概要
外見
プレイヤーが感情移入しやすいように後ろ姿だけ。名前の変更も出来る。
性格
プレイヤーの分身なので、明るすぎず大人しすぎずな無個性主人公になっている。
ホラーゲームの主人公なのでありとあらゆる酷い目に合う苦労人でもある。
特定の分岐で見え隠れする我
意外と辛辣で心の中で舌を出してる事多し。
『僕は頭の中で、新しい企画を立てていた。今日のことは、絶対にいい記事になる。タイトルは……そうだな。「学校であった怖い話」、これで決まりだ』
害虫の群れに襲われようが目の前で人が死のうが上記のようなセリフを頻繁に吐く新聞部の鑑(移植のPS版で更に増加)
これには「どうも怖い話は苦手らしく、できれば逃げ出したいという弱気な面もあるが、それ以上に責任感も強い」と攻略本でフォローされる始末。
『「……ねえ、どうするの? 何だか、私怖くなっちゃったよ。もう、やめない?」
確かに気味が悪い。話をした人が一人ずついなくなっていってしまう。このまま続けていけば、いったいどうなってしまうんだろう。
……やめるわけにはいかない。たとえ、どんな結末が待っていようとも、ここまできたら、もうあとには引けない』
「皆さんと何より僕の命が心配です。こんな集まりもうやめましょう」と人として正しい行動をしてしまった坂上君は殺されゲームオーバーになってしまう。
『「まったく、これだから新聞部の奴っていうのは困るんだよな。なんだってネタにしてしまうんだ。人の命だってな!……坂上、お前だって同じだぞ」
合図を待っていた僕は、荒井さんの手にカッターナイフが握られているのを、しっかりと見ていた。……いや、心のどこかでは期待していたのかもしれない』
学校中に知れ渡るレベルで新聞部全体が狂っているようだ。
『少なくとも、自分で自分のことをカッコいいだなんていう人よりは好きよ。それでね、はっきりいうと、坂上君て私のタイプなのよ』『あーあ、これだから男の子って嫌なんだ。……っと、坂上君は別だよ。うちのクラスの男子とは違う』
男を見る目が厳しそうな二人から好意的に扱われている。
『僕も、キスをするのは初めてじゃないし』
大人しそうに見えてやる事はやってるようだ。
『……僕の答えは判っているくせに。さあ、答えてあげよう。仮面の奥で微笑む君のために』
これはモテるのも納得なキザぷり。
『僕は、迷わず答えた。
「ぜ……ぜひ!」
その途端、みんながいっせいに軽蔑のまなざしを向けてきた。
「あはは……! 坂上君て、何考えてるの?スカートはいてなんて、冗談に決まってるでしょ」』
『しかし、彼女はやめなかった! 僕は、120ポイントのダメージを受けた!
「内山君は、あなたしか見えなかったの!」
250ポイントのダメージ! 僕は、死んでしまった!』
たまに奇行をしでかす。変な選択肢が好きなプレイヤーは迷わず選ぶ。
『僕は、太っている人が嫌いだ』
極度の肥満嫌い。
「細田だから嫌いなのでは?」と思う人もいそうだが、この話の細田は負の側面を隠している。
95年という時代柄もありそうだが、学生特有の悪意のない残酷さを出したかったのかも知れない。
『……日野さんが、異性との恋愛ができない人だったとは。でも、考えてみれば異性か同性かの違いだけで、その人が誰を愛そうと関係ないのかもしれないな』
同性愛には理解があるので余計に謎が深まる。
これは同性愛者を茶化すのは規制に引っ掛かるからのようだ(小説版の風間シナリオの没理由)
『二刀流だ。宮本武蔵になった気分。まさに生きるか死ぬかだ。僕は、トンカチとノコギリを腰のベルトに突き刺した』
『「てめえ、今までに何人殺しやがった! この殺人鬼め! そのくせ、自分が痛い目にあうと、泣きだしやがる。これ以上泣くと、もう片方の耳もそぎ落としちまうぜっ!」』
『「どうした、日野? 顔が真っ青だぜ」
僕は左手で、腹に突き立てられたナイフごと日野の手を握りしめた。そして右手はポケットからドライバーをまさぐり出す。
……ナイフに、血は一滴もついていない。なぜなら僕は、旧校舎のトイレの折れた窓枠を、ワイシャツの中に隠していたのだから。日野の肩には、ドライバーが突き刺さっている』
