊媒師一族の正統後継者で、ずば抜けた霊能力を持つ。
体内には無数のご先祖様が棲んでおり、度々本人の意思と関係なくエクトプラズム化して現れる。
そのため周囲はドン引き、友達も少ない。数少ない友人が福沢・染谷・浦部たちである。
性格は天然系でおっとりしており、良い子。
- 美津見志保
一年G組。放送部。
取り立てて美人ではない、至って平凡な女子生徒だが、クラスで絶大な女子人気を誇る八重樫彰と付き合っている。
実は悪魔と関係があり、彼女自身が悪魔だったり、悪魔と契約していたりと様々な噂があるが、真実は定かではない。
中山真美華は美津見の正体を感じ取っており、興味を持っている。
染谷洋子の悪戯の標的になりやすく、彼女と絡む際はツッコミ担当。
- 剣持京華
一年J組。
記念日に異常な拘りを持つ、通称「記念日ちゃん」。
倉田恵美などの親しい友人からは「キョンちゃん」とも呼ばれている。
究極の気配りと常に潤んだ涙目で男を虜にさせるが、付き合ったが最後、その男に待ち受けるのは破滅のみである。
すべての男子を自分の理想の枠に嵌めるためにあらゆる手段を使い、飽きれば捨てる。
家ではワニを飼っているらしく、最近はサメも飼い始めた。
二年生
- 赤川哲也
二年B組。
荒井フレンズの一人で、あらゆるジャンルのゲームに精通しているゲーマー。
特にパズルやシミュレーションといった思考型ゲームが得意。
荒井とはゲームが原因のトラブルで何度も絶縁状態に陥っているらしいが、今作では周りのメンツと比較するとかなり常識人寄りな立ち位置で、友達思い。
ポテチは専用のマイ箸で食べるタイプ。
- 袖山勝
二年B組。
荒井フレンズの一人。
親の勧めで一年生の時はサッカー部に所属していたが、長くは続かなかった。
個性的な荒井の友人たちの中では特に秀でた才能があるわけではないが、おとなしく純粋な性格が荒井の共感を呼んだようだ。
サッカー部の合宿や、親戚の住む「いみぐい村」の奇祭など、彼の一年生の夏は波乱に満ちている。
それらを無事に越えた後は将棋部に入ったと思われる。
- 時田安男
二年B組。
荒井フレンズの一人で、映画を語らせれば彼の右に出る者はいないシネマディクト。
その情熱は自身でも映画を作りたいと映画研究会を立ち上げるほど。
常に映画の撮影のことを考えていて、常にカメラを回している。
隠し撮りの常習犯で、彼の周囲の人間は撮られていると思ったほうがいい。
映画以外のことはポンコツ説が浮上している。
二年B組。
荒井フレンズの一人で、天才モデラー。
その腕前はまさに神の領域で、荒井には崇拝に近い感情を持たれているが、いかんせん人類には早すぎた。
荒井を唯一の理解者だと認めている。
荒井が一年の五月に転校してきて、早々に行方をくらますのだが、今作では思わぬ場所で再会を果たすこととなる。
- 中村晃久
二年B組。
荒井の親友を自称しているが、一般的には荒井フレンズに数えない。
自分は皆に慕われていると勘違いし、いろいろと世話を焼いているが、別に誰も相手にしていない。
どう見ても可哀想な人なのだが、本人の幸福感は高いのでたちが悪い。
鳴神学園中の生徒に美味い話があるとブラックなバイトを斡旋し、高額な仲介料を受け取っているとの噂がある。
- 姫乃
二年B組。
荒井が一年の夏休みに通った進学塾で出会った謎多き人物。
子供の頃からよく物を失くしていたらしく、持ち物には全て名前を書く癖がある。
実は以前に屋上から飛び降りようとしていたところに荒井が偶然居合わせ、彼の言葉に助けられている。
それ以来、荒井が大好きで、彼を独占しようと執拗なストーカー行為に励んでいる。
病気で家を出られない双子の妹がいるらしい。
- 吉川虎之助
二年C組。
柄が悪く、いつも同組の細田をいじめの標的にしている。
星野とつるんで学校の至るところで悪さをする典型的な不良。
ただしここは鳴神学園。手を出してはいけない相手に突っかかってしまうことも多い。
実は高校デビューで、おばあちゃん子。
- 星野元風
二年C組。
いつも吉川とつるんで細田をいじめている不良。
一応サッカー部に所属しているが、最近はほとんど顔を出していない。
不良らしく威勢はいいが、やはり本物の狂気を孕んだ人間には勝てないらしい。
