「それじゃあ、自己紹介をしとこうか。俺の名前は新堂誠。三年だ。よろしくな」
外見
よくよく見れば不良にもスポーツマンにも見えない外見なのだが、ニュートラルな印象と多くのファンが最初に目にした外見ということもありこのビジュアルにこだわるファンが多い。
攻略本では『いかにも自分は何でも知っているって顔』『ニヤリと笑って見上げた表情が夢に出てきそうなくらい凄く怖い』と評されていた。
一人だけ何故か長袖(細田友晴も長袖を捲っているように見える)で諸説ある。
地域や世代にもよるのだろうが「半袖シャツはダサい」と嫌がる不良ぽい生徒は多かった。あえて狙った説(ただしっかりシャツインはしている)
撮影は真冬の長野で「寒い!」「うるさいやれ!」と大変だったらしい。寒がりで一人だけズルした説。
制服はちゃんと糞高い本物を購入したらしい。一人だけ発注ミス説。
中の人は当時二十歳そこそこのデバッガーだったらしくならば「家にまだ制服あるでしょ? 経費削減で着てきてよ」「みんな半袖だどうしよう!?」うっかり説。
PS版
男は黙って硬派なスポーツ刈り。
この突然のイメチェンは「スポーツはいいぞ」と言いつつ全くスポーツしてなさそうな外見だったのもあるのかも知れない。
スポーツがしやすいようにかちゃんと半袖を着てボタンも明け気味。SFC以上に不良には見えなくなった。
デフォの表情にも変化があり攻略本の紹介文も『斜に構えた』から『仏頂面』になった。
どこか幼い印象もないだろうか。他のキャラクターと並ぶと身長も低めに見える。
その昔大手ファンサイトのチャットルームにパンドラボックスの社員が参加する事があり、SFC田口真由美役のなかじー氏から『新堂と福沢の子役は中学生』との情報が落とされファンは納得するのだった。
Sの新堂役はその後ホモビ男優になっていた。
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性格
「スポーツは、素質よりも根性さ。その根性を鍛え上げることによってボクシング部は強くなっていったのさ。しごきってやつだ。いじめじゃないぜ。しごきだからな」なスポーツマン。
「ギャンブルが嫌いな男なんて男じゃねえ」と言い放ち、立ち入り禁止の旧校舎やズル休みをしてガールフレンドと隣町の縁日に出掛ける不良でもある。
このゲームが怖いのは『ぶっきらぼうな口調でマッチョ思考な不良の三年生』が頼れる常識人ポジに収まっている所である。
『滅多な事では主人公を殺さない』というただそれだけの理由でこのゲームでは福沢玲子と並ぶ安全な語り部だったりする。
『危機的状況なのに話を聞かない』等よっぽど怒らせないと暴力的(ゲームオーバー)な事もして来ない。何だったら一見優男風な風間望の方がよく殴る。
頼られれば「情けねえなあ……」と言いつつ主人公のような大人しいタイプやガリ勉の同級生の面倒も見るヤン(キー)デレ。
意外とノリも良く『もう踊るしかない』のようなアホな選択肢を選べばしっかり返してくれる。
新堂のジョーク集(うさぎとびせんかい!/もう踊るしかない/学校であった怖い話 完)はどこのファンサイトにも置いてあった名言集の常連でもあった。
これが『スポーツはいいぞ』の方が実況動画で一気に火がつき『○○は好きか? ○○はいいぞ』の使い勝手の良さに今でもネットスラングとして使われているのだから世の中分からない。
ゲーム中ではたった一回しか言ってないという事もあり突然のブームに新堂ファンが一番困惑したとか。
ただ一見頼れる集会のリーダー役のような彼にも裏の顔はあり……
『覚えていることっていったら、後ろで「おいてかないでくれーっ!」って、吉岡が叫んでいたことぐらいだな。それでも、俺は吉岡を助けに戻ろうなんて思わなかったね』
頼れるアニキ風を吹かせながら土壇場で逃げ出すヘタレ。
『飴を舐めたいと、言ったその日から二日間のうちに、あと十人に、「飴を舐めたい」と言わせるんだ。そうすれば、ばあさんはお前のとこにはやってこねえよ。
え、俺もそうさ。実はお前が、十人目なんだ』