異常な事態に直面すると、突然べらんめえ口調でハイレベルな身体能力を見せつけ頭脳バトルまでおっぱじめる。
武器持ちのヤンキーや重量級相手にわりと簡単に勝ててしまう程度には強いので「死のう」「聞かなくていいです」のような選択肢を選ばなければゲームオーバーにならない。諦めなければ必ず生きて帰れる。
ただこの仕様がスーパーファミコンユーザーにはウケが悪かったのか、続編でバッドエンドが大量に増え女主人公とサンノベユーザーが割りを食うことに。
『僕は、岩下を殴ろうと思った。でも……。やっぱり、できない。女の子を殴るなんて、僕にはできない。そんなことをしなくても、もっとほかに方法があるはずだ』
正当防衛でも「女は殴らない」と昭和の番長のようなフェミニストなジェントルマン。
「女性を殴る」が規制に引っ掛かったのだと思われる。
『僕は、福沢の首を絞め返した。不意をつかれたとはいえ、相手は女の子だ。本気を出せば、僕の方が勝つに決まってる。やがて、福沢はぐったりと床に倒れた。殺さないように、気をつけたつもりだけど』
と思いきや福沢はいいらしい。「俺好みの女だけは殴らないぜ」では最低じゃないか。
「SFCは猫の手も借りたくて経理の女性にも分岐を書いて貰った」らしく岩下の分岐を担当した人がたまたまジェントルマンだったのか、「無抵抗の女性(岩下は肖像画を見て驚いている)を殴る」が規制に引っ掛かるのかも知れない。
『無防備な背中を突き飛ばす。新堂さんがつんのめる。そして。…………ガツンと、嫌な音がした。ずるずると力無く新堂さんが崩れ落ちる。
今まで新堂さんの陰で見えなかった消火器が姿を現した。』
『僕たちを警察に訴えるかもしれない。それはまずい!
廊下の隅に消火器がある。
…………気がついたとき、僕は血のついた消火器を抱えていた。』
アンラッキーアイテム消火器。
「殺すつもりはなかったんです……」とはこういう時に使うのだろう時たまプレイヤーの意思を無視して暴走してしまう。
『2.外に出て銀行強盗をする
この本さえあれば、完全犯罪ができる。それを試さない手はない。ふっふっふ……』
主人公らしからぬ選択肢もある。これでは殺人クラブの事をとやかく言えない。
没シナリオ(主人公がメンバーを一人づつ殺していく/主人公は頭のおかしい人で全部妄想)の名残だろうか。
『とりあえずここは踊ってみようか。僕は部室に飾ってある、造花のバラの花を口にくわえた。そして、テーブルクロスを腰に巻きつける。
「オーレッ!!」
僕は、かけ声と共にステップを踏んだ。カスタネットがないので手拍子だ。思ったより軽やかなステップだ。結構、踊れるもんなんだな。ひょっとして僕は、フラメンコダンサーになれるかもしれない』
この他にもフォークダンス/民謡/コサックダンスが踊れる。
交友関係
『そう、坂上君の家では犬は飼っているかい? ポヘ、っていう名前なんだ……、かわいい名前だね』
『僕の姉さんが帰ってきた。
「あら、あんたもやっと大人の仲間入りね。私なんか中学生の時よ。早いでしょ? ませてたのかしらね」』
『田所が陸上部の連中に暴行されている写真を撮った奴ってな、坂上っていうらしいぜ。偶然かもしれないけど、お前と似てるんじゃないのか? もしかしたら、お前の兄貴が……』
『いいんですよ、兄さん。そのうちに、きっと思い出すはずです。僕が、どれだけあなたを慕っていたか……。あなたが、どんな風に僕をかわいがってくれたか……。決して他人は入り込めなかった、僕たちの関係を切々と語ってあげましょう。ずっと、そばにいますからね……』
『僕には妻がいて、三人の子供がいた。あっ、今度は僕の妻と子供が泣いている。これは、僕が地球に派遣される前日のできごとらしい』
分岐によっては家族に犬/姉/兄/弟/妻/子供が増える。没シナリオだと妹がいた。
語り部→坂上
「旧校舎行ったか? スポーツしてるか? ギャンブルしろよ!」と言った感じに世話を焼いてくれる。
PSが槍玉に挙がりやすいがSFCから「僕が自分の味方をすると信じて疑わなかったという表情だ」といった謎の信頼はあった。
