概要
SFC・PSのホラーゲーム、「学校であった怖い話」の一シナリオの通称。
荒井昭二6話『人形の生けにえ』とその続きに当たる7話『生けにえはお前だ!』の二部構成となっている。
殺人クラブ、仮面の少女と並んで人気の高く、恐怖においても一二を争うと言われるシナリオ。
Sでの追加分岐が増え、ハッピーエンドのものからバッドエンドのものも多く追加された。
SFC版は福沢玲子(一番怖い話が怖すぎて土壇場で没にされ急遽作られた一本道)を最後尾にしたら「これで終わり?」と即売却された為、PS版はリベンジとばかりに怪談マスター荒井昭二が最後尾を任された。
選択画面も格ゲー風にする事で「聞く順番を変えると話も変わるよ!」が分かりやすくなり説明書を見ない子供にも安心。
トドメは先頭を『仮面の少女』の条件である岩下明美をチョイス。
開幕岩下にカッターで襲われた直後に飴玉婆さんのチェーンメールを聞かされ人形の生け贄はお前だ!で〆るという最強の布陣で挑む。
ただ『先頭の福沢玲子から話を聞くと新堂と結託して生け贄にされる』というトラップのような分岐まで仕込んでしまった為「どれ選んでも同じEDになる」とこれまた失敗に終わった。
内容
語り部の一人、荒井昭二の口から語られる、不気味な人形の話。
毎年、この学校に在校の者でただ一人、ある一体の「人形」が見えるそうである。
その人形が見える者の運命は……
ただならぬ不安を感じながらも、話の内容をまとめ始める主人公。
しかし先輩・日野の口から出てきたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。
「荒井昭二……? そんな生徒いないぞ?」
外見
あやつり人形のようなSFCとデッサン人形のようなPS。
劣化劣化と騒がれたものの、PS版もドアップの画像はちゃんと怖い。
またまだ動画サイトもない時代「PSの人形の話の時に流れるお経のようなBGMが怖い」と評判だった。
『武者』という曲で単品で聴くとそこまでではなく、それだけこのシナリオが怖かったのだと思われる。
荒井のシナリオだけ作曲家が音コンテをしており、ここぞ!という時に流れるのもありそうだ。
阿波踊り
校長は、手にしたゴルフ・クラブをめったやたらに振り回しながら僕に向かって突進してきた。
古くから学怖ファンの間で知られる、校長先生が主人公に襲いかかる姿を形容した言葉。見えないゴルフ・クラブで戦う。
中の人はバンプレストの重役なので貫禄はバッチリ。
そんなお偉いさん相手に「それでは阿波踊りなのでもう一回お願いします」とは言えなかったのだろう。
ちゃんとゴルフ・クラブを用意してやればポーズも取りやすかったと思う。
PS版で一人だけ続投というか使い回しされている。画質は良くなった。