『「そうか……、そんなことがあったのか……。坂上が生けにえだとはな。あっ、ちょっと待った、今、友達が来てんだ。……ああ友達だぜ……ちょっと頭が……この暑さだろ。俺も……大変……だぜ」』
世話焼きそうに見えて薄情。幾多のプレイヤーを失望させた。
『「やめなさいよ、あなたたち! そんなことを続けるなら、今すぐ帰っていただくわ」
きっぱりとした口調に、風間さんも荒井さんも毒気を抜かれたようだ』
喧嘩を止めれないのは野次馬根性的な可能性があるとしても……
『「……とりあえず、ここから運び出した方がいいな」「ええっ!?」
耳を疑った。現場を保存するのは、善良な市民の義務で、しかもそれが殺人なんて重大な事件なら、余計に…………』
下級生と泣いてる女子と一緒に風間の言いなりになり荒井の死体を運ぶ、これはもう言い訳が出来ない。スポーツやってるヤンキーなのに肝心な時に凄んでくれない。
実はそんなに強くないのかいざ戦うと簡単に勝ててしまう事多し。
『「焼却炉に持っていこう」
誰かがそういい出した。とてもいい案に思えた』
彼らしき人物ノリノリである。
『だから俺は、窓から抜け出したのさ。俺らの教室は二階だったしな。
でも、途中で石川に見つかった。ヤツは叫んで、追いかけてきたよ。恥ずかしいけど、ビビッた。ビビりまくって、校庭を飛び出したぜ』
彼の語る怪談は実体験が多いのに必ず生存して帰ってくる。
この学校で三年生き延びているだけあり、危機察知能力がハイレベルかつ回避能力もSなので身代わりのように彼の周りの人物が死んでくれる。
普段からスポーツをやっているのも良かったのだろう。身体能力がなければ逃げ切る事は出来ない。
『頼む、坂上! 俺とトランプの勝負をしてくれないか。負けた方が、契約書の責任をとるって条件で!』
危機的状況になればプライドを捨て後輩にすがれるのも強さかも知れない。
『「つまんねえーーっ!」
元木さんの話が終わると同時に、そう叫んだのは新堂さんだった』
一年の女子相手に大人げない小学生のようなアニキ。
『「お前が殺したんだろ! お前が責任を取って犠牲になるべきじゃないのか、岩下!」
新堂さんは、ポケットに両手を突っ込み、だらしなく足を投げ出した格好で岩下さんに睨みをきかした』
女子供はもちろん
『「お、俺は悪くない。俺がお前にしたのは、ちょっとした悪ふざけだ。お前をいじめたつもりはないんだ。……あ、あれは、ちょっとしたお遊びなんだよ!」
新堂さんは逃げ腰になり、震える声で必死に謝った。』
カタギにも手を出すダメな方の不良。
PS版
突然友情と純愛に目覚める。主人公に暴力を振るうシーンは全て故意ではない事故的な流れに改変された(男の坂上は普通に殴られる)
『まったく、俺のダチもバカだよな。まつげのことを俺に頼もうとした割には、成仏できないでいるんだから。まあ、いいけどよ。
え、おれとまつげ? つきあってなんかないよ。ダチが怖いもんよ。いや、っていうより、俺、まつげにいい友達だと思われてるみたいなんだよ。
おい、坂上。こんなことまで記事にはするなよ』
『あんまり泣いてると、せっかくのかわいい顔が台無しになるぞ。お前は、笑ってる方がずっとかわいいんだからさ。ははは……。そんなに照れるなよ。俺の方が恥ずかしくなるだろ』
『……いいか? 奴の狙いは、あくまでもこの俺だ。だからお前一人なら奴に襲われることなく逃げられるはずだ。実際、他の奴等だって、とっくに逃げたのかもしれない。とにかく、ここは危険なんだ。早く逃げろ!』
元々あった要素を強化したと言った方が適切か。
『そいつは朝から晩まで彼女の家に入り浸っているんだ。何をしているのかわからない。まあ、おおかた想像はつくけどよ。
きっと、彼女の部屋で、ずーっと彼女が描いた自画像を眺めているのさ。二人、肩を並べあってな』
ファンの間では『ピュア堂』と呼ばれている。スーパーファミコンのバンプレストのゲームで下世話な発言をされても困るが……。
S堂「SFCの尻拭いは俺に任せろ!」とばかりに男相手にも最後まで面倒を見たり弱いものイジメは嫌いといったルートが追加された。
『「唯一の手掛かりは校長だけだ」
