概要
皇快男児が作ったマシンで漢字表記は原始皇帝。ボディカラーは紫。レーサーはチームUの鬼堂院陣。
皇がダッシュ軍団結成以前にホライゾンの能力を見様見真似で製作したエンペラーシリーズの1台であり、ダッシュ軍団が最初に戦った先代エンペラーでもある。
日ノ丸四駆郎のエンペラーと同じく、カーボン製シャーシ、テフロン樹脂ギヤ、チタンシャフトを装備。独自の機構として、ブラックユニット(デフ機構)が搭載され、コーナリングもスムーズ。
車体色が紫色と言うこともあり。登場初期はフロントカウル部分に筆記体でDeep Purpleと書かれていたが(紛れもなく元ネタはコレ)、商品化にあたってPROTO EMPERORに変更されている。
活動記録
ミニ四駆全国大会地区予選の準決勝でジェット団相手にチームUは鬼堂院とプロトエンペラー1台で圧勝。
四駆郎の挑戦を受けて、小輪寺の地獄谷でエンペラーと対決。最終的には落雷でエンペラーが大破したことで勝ちを拾うも鬼堂院は事実上の負けは自身であることを認める。
地区予選決勝でスーパーエンペラーとの一騎打ちの末に敗退。
木尾桃太郎のクリムゾンGとの列車レースにおいて、四駆郎が鬼堂院から借り受けて使用。最終的には桃太郎がタンクローを助けるほうを優先したために勝利。
量産型
鬼堂院のチームメイトにして、親衛隊とも呼べる黒鬼士軍団が使用するマシン。
監督の博がプロトエンペラーを元に作り上げたものでオリジナルのプロトエンペラー同様にブラックユニットも備えているがホライゾンの血統ではない。
加藤隼はブラックファイター、安藤礼はブラックボンバー、日向葵はブラックチョッパー、神崎操はブラックアタッカーをそれぞれ使用。
立体物
最初はボディのみの限定品で手に入れるのが困難であった。2000年代に入って05年に限定品だがメモリアルボックスVol.5でのボディ同梱をきっかけに、 09年に初めてVSシャーシでキット化された(こちらも限定品)。現在ではスーパー2シャーシの物が登場、通常販売となった。
「ダッシュ!四駆郎」単行本6巻(初版発行は89年12月)の巻末おまけ漫画で作者の徳田ザウルスは「読者の熱い思いにこたえて、キット化されるかもしれないのだ!!」と語っているが、ボディ単体ではなくキットとして発売されたのはそれから20年も経ってのことだった。
余談
デフ機構を備えたブラックユニットに使われているボールデフは当時最新の高性能RCに採用されていた新機構。皇にそれを見抜かれた博は「ホライゾンの進化は新たな進化を迎えた」と喜々した表情を浮かべていた。
関連タグ
エンペラー(ミニ四駆)、神聖皇帝-兄弟機