中学時代は周辺の中学のみならず高校生からも、「爆切れのスターウインド」と呼ばれ恐れられていた。
最近は少し丸くなったようだ。
二年C組。
あらゆる物事の絶妙なタイミングを推し量る能力を持つ男。
その能力のためにあまり他人と関わりを持たずにいた。
同じく友人の少ない細田に共感し、トイレに行くタイミングが掴めず困っていた細田を彼が助けたことから、二人は友達になる。
また別の世界線ではクラスの人気者になっていることもある。その場合は高田・川辺と一緒にいることが多い。
- 高田護
二年C組。
クラスで一二を争う秀才であり、いつも勉強している。
昨日はテレビを見てしまって勉強できなかったと言いながら勉強しているタイプ。
同組の細田のことは見下しており、近寄ろうともしない。が、パラレルワールドの彼とはライバル関係で、よく一緒に図書館で勉強していたようだ。
効率的な人生を心掛けており、勉強もやりつつ、流行りのものも倍速で視聴したりして情報収集している。そのため人付き合いも良い。
天体観測が趣味。
- 川辺志道
二年C組。
クラス一のお調子者で、C組のお笑い担当。
いつも他人を笑わせることを考えていて、とにかくツッコむ。
部活動でもチームのムードメーカーになれる存在で、先輩にも可愛がられている。
しかし場の空気に関係なく笑いを忘れないため、クラスメイトの顰蹙を買うことも多く、先生によく叱られている。
両親が厳しく、休日に友人と遊んだりすることができない。学校ではその反動が表れている。
- 中山真美華
二年C組。黒魔術研究会所属。
黒魔術が大好きで、将来は魔女になるか悪魔信仰に専念するかで悩んでいる。
鳴神学園で引き起こる怪現象のいくつかは彼女が原因の場合も多い。
人体実験が大好きで、いつも実験体を探しており、同組の細田を密かに狙っている。
悪魔を呼び出せる部長の綾小路行人のことを誰よりも尊敬しており、常に暴走している彼女も綾小路の言うことなら聞く。
いずれは彼のお嫁さんになりたいと思っている。
- 栗原幸大
二年E組。
野球が大好きで、中学に続いて高校でもと鳴神学園の野球部に入るのだが、そこは堕落しきっていた。
なんとか部を立て直そうと、マネージャーの墨田と共に奮闘しているが、キャプテンの浜平を始め全くやる気のない連中には暖簾に腕押しである。
新堂の中学からの後輩で、二人とも甘いものには目がなく、週に一度はパフェ巡りに勤しんでいる。
墨田に密かに思いを寄せているが、報われる気配はない。
- 加瀬ひなた
二年G組。
ネイルが特徴的な黒ギャル。
猫っぽい(?)おかしな言葉遣いで、誰とでも仲良くなれる。
中山真美華および黒魔術研究会の動向を気に掛けているが、理由は不明。
菊崎あきなと親友で、ひょんなことから細田とも仲が良い。
抜群の身体能力を持ち、得意技はひっかき攻撃。
闇のクラブ・サークルRに所属している。
- 墨田美玖
二年N組。野球部マネージャー。
やる気のない野球部を何とか盛り上げたいと思っている栗原の唯一の同志。墨田のいないところで栗原はよくその仲を冷やかされている。
どうして野球部なんかのマネージャーになったのか周囲からは不思議に思われているが、その秘密は彼女の性質に由来すると思われる。
実はダメ男を見ていると放っておけなくなってしまう残念なタイプ。
栗原から好意を持たれているものの、そういう意味で彼は全くの恋愛対象外と言えるのかもしれない。
三年生
- 緒方麻紀
三年A組。弓道部マネージャー。
しっかり者で面倒見がよく、癖の強い弓道部員が活動できるのは彼女のおかげ。
ホラー映画が好きで、よく友人の海女宮を映画館に誘っている。
誰からも好かれる模範生だが、鳴神学園に暗躍する復讐者集団・サークルRの一員であることは誰も知らない。
なお、彼女の母親である緒方京子も鳴神学園出身であり、サークルRの創始者。
- 長臣英俊
三年生。
飴玉ばあさんの飴を舐めたばかりに人生を狂わされてしまった一人。
ただし彼自身が不幸になるよりも、幼馴染で彼女の海女宮を巻き込み、振り回すことで周囲に多大な被害をもたらす。
では飴玉さえ舐めなければ理想の彼氏なのかといえば、必ずしもそんなことはなく、元々飴の適性の無い人物だったと言えるのかもしれない。