新堂さんがいった。そうだ。校長を調べれば、何かわかるかもしれない。
「行きましょう」
僕は二人を見渡した』
『無抵抗の奴を殴るなんて、卑怯者のすることだろ? 俺は、そんな奴が大っ嫌いだ。だから、たとえ夢の中とはいえ、自分がそんな卑劣な真似をしていたら、自分自身に腹が立ってしょうがないはずなんだ』
話の傾向
『ギャンブルトランプ』『バスケ部』『ボクシング部』のようなスポーツやってるヤンキーに相応しい話、『合わせ鏡』『飴玉婆さん』『美術室の絵』のような正統派怪談、人気シナリオ『殺人クラブ』、となんでこんな集まりにいるのか不思議な不良のスポーツマンとは思えない安定度。
実体験や「今の話を○○人に話さないと○○が来るぞ~」的な子供ウケする怪談が多い。
教訓めいた話も多く攻略本では『説教好きの新堂』とまで言われてしまった。
先頭という事で大体の人は初回プレイは彼の話を聞き「今度は下の福沢から/二番目の荒井から」で二周目で殺人クラブ、とプレイヤーの印象に残りやすく並び順も優遇気味。
彼のテーマ曲はSFCPSアパシーとシリーズ毎に別物になるもののどれも人気が高い。
『相対的に安全な語り部』の虚をついた『断罪図書館』。
この理不尽な圧迫面接が岩下明美でサイコなレポートが荒井昭二だったら実家のような安心感で恐怖度も半減したのではないだろうか。
PS版
テコ入れとばかりに強化された語り部達。まとも仲間だった福沢が向こう側へ旅立ってしまったのは大きい。
「怖い話はしつつ滅多な事では主人公を殺さない」唯一のメンバーになり立ち位置強化。
これにより『S堂=いいやつ』というイメージが付き二次創作では昔から爽やかなイラストが多い。
ちゃんと黒い分岐も追加されているのだが、新シナリオが『ダチの彼女を守る』『女主人公と夢の世界を脱出する』では致し方あるまい(三時の怪人を名乗る前世厨のブラコンになってしまった人とは大違い)
新堂集合系のイラストではピュア担当や弟ポジを任されている。
交友関係
知り合いは多いが、危機的状況になったらいつでも見捨てられるようにむやみやたらと友人は作らない。
反面、女好きの風間よりも妙に女性との絡みが多い。
ゲームでは清水さん、まつげ、女主人公。
PS攻略本では坂上と岩下を取り合った末に殺されてしまう。
ドラゴンナイツであった怖い話では風間とこれまた岩下を取り合うが当の岩下は坂上にゾッコン。
四八でカットされたシナリオでは魔女の黒井うららが命の恩人に。
いくら語り部の常識人とはいえ主人公から信頼され過ぎているのも特徴か。この優しさを少しは細田に分けて欲しい。
『僕は、誰かに話そうと思った。そうだ、新堂さんに話してみよう。とりあえず、僕は日野さんに電話をしてみた。日野さんでもいいけれど、やっぱりあの話を一緒に聞いていた人のほうがいい』
『新堂さんが、横から口を出した。やった、細田さんと入らなくてもいいんだ。
僕の目の前には、新堂さんではなく人型のゴキブリが触角をクルクル回していたんだ。
じゃあ、新堂さんの体はいつかこの姿のまま、元に戻ることもなくなるのか? 新堂さんをこのままほおっておくわけにはいかない。勇気を出すんだ!! 僕は思い切って、彼にタックルを食らわせた』
『……誰もが犯人に思える。……けれど、確実な証拠はない。僕は、この中から犠牲者を一人出さなければいけない。
……新堂誠。いや、よく考えたら僕には一人だけなんてやっぱり選べない。僕はどうしたらいいんだ!!』
『なんだそれは? 僕はあきれてしまった。そんなこと本気で考えてるのもおかしいし、条件だって僕は得をしない。めちゃくちゃだ。
でも、新堂さんは本気で怯えているようだ。なんとなくかわいそうな気もする。
「いいですよ」』
小説版
『高木ババア』という正統派の都市伝説系の話をしてくれる数少ない語り部(他はおっかない人達の話ばかりしてくる)
バイオレンス度が格段に上がった『飴玉婆さん』といった感じ。
中身の方はというと、いじめっ子かつヘタレで坂上に怪異を押し付けて来るという悪い所全部詰めな新堂になっており、怪談を更に盛り上げてくれる。