金蔓or同志
一緒にトイレに入り夜中に旧校舎へ忍び込むボーイミーツボーイ。
攻略本の小説ではついにゴールイン息子共々殺されてしまう。
お互いに「同じ一年だしこの中では一番まともそう」と思っているのだろう友好的。
部活の先輩からは「坂上の方が優秀だからな」と可愛がられている。
右の子は同キャラ対戦は出来ない2Pカラー、画像を二枚用意する容量すら無かったのかSFCの男臭かった自室がPSではホテルの客室みたいになった内装は乙女チック。
七不思議の集会を婚カツパーティーに変える男。
怪異にまでモテるので命がいくつあっても足りない。
坂上→語り部
肥満に厳しい新聞絶対完成させるマンなので風間と細田には塩対応(ただ向こうにも原因はある)
「……何という展開。風間さんて馬鹿だと思っていたのに、まさか証拠を求めてくるとは」
「太っていてよくわからないが、彼の目は遠くを見ているようだ」
男子はちょっとワルい先輩に憧れちゃうのか新堂にだけ妙に甘い(そして毎度裏切られる)
『そうだ、新堂さんに話してみよう』
『新堂さんをこのままほおっておくわけにはいかない。勇気を出すんだ!! 』
『でも、新堂さんは本気で怯えているようだ。なんとなくかわいそうな気もする』
四八(仮)版
主人公を降ろされた事で顔グラを手に入れた。語り部全員若返ったものの、彼は下手したら小学生ぐらいに見える。
「今度新聞を作るのでこのメールが届いた人は怖い話を教えて下さい!」と無差別にメールを大量送信したりと中身の方は変わっていない。
大量の返信メールを開くのに一手間掛かるので「どんな不便なソフト使っているんだ」とユーザーから怒られてしまった。
ゲスト出演(死者の呼ぶ館)の方が本編以上に酷い目に合いやすく性的な被害は初。
彼を助けたい場合は可もなく不可もない新聞を作るしかない。
アパシー版
アパシー版プロフィール
9月18日A型乙女座
身体:156cm・47kg
好きな/嫌いな食べ物:ハンバーグ、コーンバター/セロリ、ニンジン
外見
我々は茶髪のショタ美少年だった事が判明だからモテたんだな。
因みに「荒井と被る」「黒髪しかいなくて絵面が地味」という事でアパシー前の二次創作から茶髪派はいた。
性格
殺クラで突然べらんめえ口調のバトル漫画の主人公になったのは、二重人格だったからという事も判明した。
裏人格になると赤目になり身体能力が飛躍的に上がり、元に戻ると記憶は無くなっている。
どれ程強いかと言うと『殺クラ全員を瞬殺して投獄されるも鉄格子を曲げて脱獄する』ホラー映画の怪人になれそうなレベル。
この状態をファンは『覚醒坂上』と呼び公式にも『覚醒ショタ』と逆輸入された。
この設定変更はプレイヤーの分身では無くなったからのようだ(名前変更も出来ない)
『アパシーシリーズは七不思議の集会以外の作品も作りたいので無個性のままでは動かしにくい』との事。
表向きの人格にも変化があり設定通りの『怖がりで気弱』になった。
辛辣なツッコミ役ではなく人畜無害な天然ボケに。
坂上が劣等生で女主人公の倉田が期待の新人というPSからの逆転現象も発生。それでも日野は坂上の方が可愛いらしく依怙贔屓から判官贔屓になった。
パンドラボックス時代のファンに説明すると『ごちゃちるのブッチ』まんま
これは表人格を虫も殺せぬ壺とか買わされそうな良い子にする事で裏のヒャッハー状態が輝くのはもちろん、旧作の『常にスクープに目を光らせ心の中で悪態をつく』といったブラックな面が全て倉田に移ったのが大きい。
愛犬家という個性もつきシリーズを重ねる毎に犬バカ度は上がっていき、ポヘの名前を笑うだけで覚醒(死)するようになる。
因みにポヘはパグだった事が判明。これを当てれたファンはいなかったと思う(大体雑種とか日本犬が予想されていた)
モテるのは変わっていない。ただし憧れの倉田からだけは殺意を向けられている。
新生アパシー
素朴な容姿になりいい子からいい性格に戻された。
逆殺人クラブという大仕事があるからか、倉田の出番が減り差別化する必要が無くなったからかは分からない。