図書委員だと言及されることもあるためか、同じく図書委員の朝比奈慎也とは何かと縁がある。
三年D組。
現実主義者で、都市伝説も子供騙しだと一笑に付すタイプ。
勉強はできて当然だと思っていて、できない人間を心底見下している。
非常に付き合いづらい性格をしており、クラスメイトからの評判はすこぶる悪いが、何か問題があるとすぐに先生に報告するチクリ魔で、教師陣には気に入られている。
同組の新堂には嫌悪感以上のものを持っている。
- 竹内清
三年F組。
「トイレに行かない男」として学園中にその名を轟かせており、その容姿も相まって絶大な女子人気を誇っている。
トイレが大好きな細田のことをなぜか気に入っており、友人になろうとしている。
トイレに行かない理由には様々な噂があるそうだが、中でも強烈なのは、飲めば体質の変化するサンブラ茶だろう。
死ぬほど不味いお茶だが、一度飲むと癖になるらしく、すっかり気に入ってしまった細田が竹内に高額でサンブラ茶を買わされている場合もある。
日野のクラスメイトでもある。
三年H組。黒魔術研究会部長。
悪魔関係の知識に非常に明るい。それと関係してか悪霊などの類にもめっぽう強く、味方にできれば彼ほど頼もしい存在もいない。
様々な怪異の跋扈する鳴神学園だが、彼のそばにべったりくっついていれば卒業できる確率は結構上がるかもしれない。
嗅覚過敏で常にマスクが手放せないらしい。
対人能力も高く誰とでも親しくなれるが、風間とだけは反りが合わない。
- 西澤仁志
三年H組。サッカー部キャプテン。
サッカーも上手く、イケメンで、とにかく女子によくモテる。そのため同組の風間に妬まれており、数々の嫌がらせを受けている。
作中でもいろいろな女子生徒の想い人だったりするが、結論から言って全く羨ましくはない。鳴神学園の女子は怖いため。
新堂とは気が合い、仲が良い。
- 浜平昂暉
三年L組。おっとりマイペースな口調が特徴的。
地区大会は一回戦で敗退が常の弱小野球部でキャプテンを務める。部員は浜平を筆頭に全く練習をする気がなく、幽霊部員の上級生も多い。
彼が野球部に入ったのもキャプテンに就任したのも、就職に有利なため。しかし、やる気の塊の栗原の入部と安曇ヶ丘との練習試合は完全な想定外だった。
ひょんなことから野球部は、甲子園を目指して猛練習に励まなければならなくなる。
スンバラリア星を母星とする宇宙人で、緑色のアンモナイトのような頭部とチャーミングな触手が特徴。
風間望の正体とも言われているが、定かではない。
地球を侵略するために来たのだが、全く捗っていない。
それは顔でウネウネしている触手を掴まれただけで死んでしまうという絶対的な弱点があるからかもしれない。
ウンタマル星を滅ぼしたため、ウンタマル星人の生き残りからは恨まれている。
(公式のキャラクター紹介に準じてここで紹介。)
OB
- 有馬健一
卒業生。
鳴神学園史上に残る伝説の不良。
弟の有馬健二と共に「十字架ブラザーズ」と呼ばれ、教師陣からも恐れられていた。
特に恐ろしいのが「人間標本」というリンチで、相手の手の平に釘を打ち付け、壁に磔にするというもの。
時の熱血教師・黒木源造によって制裁を加えられる。
その後は空手部に入り、真面目になったかに見えたが……。
- 有馬健二
卒業生。
兄の有馬健一と共に「十字架ブラザーズ」と呼ばれ恐れられていた伝説の不良。
更生後は兄と共に空手部に入るが、真面目に練習するのは嫌いな根性無しのヘタレだったと判明する。
そしてついには神頼みを始めるのだが……。
卒業後は父親の「有馬モータース」という自動車の整備工場で兄弟揃って働いているようだ。
- 塚原浩
卒業生。
ステータスの概念があるとすれば、ルックスに全振りしたような男。
在学中は絶大な女子人気を誇っていたが、弄んでは捨て、弄んでは捨てを繰り返していた。
端的に言ってクズだが、ちゃんと痛い目に遭ってくれるので読後感は悪くない。
自慢のシックスパックを見せびらかすためシャツのボタンを一切留めていない。それでもたぶん風邪は引かない人。
教師
体育教師。
殺人鬼だったり、生徒を夕食にしていたり、何かと黒い噂が絶えない名物教師。
今でこそこんなだが、新人の頃は青春に魂を燃やす熱血漢だった。