トップバッター(つまらないと本棚に戻されてしまう)に選れるだけあり小説版でも人気の高い話。
今なら電子書籍で最後まで読めてしまう。Kindle「無料はいいぞ」
元々『飴玉婆さん』が人気だった事もあり新堂=ババアになった瞬間でもあった。新堂誠のターニングポイント的な作品。
四八(仮)版
ファンからは『ショップ店員』『島根のお洒落ヤンキー』と呼ばれていた。
四八では珍しくないものの驚き顔が下手(あんなに人数が多いと演技指導している時間が無かったのだろう)
怪談のレパートリーに『昔話』『観光案内』が追加された。
海をバックに綺麗なBGMをならし「鳴き砂って知ってるか?」と突然語り出す。
ホラーを期待するとガッカリするが観光案内系では綺麗にまとまったいい話ではある。
男だけの壁新聞を作ると「壁新聞に女も入れろ! 大変な事になるぞ!」と心配してくれるが時すでに遅し。髪型だけでなく性格もPSに近いかも知れない。
公式ブログでお披露目した制服姿までシナリオと一緒にボツになった。
説明書だと左耳に大ぶりなシルバーのピアスをしているのが分かる。
アパシー版
アパシー版プロフィール
7月27日獅子座A型
身体:175cm/69kg
好きな/嫌いな食べ物:ぶり大根、たこ焼き/辛味
外見
茶髪のソフトモヒカン。赤いインナーを見せつけるようにシャツのボタンは全開。表情は強面に。
PSの短髪を踏襲しつつもスポーツから不良の方向へ舵を切る。
「PS好き(両角氏)」な短髪派もいたものの「難産だった(芳ゐ氏)」「何度リテイクされたか分からない(慶氏)」と絵師泣かせの語り部でもある。
彼の本体はセンター分けだったのか、会社にバレンタインチョコが送られ出待ちまで発生した人気の代名詞のような男が過去2回の公式人気投票で11位/6位まで転落した。
ご新規さんにも判別しやすいように風間との属性被りを避ける『センター分け二人も要らない説』もあるが……
スポーツかヤンキーかで違いはあるもののとりあえず短髪なのは決定事項。
原作者の飯島氏は「四八こそ理想の学怖メンバー」「よっぽどイメージと違う時は絵師さんに口を出す」と語っており『新堂=短髪』という可能性が高い。
『語り部役の奴が社内にいるし、そいつがどんな人物かさぁ……やりにくくなかった?』『曲自体は撮影とかする前から作っていたんで役者の方のイメージはなかったですね』
SFCのBGMを作った福沢の中の人との対談でのヒトコマ。
YouTubeでも「自分を新堂と勘違いしちゃった個性的な子だけど嫌いではないよ。語り部全員集めてイベントしようか?」「お父さんあの人だけは絶対呼ばないでよ!」と思う所があるように語っており、辞めた社員の髪型というのはあまりいい気持ちがしないのかも知れない。まあ二十歳そこそこの人間が突然チヤホヤされたら勘違いしちゃうのも分からないでもない。
性格
『斜に構えたクールで面倒見良さそうでそうでもない先輩』なだけでは語り部と同等のメインキャラになった日野貞夫と被るからか(アパシー前からSS書きの間ではこの二人が喋ってるとごっちゃになると言われていた)
スポーツと不良を強化する事で居場所を確保。
スポーツはボクシング部の部長で将来は鳴神学園の体育教師という固定の設定がつき、不良は作品によってはチンピラまで格上げされる。
ニヒルなままでは部長が勤まらないからか体育会系的な味付けになり、カタギに手を出す薄情といった旧作のダーティ要素は薄まりアニキ力は上がった。
元々勉強は苦手と語っていたが、『俺は太を飼っている丸っこくて可愛いんだ』と『犬』の字が書けないまでだった事が判明した。
教師になった後も『学校を休んでサスケに出場しようとしたが会場を間違える』という脳筋アホの子ぷりは変わらず。
子育ての才能はあったのか息子は綺麗なスポーツ少年になっている。
老婆の怪談が得意な大の甘党という個性も付いた。後にジジイの怪談も語るようになるのでお年寄り専門が正しいかも知れない。
彼が主役の学恋ではもちろん飴玉婆さん(藤崎詩織の如く理想が高い高嶺の婆さん)が攻略対象になっている。
飴玉婆さんの人気が彼に与えた影響はあまりにも大きかった。