VNV
ぶいえぬぶい
VNVとはビジュアルノベルバージョンの略称。
飯島多紀哉(旧名:飯島健男)主催の同人サークル「七転がり八転がり」から発売されたホラーゲーム「アパシー学校であった怖い話1995」のこと。
1995年に発売された「小説 学校であった怖い話」をビジュアルノベル化した作品である。
内容は1995年刊行時の内容とほぼ同一。選択肢のない一本道の作品。
収録シナリオ
ワタシの人形
新堂誠「高木ババア」
荒井昭二「ゲーマーの条件」
福沢玲子「あなたは幸せですか?」
風間望「かぐわしきにおひ」
岩下明美「偽りの愛」
細田友晴「魅惑のトイレ」
七話目「学校であった怖い話」
なお、荒井昭二のシナリオ内で登場するゲーム「スクールデイズ」の名称は1995年刊行時から使用されているもので某作品のタイトルとの一致は偶然である。
バージョン違いが多く初見殺しなので有志が違いをまとめてくれている。
当時は店舗別特典とかもあったので初期からのアパシーファンの部屋には全てのVNVが眠っているはずだ。
パンドラボックス時代に発売された上下巻の小説。
ほとんどのファンが発売されていた事すら知らずビックリするぐらい売れなかったらしい。買った人からの評判は良く手放さないので長らくプレミア価格だった。
挿絵は『藤丸地獄変』の南風麗魔氏。SFC版では新堂一話の目黒さんを熱演している。
上巻に語り部のイラストはなく、下巻は主人公の坂上と一緒にイラスト化された社員の絵で登場(そのせいか下巻だけ値段が下がってくれない)
『人間が一番怖い』がテーマかつ『細田以外はゲーム版で規制の関係で没にされたシナリオ』のせいか、元々性格はよろしくなかった語り部がゲーム版以上に凶悪になった印象を受けやすい。
ただ飯島氏の後書きによると「語り部のキャラはゲームと同じ。細田だけほんの少しだけ変えた」らしい。
後にYouTubeで「容量が少ないSFC版は語り部のセリフを大量に削っていた。VNVこそ本来書きたかった語り部」との事。
同時収録はオマケギャグシナリオの『恵美ちゃんの坂上君観察日記』。
唯一SFC版のBGMが使用されている縦書きのVNV。
スーパーファミコンからPCゲーになった事で音質が上がり学怖ファンのBODY氏が演奏しているのでSFCまんまでもない。
ミッドナイトコレクション1に収録された「関西弁パッチ」使用でシナリオが全く別物のギャグ話になる(ディスクを出し入れするという仕様の関係でダウンロード版だとできないので遊びたいならパッケージ版を買うしかない)
語り部は少女漫画から飛び出して来たような美男美女になって帰ってきた(細田除く)。
絵師は芳ゐ(現:yos)氏。
[[https://www.pixiv.net/users/82045]
男主人公は可愛らしいショタに女主人公は同姓同名の別人になって帰ってきた。
旧版が売り切れたため作られた廉価版。
その際「本来SFC版およびPS版の楽曲の著作権が発売元であるバンプレストにあるため、継続した使用は難しい」でこの作品からBGMの差し替えが行われた。
さらに「新規ユーザーから縦書きは馴染みがないと評判が悪かった」でこの作品からアパシーシリーズは全て横書き表記へと変更された(新生以降は縦書きに戻った)
片霧烈火によるエンディングテーマ『回帰羅針』の追加。
および一枚絵が多数追加されており、『ミッコレ2』の両角潤香氏が退社した芳ゐ氏のタッチを真似て描いている。
新シナリオ『岩下明美が語る飴玉婆さん』が収録されているが、『追加ディスク』て再録。
縦書き→横書きの仕様変更で関西弁パッチは適用出来なかったそうだ。
「紙媒体で読みたいという声もあった」という事で作られた小説版VNV。
パンドラボックス時代の小説と違い上下巻には分かれておらず合本仕様である。
挿し絵は全て差し替えられていて『2008/探偵局』の尚親氏。
当時人気投票で一位を取った荒井昭二の『正しいフィギュアの作り方』が追加されたが、『ミッコレ2』と『特別編追加ディスク』で再録。
『VNV』のシナリオに分岐が追加。
プロローグの『ワタシの人形』と『七話』と『恵美ちゃんの坂上君観察日記』は収録されていないものの、『Kindle版』で『七話』だけ買えばVNVが制覇出来て『ワタシの人形』も『新堂誠の高木ババア(無料配布)』で読めてしまう。
『恵美ちゃんの坂上君観察日記』はノリがほぼ同じでボリュームが段違いの『ミッコレ1』を買った方がいい。
『ミッコレ2』のシナリオに分岐がついた『追加ディスク』も買えば『新装版の追加シナリオ岩下の飴玉婆さん』が読める。
絵師が慶氏に変わり語り部イメチェン。
内容
シナリオ総数は短編含み51話。EDは169種類。総文字数はおよそ80万文字(VNVの再収録分含む)で、テキスト量はSFC版と比較するとおよそ8割前後。VNVを除く新規シナリオはSFC版の6割前後のボリューム。
追加ディスクをプレイするには特別編が必要。総文字数は50万文字以上(再収録シナリオ含む)。シナリオ総数は33話。EDは114種類。漫画版「殺人クラブリベンジ」とのリンクなど多数の新要素を追加。
特別編で人気のあったサブキャラクターの新シナリオも収録。バッドエンド追加・ギャグルートや探索シナリオなどジャンル的にもバラエティ性の強化が図られている。特別編で使用された語り部の立ち絵がリファインされ、新規の立ち絵も多数収録。
最終版(VNV完全版)
実写版。
実写になった理由は、当時スタッフが大量に辞めイラストを描ける人までいなくなってしまったから。
そんな状況で完全新作はもちろんプロのモデルを雇う金もなく、ただのファンが自腹で交通費を払い無償でネットでの中傷覚悟で加工無しのコスプレをしている。それでも足りなかったのかスタッフも体を張っている(原点回帰)
『ぜひ実写でやってほしいという皆様の要望を受け』等と書いてあるが最初のVNVが発売された辺りまでは確かにいたものの、そんな声は最終版発売当時見たことも聞いたことがない。
特に最初から美男美女だったアパシーから入ったファンからの反発は凄まじくまぜこい以上に荒れた。
分岐ありの『教師編/生徒編』シナリオが追加。これは『特別編』にも入っていないのでVNV完全版である。
これが最後のゲームな覚悟があったのかお別れ会のように語り部同士が和気藹々としていて性格が丸い。
実写にアレルギーがある人も『芳ゐ版』『両角版』『慶版』のイラストや『自分で用意した画像』に変更も出来る。
「新堂と風間は逆の方が合ってるな」「福沢だけ両角版にするか」「用意した画像で全員SFCにしよう」とかも可能。
サブキャラのイラストも入っているので「立ち絵観賞ゲーとしていい」なんて声もあった。
ナナコロ復活。
一冊ずつ99円で買える電子書籍バージョン。Amazonアカウントと無料アプリがあれば読める。
どこでも読めて一番安いのでオマケシナリオなどを気にしない人はこれがいい。
「○○の話だけ読みたい」という人にもいい。
後書きが新しくなった。
VNVでも人気の高い『高木ババア(新堂)』が無料で最後の後書きまで読めてしまう。