十字架ブラザーズと呼ばれる伝説の不良を更生させようとした頃からおかしくなってくる。
夜遅くまで学校に残っていると出くわすことが多いので注意。
新堂がよく呼び出しを受けている。
化学・生物教師。
白髪のマッドサイエンティストめいた風貌から、生徒からは白髪鬼の異名で恐れられている。
教壇に立つ時以外はいつも化学準備室の隠し部屋に閉じこもり、日夜怪しい実験に励んでいるらしい。
学内に一人でいると攫われて、いつの間にか人体実験の材料にされてしまうこともあるので注意。
荒井が懇意にしているようだ。
- 植野裕樹
鳴神学園の教諭で、ボクシング部の顧問。
いじめは見過ごせない熱い性格。
当時担任をしていたクラスの新谷をボクシング部で鍛えるのだが、その新谷が事件を起こしてしまう。
以前は空手部の顧問をしていたが、それも有馬事件をきっかけに辞任した過去があり、何かと上手くいかないことが多い。
生徒からの人気は高く、それゆえか新人時代は教え子に手を出してしまうこともあったようだ。
それなりの年数を鳴神で教鞭をとるが、常人離れした教師陣の中では珍しく、どこまでも一般人。
その他
- カズ
荒井が一年前の牧場バイトで出会った青年。
刑務所にいそうな風体揃いの牧場の従業員の中では異色の存在で、荒井の世話係として接することになる。
無表情で無愛想、口数も少なく、仕事に必要な最低限の会話しかしてくれない。が、意外と面倒見はいいのかもしれない。
荒井の本質を見抜き、自分に近い思考回路を持つ人間と判断し、学生時代の自分と重ねている。
荒井昭二の遠縁のおじ。
自称冒険家のフリーターで、永遠のトレジャーハンターを名乗っている。
フロリダでしゃぶしゃぶ屋を開き、その開店パーティーに荒井家の親戚一同を招待するのだが、種々の事情から幼少の荒井が単身で赴くことになる。
そして幼き荒井に数々のトラウマを植え付けるのだった。
- 高柳稔
鳴神学園附属総合病院に勤務する医師。
年齢不詳で、何科に勤めているのかも不明。
物腰は穏やかかつ紳士的で、一見普通の医者と思うかもしれないが、言動の端々から患者をモルモットのように観察している節が見て取れる。
珍しい症例、主に怪異関係でこの病院に掛かる際は注意が必要である。
鳴神学園保健室の養護教諭、葛城美和ともパイプがある。
鳴神学園附属総合病院で勤務する看護師。
病院は鳴神学園に併設されており、学内健康診断などで学園を訪れ生徒と接点を持つこともあるようだ。
今作では倉田恵美を通じて附属病院にある「死を招くベッド」とそれを取り巻く人々について語ってくれる。
人当たりの良い優しさを持つ反面、実質何を考えているのか分からない怖さがある。
勤務医の高柳稔とコンビで出てくる際は、さらに注意が必要である。
- 陣内東児
安曇ヶ丘高等学校の野球部キャプテン。
鳴神学園野球部と練習試合をしようと考えたのが悲劇の始まりだったのかもしれない。
道中、バス事故により安曇ヶ丘高校野球部は全員が亡くなってしまう。そのため彼も既にこの世の人間ではなかった。
夢半ばで終われない陣内の強い思いは、弱小・鳴神学園野球部を鍛えるという方向性で結実する。
目指せ、甲子園。
アップデート情報
- Ver.1.0.1
- 特別シナリオ「秘密」追加
- 「資料室」追加
- Ver.1.0.2
- 誤字・脱字、軽微な不具合の修正
- Ver.1.0.3
- 誤字・脱字の修正
- Ver.1.0.4
- 資料室内のイラストギャラリーが100%にならない不具合の修正
- 誤字・脱字の修正
- Ver.1.0.5
- 追加シナリオ「殺人クラブ」(約50万文字・ED数100以上)
- Ver.1.0.6
- 有料追加シナリオ「危険な転校生」(約10万文字・一本道)
- 今後の主なアップデート予定
- パートボイスの追加(100パートほど)
有料DLC
ユーザーからの多数の要望、また大型アップデート「殺人クラブ」の好評を受け、有料追加コンテンツの制作が決定。
2023年10月26日に配信された。(参考:メビウスのX(旧Twitter))
価格は1,000円(税込)。
鳴神学園初等部の「新堂大誠」が主人公。
関連動画
第1弾PV
第2弾PV
第3弾PV
大型アップデート「殺人クラブ」PV