概要
口がなく目に細い線が二本開いた白い仮面をかぶったセーラー服の少女。
細田六話と男主人公(坂上修一)で特定の選択肢を選んで現れる隠しシナリオ「仮面をつけた制服の少女」に登場。
隠しシナリオの方は”殺人クラブ”、”荒井人形”と並んで人気のあるシナリオであるが、非常に難易度が高い。
SFC版
ピクシブで見かける仮面は大体SFC版だと思っていい。
SFCは予算をケチり社員に真冬に半袖でコスプレさせていたのだが、ただでさえ少ない女子社員を使い果たしてしまったのでバンプレストの受け付け嬢に頼んだらしい。
花子さんカット(おかっぱ)では無かったのか加工でうまく髪型を隠している。
「なんか突然バルログが出てきてクイズゲームになったんだが……」がネット黎明期でよく言われたネタ。
PS版
CG色が強くなりのっぺり真ん丸になったからか「怖くない劣化」と騒がれる。
PSはプロの子役を使っているので中身の方は歓迎された。「SFCの素顔がどの恐怖CGより怖いです(笑)」等と騒いでた層は特に歓喜。
『……あなた、こんな顔が好みだったのね。残念だけど、私はあなたの顔は、好みじゃないわ。……さあ、私を救ってみて。いじめられていた私を……』
『そんなに一度に聞かれても、私に答えられないわよ。……まあ、いいわ。教えてあげる。まず、はじめの質問なんだけど、私がここにいるのは、あなたを引き止めに来たから。二つ目の質問なんだけど、ここは……そうね、俗にいうこの世とあの世の境目ってとこかしら。そして、最後の質問。あなたは、まだ生きているわ。かなり、やばい状態だけどね』
PS版では『タイムスリップをして仮面の少女を助ける』『隠し1で仮面の少女が助けに来てくれる』と言ったシナリオが追加された。
妙にツンデレ的な台詞回しになっており主人公とのペア絵の増加に貢献した。
PS版はバッドエンドも大量に増えたものの「何選んでも死ぬかおかしくなるじゃねえか」系のシナリオには救済エンドも追加されたのだ。
『このソフトを買ってくれた人たちは、この物語に、なにを期待しているのでしょう。感動? それとも、楽しさ? もしそんなことを期待していたなら、あなたはきっと怒り出すでしょう。このソフトには、ありきたりの楽しさや、安っぽい感動などは微塵も含まれていません。あるのはただ、恐怖だけだからです』
ただ原作者の飯島氏の思想には反する。
『仮面の少女』をクリアするとみられる『隠しシナリオ1(オマケだと飛び付いたユーザーに絶望を叩き込む)』のケレン味は無くなってしまった。
アパシー版
特別編でファンサービス的に登場し学校であった恋い話~愛と呪いとヴァレンタイン~ではついに攻略ヒロインに。時代的にモデルチェンジ前という事で普通のセーラー服だった。
鳴神学園七不思議
仮面の左目の下の部分に赤い水滴を思わせる意匠があり、血の涙を流しているように見える外見になっている。
髪型は「花子さん」らしい短めのおかっぱ髪。シナリオの最後である秘密も明かされる。
ネタバレ注意
このシナリオを出現させる方法は、
「岩下明美」→「風間望」→「荒井昭二」→「新堂誠」→「福沢玲子」→「細田友晴」の順に、話を終えた語り部がいなくなる結末を選ぶと七話目に発生する。この決められた順番と選択肢は作中ではほぼノーヒントなので、攻略本等の情報が不可欠となる。
6話目を終えようとした時、最後の語り部も消え、主人公の前についに「仮面の少女」が現れる。
最後に残された主人公は、彼女から今まで話されてきた怪談と語り部にちなんだ質問に答えていく。
質問の正解数によって分岐が変化し、さらにその後の選択肢で結末や彼女の素顔が変わる。
正体
細田六話で、補習を受けてた6人の生徒たちが先生に忘れられ、
彼らは仮面の少女および何らかの化物に遭遇して行方不明となったと語られていたが。
この話は現実にあった話であったものの、
細田により語られた話と現実に起こった出来事はやや異なっており、
実際はその6人は誰も犠牲になってはおらず、生徒の人数も7人おり、
彼女こそが細田の話の中で語られず、忘れ去られた7人目であった。
先生に忘れられ、校舎に取り残された不安と苛立ちを抱えた6人は憂さ晴らしにと
彼女を虐め始め、仕舞には夜のトイレの個室に彼女を閉じこめたまま帰ってしまう。
翌日に彼女は助けられたが、それ以降も例の6人によるイジメは続き、
ついに耐えきれなくなった彼女は補習の日に閉じ込められたトイレの個室で自殺。
旧校舎にその魂を囚われてしまう。
次々と消えていった6人の語り部たちは少女を虐めた6人の子どもであり、
彼女は彼らの子どもを殺すことで、“自分の両親が味わった悲しみ”を体験させる
という復讐を果たしたのだという。
……ただこれだけは覚えておいて。
あなたが罪を犯したとき、その責任を取るのが、あなただとは限らないということ。
思いがけないことで、あなたの犯した罪を償わされることもあるのよ。
それは、その時に悔やんでも遅いから。
リメイク版の「鳴神学園七不思議」でさらなる正体が明かされ、生前の本名は桜庭典江といい、実は主人公の母親の姉で、主人公とは叔母と甥の関係にあたる事が判明した。
また、語り部達の親だけでなく日野貞夫の父親とも同級生で、当時日野の父親からは「ノンちゃん」のあだ名で呼ばれており好意を持たれていたようである。それを利用し、彼の夢に現れて聞き手と語り部を決めた上で七不思議の集会を開いて欲しいと懇願しており、父の頼みを受け日野は集会を企画した為、このルートにおける七不思議の会の全てを仕組んでいたのが彼女だった。
余談
SFC版には大技林(電話帳のような分厚さの裏技本)にも載っているバグがある。
5話目に「岩下」を選び、『1.いる』→『2.岩下明美』→『3.今は答えられない』→『以降どれを選んでもいい』6話目に「細田友晴」を選ぶと細田以外の5人の話し手がいきなり消えたことになっている。
このバグ技で偶然隠しシナリオを発見出来たプレイヤーも多いのでは。
一応攻略本にも仮面の少女の写真だけは紹介されており、一人を消すと話の最後に「(次に消える人)大丈夫? 話を続けるかい?」とヒント的なものもあるので自力で出すのも不可能ではない。
続編でも連鎖系のシナリオ(晦-つきこもりの石の話/PS追加女主人公の赤い教科書)はあるものの、仮面の少女でハードルが上がっているのもあり「苦労したわりに面白くない」「時間返せ」と評判はお世辞にもよろしくなかったりする。
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一人目
二人目
三人目
四人目
五人目
六人目
仮面の少女